『名前のない女たち セックス依存症編』を読む
アダルトビデオ(AV)女優11人へのインタビューを編んだもの。
こんな飯屋で読み始め。
ハダカになって、チョメチョメして、ギャラを得る。
AV女優とは楽な商売だ。
なんぞと、決め付けてはいけない。
著者は言う。
どうせやるなら真面目に徹底的にと、真剣にAVという仕事と向き合うのがAV女優なのだ、と。
AV女優志願者間での競争が激しく、怠慢な者は作品が撮られる前に弾かれるのだそう。
風俗嬢を経由してAV女優になった名波ゆら(ななみ ゆら)も言う。
AVでも風俗でも頑張ったぶんだけもらえるじゃないですか。リピートしてもらうために頑張るし、お客さんに『良かったよ』って言われると、嬉しいし、と。
しかし、著者の使う言葉の はしばしからは、AV女優・AV業界を見下していることが感じられる。
不真面目な人間はAV女優にすらなれない時代なのだ。
とか、
異常なことを異常と思う基準がない。なにもわからないのである。
とかと書く。
そういう著者は、いったいなんなのか。
AV女優・AV業界者らから、見上げられるほどの者なのか。
インタビュー記事を書くのに、AV女優の思いを聞き出すことすらできてないではないか。
なにが異常で何が正常なのかの基準がないのは著者も同じじゃないか。
わかっているつもりでいるだけではないか。
そうなのだ、我々は異常とか正常とか二元的に決めることができるそんな単純な世界に生きてはいないのだ・・・
などと、えらそォーなことを言ってはいけない。
私が一番、なにもわかっていない(^^;
本夕、読了。
セックス依存症とあるが、彼女らはヒト依存症。
誰かを頼らないと、あるいは誰かに頼られないと生きる目的を見出せないヒトたち。
セックスは最高のコミュニケーションだ、と言ったのは、高野悦子だったっけ、ダレだったっけ。
しかし、それを間違っているとは言わないが、世界が狭すぎると思う。
竿を握ってみよ。
山の頂に立ってみよ。
コミュニケーションはヒト同士でなくとも成り立つことが実感できる(^o^)
コメント