『近代日本漫画百選』を読む
読売新聞夕刊の『サンワリ君』は、'04年7月で終了。
38年続いた連載の終了理由は、作者の死去。
それから丸8年のちの'12年9月に『オフィス ケン太』の連載が始まるまで、読売新聞の夕刊には4コマ漫画の掲載はなかった。
この『オフィス ケン太』。
私ごときが言ってはナンだが、国内紙連載の4コマ マンガ中、レベルはかなり低い(^^;
こんな喫茶店で読み始め。
戯画とか狂画とかと呼ばれていた絵が、新聞・雑誌というメディアに載って世に広く出回る。
描かれているのは、
政治
風俗
ある特定の階層にいる人物たち
時には、特定の個人
への批判・茶化し。
批判や茶化しの対象は、自分よりはるかに強いモノ。
権力者、権力の後ろ盾のある官憲、軍人。
散髪脱刀令が地方にまで行き渡らず、マゲ・帯刀で現れる田舎ザムライ。
着物のそでからレースの下着を見せている お嬢さん。
なんてのも描かれているが、それらは批判の対象ではなく、時代のスナップ、笑いの対象。
そんな諷刺画が、〝漫画〟という呼称に定着する。
漫画の振幅は大きい。
批判だったり、チョウチン持ちだったり、ナンセンスだったり・・・・
本夕、読了。
本書で取り上げている漫画のほとんどは一枚画。
ストーリーが重視される劇画と違い、一枚で主張する。
見るほうも教養を要求される。
解説を読まないと一枚も理解できないオイラ(^^;
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