『あっと驚く科学の数字』を読む
0.38から600兆まで、30個の数字がテーマ。
執筆者は7人で、皆その道の専門家。
こんな喫茶店で読み始め。
副題は、『最新宇宙論から生命の不思議まで』とギョウギョウしい。
が、書かれていることは柔らかい。
〝5〟はウンコの話。
日本人の排泄するウンコは1日200グラム。(注)
80歳まで生きたなら、生涯排泄量は5 トン。
ウンコの量は、摂食する食物繊維の量に大いに関係するようで、
ケニア人:520グラム
イラン人:349グラム
インド人:311グラム
日本人: 200グラム
米国人: 100グラム
大量の食物繊維を食べる草食動物の腸は長く、そうでない肉食動物の腸は短い。
ヒツジは31メートル、ライオンは7メートル。
米国人と日本人の大腸の長さを調べた研究がある。
ヒツジとライオンの例から考えると、日本人の腸のほうが長いはず。
との、予想に反し、
米国人158.2センチ
日本人154.7センチ
とほぼ同じ。
数字が妙に細かいのは、米国人・日本人、各650人と多人数を調べた精度のいいデータだから。
サツマイモやゴボウは食物繊維が多そう。
100グラム当たり、
サツマイモで2.3グラム
ゴボウで5.7グラム
に対し、
焼きノリが36.0グラム
切り干しダイコンが20.7グラム
意外だなァと、こういうデータにだまされてはいけない。
後者はカラカラに干されている。
実食常識量に換算するとどうなのか。
本夕、読了。
ヒトの体内に住む細菌の数は〝600兆〟。
大腸だけで1から1.5キロになるという。
日本人の腸内には、海藻の細胞壁を分解する酵素を作る種類の細菌がいるらしい。
この酵素は海洋細菌が作るものと同じで、欧米人の腸内に、この細菌はいないのだとか。
スコットランドやアイルランドでは日本以上に海藻が食べられていると聞いたが、彼らの腸内にはこの細菌はいるのかいないのか。
本書には、そこまでの言及はない。
(注)
戦前の日本人のウンコの量は400グラム。
弊ブログの記事 『意外な関係』を読む でそのことに触れた。
コメント
ウンコ、もっと出てると思いました。
イメージでは700~800g。
投稿: 夫婦釣り | 2019年7月27日 (土) 20:37
夫婦釣りさん、こんにちは
アメリカンサイズは何でも大きい。
車でもソフトドリンクでもステーキでも、アメリカンサイズは大きい。
ヒトは一生の初めと終わりで、オムツを着けます。
ヒトの一生の終わりで着けるオムツは、アメリカンサイズだとウンコの収容量が少なそうですね。
アメリカンサイズという言葉の使われ方が変わりそうです。
700から800というのは立派なウンコです(^o^)
投稿: KON-chan | 2019年7月27日 (土) 22:08