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2018年10月 1日 (月)

『近代日本漫画百選』を読む

読売新聞夕刊の『サンワリ君』は、'04年7月で終了。
38年続いた連載の終了理由は、作者の死去。
それから丸8年のちの'12年9月に『オフィス ケン太』の連載が始まるまで、読売新聞の夕刊には4コマ漫画の掲載はなかった。

この『オフィス ケン太』。
私ごときが言ってはナンだが、国内紙連載の4コマ マンガ中、レベルはかなり低い(^^;

 

Photo_2こんな喫茶店で読み始め。

戯画とか狂画とかと呼ばれていた絵が、新聞・雑誌というメディアに載って世に広く出回る。
描かれているのは、
 政治
 風俗
 ある特定の階層にいる人物たち
 時には、特定の個人
への批判・茶化し。

批判や茶化しの対象は、自分よりはるかに強いモノ。
権力者、権力の後ろ盾のある官憲、軍人。

散髪脱刀令が地方にまで行き渡らず、マゲ・帯刀で現れる田舎ザムライ。
着物のそでからレースの下着を見せている お嬢さん。
なんてのも描かれているが、それらは批判の対象ではなく、時代のスナップ、笑いの対象。

そんな諷刺画が、〝漫画〟という呼称に定着する。
漫画の振幅は大きい。

批判だったり、チョウチン持ちだったり、ナンセンスだったり・・・・

本夕、読了。

本書で取り上げている漫画のほとんどは一枚画。
ストーリーが重視される劇画と違い、一枚で主張する。
見るほうも教養を要求される。

解説を読まないと一枚も理解できないオイラ(^^;

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