『教えます! 極道の世界』を読む
任侠道をきわめたその先にあるのが極道。
教えてくれるのは、ヤクザのこと。
こんな飯屋で読み始め。
ヤクザに世襲はない。
盃をかわして成立する義理の血縁関係の親子、兄弟でヤクザの社会が構成される。
だから、ヤクザの道に いやいや入るヒトはいない。
自ら求めて盃を飲む。
ヤクザの妻も同様。
ヤクザの妻に いやいやなるヒトはいない。
自ら求めてヤクザの妻になる。
ヤクザの道に入ったのちは、実力と運。
実力と運だから、サラリーマンの世界と変わらない。
使えないヤクザ・チョンボったヤクザが破門・絶縁となるのは、使えないサラリーマン・チョンボったサラリーマンが停職・クビになるのと同じ。
サラリーマンがムショに入るのは自業自得。
誰も面倒を見てくれぬ。
ヤクザがムショに入るのは必ずしも自業自得とは言えない。
だから、残った妻子の面倒を見るのはオヤジ(組長)の役目。
改正暴対法施行以来、末端組織員のしでかしたことが、幹部にまで累が及ぶようになった。
ヤンチャなだけでは、ヤクザをやっていけないらしい。
本夕、読了。
スポーツ強豪高・大学なんかは、監督、コーチ、先輩から、理不尽を強いられる。
耐えて3年、4年過ごせば、プロ・社会人チームに進めないまでも、監督、OBらの人脈で食うに困らない職を得ることができる。
上下関係は、年齢で決まる。
ヤクザの世界の上下は、誰から盃をもらうかで決まる。
この世界も理不尽。
しかし、基準はある。
義理。
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