『大きさの不思議』を読む
手酌(てじゃく)なら酒の飲み方。
自分でつぐ。
手尺(てじゃく、又は てしゃく)なら、モノサシ。
手を広げて、親指の先から中指の先までが手尺でひとつ。
親指の先から中指の先まででなく、
親指の先から薬指の先まででも、
親指の先から小指の先まででも、
ほぼ同じ長さ。
だいたい20センチ。
釣り上げたサカナの、おおよその身長を知るのに便利。
手尺でひとつ、ふたつ、みっつと測る。
みっつなら60センチ。
KON-chan号進出海域なら、手尺でみっついけば大概のサカナで良型。
こんな飯屋で読み始め。
「前漢」というから、今から2千年以上も前。
〝尺〟は、親指の先から中指の先までと定義されている。(注)
前漢時代のヒトも現代人も、親指の先から中指の先までは20センチくらい。
ところが、現在、我々の知る1尺は30.3センチ。
1尺が20センチから30センチになったのは、時の権力者が基準を長くして反物などの献納品量を増やそうとしたためではないかとは、本書もWikipediaも同じ見解。
まァ、そんなところだろうと私も思う。
小さじ1杯、 5CC。
大さじ1杯、15CC。
フランス料理のレシピ本を探れば 発祥に行き当たることができそうに思えるが、さにあらず。
時代も、どころか発案者もはっきりしていて、戦後のことと新しい。
発案は、女子栄養大学の創立者の香川綾(かがわ あや:栄養学者)。
本夕、読了。
1尺は、30.3センチ。
釣師は丸めて1尺を30センチと換算する。
落語の〝鮑熨斗(あわびのし)〟や〝寄合酒(よりあいざけ)〟では、サカナの型の良さを言うのに〝目の下1尺(の鯛)〟と表現している。
この場合の1尺は、釣師の手尺の20センチではなく、30センチ。
全長だと4、50センチのサカナということになる。
手尺の目の下1尺のサカナ。
全長だといいとこ30センチ。
このところ、ンなサカナも掛けてない・・・(^^;
(注)
本書では〝尺〟の始まりを、「前漢」時代の書物『大戴礼(だいたいれい)』中の「指を布(し)いて寸を知り・・・」を根拠としている。
Wikipediaだと、さらに千年以上さかのぼる「殷」の時代には〝尺〟が定義されていた旨の記述がある。
が、根拠は記述されていない(^^;
コメント
私は何時も、親指~人差し指(15㎝弱)で計ります。
釣れるのは、精々二つ分サイズばかり(>_<)。
投稿: きーさん | 2018年8月17日 (金) 12:41
きーさん、こんにちは
イカ仕掛けの準備、順調なようで。
もう、夏は終わりでしょうか。
そんな風です。
かつては、サケ釣りの時期がイカの盛期だったことがあったようです。
そのサケが、浜から好釣とのこと。
自然・生き物相手ですから、何だかよく分かりませんね。
私も親指‐人差し指に変えるべきですね。
人差し指‐中指のVサインでいいかも(^^;
投稿: KON-chan | 2018年8月17日 (金) 17:36