『麻酔の科学』を読む
患者の話をよくきく医者は、いい医者か。
こんな喫茶店で読み始め。
「機器に頼らずに患者をよくみるように」
と言うのは、〝古い大先生〟や〝その尻馬に乗るジャーナリズム〟だと、著者は書く。
患者をよく観察し、患者の言い分をよくきいたのは、情報源がそれしかなかった時代の医者。
患者をよくみなくてはならない医療、すなわち、経験が重んじられる医療では、「教育」が困難。
医学が経験であるならば、学生や若い医師に短い時間で医療を教えることができない。
よって、医学を経験ではなく、知識に基づいた論理的に構成されたものにしなければならない。
と、著者は、以上のように言う。
患者の話をよくきいてくれる医者は、ただ口が巧いだけで、実は何の学識もない医師であることが珍しくない、とまで。
そして、
「機器を使った測定、モニターこそ重要」だと。
全身麻酔実施数は、日本だけでも年に200万件になるそう。
手術の日。
なのに、主治医は自分の話をよくきいてくれない・・・って、時。
ンな時は、機器を使って測定・モニタリングしてくれる学識豊かな医者なのだろうという気分で、手術台に上がればいい(^^;
本夕、読了。
本書によれば、
〝痛み〟はその仕組みがよく分かっている。
なので、〝痛み〟を抑えることは確実にできる。
一方で、〝麻酔〟の仕組みはほとんど分かっていない。
しかし、〝麻酔〟は必ず醒めるのだそう。
私は、その例外なのかもしれない。
麻酔薬を打たれているわけでもないのに、常時 半睡眠状態(^^;
コメント