『まさか!の雑学500』を読む
本書、ドクにもクスリにならない。
こんな飯屋で読み始め。
〝まさか!の雑学〟とは、例えば、
アフリカには、国名に『ギニア』の付く国がふたつある。
ひとつはアフリカ西部、北緯10°の『ギニア』。
もうひとつもアフリカ西部、こちらは赤道のすぐ北の小国『赤道ギニア』。
『赤道ギニア』と名乗ってはいるが、『赤道ギニア』は〝赤道〟には近いけれど、国内に〝赤道〟は通っていない。(注)
東北楽天イーグルスと千葉ロッテマリーンズの試合。
略して書くと、楽天VSロッテ。
これを中国語で書くことはできない。
中国語で〝ロッテ〟は〝楽天〟。
楽天VS楽天 となってしまう。
とかとか。
知っても何の役にも立たない話が500寄せ集められている。
本書、間違った記述が多い。
例えば、
パトカーの赤色警告灯(パトライト)がまだ円筒形だった頃、それを横型にすべしと映画評論家の水野晴郎が言っていたというのは事実。
本書内では、水野晴郎がそれを「警視庁の重役に提案」したと記述している。
事業の運営・経営の責任者が重役。
警視庁職員は公務員。
公務員に重役はいない。
〝重役〟を、〝じゅうやく〟ではなく〝おもやく〟と読ませるのなら納得できるが。
島田洋七の著書で多くの人の知るところとなったのが〝がばい〟という語。
〝very〟の意味。
本書内では、それを「『佐渡のがばいばあちゃん』で一躍知れ渡った佐渡の方言が『がばい』」と書かれている。
〝がばい〟が知れ渡ったのは『佐賀のがばいばあちゃん』によるもので、〝がばい〟は佐賀の方言。
とかとか。
本夕、読了。
ドクにもクスリにならないどころか、私が手にしたのは、百害あってとは言わないが、一利もどうかなァという本だった(^^;
(注)
千葉県浦安市にあるのに、『東京ディズニーランド』と言うが如し。
北海道新幹線の現在の終着の『新函館北斗駅』も似ている。
現時点でも、将来 札幌まで延伸された時点でも、北海道新幹線のレールは函館市の行政区域内を全く通らない。
北海道新幹線の開業前、函館市が『新函館駅』、北斗市が『北斗駅』とすべきと もめた末の『新函館北斗駅』だが、函館市の主張は かなり痛い。
新千歳空港は似ているようで、ちょっと違う。
新千歳空港の滑走路の南側3分の1ほどは苫小牧市の行政区域内にある。
だから、苫小牧市が『新千歳苫小牧空港』と改称するべきと言っても、函館市が『新函館駅』と命名するべしと主張するほどの違和感はない。
まァ、苫小牧市がそれを言うわけはないけれど。
なお、空港内における到着地案内板の表示は、〝札幌〟または〝SAPPORO〟なのは国内外を問わない。
さらに蛇足。
新千歳の空港コードはCTS。
JAL発行の時刻表の表示は札幌(新千歳)。
ANA発行の時刻表の表示は札幌(千歳)。
コメント