『間違いだらけの少年サッカー』を読む
私が子供の頃、小学生のやるスポーツと言えば屋外では野球、屋内ではドッジボールだった。
今の小学生男児に一番人気のあるスポーツは、サッカーだろう。
こんな喫茶店で読み始め。
著者は、大学の体育会サッカー部所属経験者。
また、ボクシングのジュニアライト級(スーパーフェザー級)のプロテスト合格者でもある。
しかし、ケガで競技者としての道を絶たれ、記者、ライターの道へ。
少年サッカー指導法を15ヶ月間取材。
その過程で1000名を超えるサッカー関係者と言葉を交わす。
取材先は、イタリア、ドイツ、日本の少年サッカースクール・サッカーチーム。
スペイン、オランダ、ブラジル、日本人指導者。
本書を読んでも、指導者はこうあるべきだという理想像は得られない。
本書には、どんな指導者のもとで、どんなサッカー少年が育ったかが書かれる。
そして、どんな指導者のもとで、どんなサッカー少年がつぶされたかが書かれる。
本夕、読了。
分かるのは、サッカーを知っている者でなければサッカーを教えられないということ。
しかし、小学生チームのコーチや監督には、サッカーを知らないパパや教員が担当していることがある。
サッカー競技者であった経歴を持っていて、十分にサッカーを知っているはずなのに、指導者として適切な指導・指示のできない者もいる。
少年サッカーについて書かれた本だが、〝教育〟の難しさを知る本。
コメント