『定番すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』を読む
姉妹本に、『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』 がある。
本のシリーズ化を狙ってのネーミングだろう。
こんな喫茶店で読み始め。
〝だいたい10ページくらいの漫画で読む〟と銘打ってる通り、長くて10ページ。
短いものは半ページ、2コマ。
スポーツと読書は推奨されるべきもの。
って、ホントかなァ。
それは肉体によく、精神を豊かにするものだとして勧められる。
スポーツは確かにそうだろうと納得できる。
が、文学作品を読むということが、言われるほどにヒトの精神を豊かにするものとは思えない。
文学作品を読むことで豊かな精神が養われたというヒトがいたら、是非 会ってみたいものだ。
そもそも、〝文学〟の定義を知っているヒトがいるとも思えない(^^;
ンなことに肩ヒジ張ることも・・・
本夕、読了。
アンデルセンの〝人魚姫〟を読んだヒトがどれほどいようか。
宮沢賢治の〝銀河鉄道の夜〟を読んだヒトがどれほどいようか。
その両方とも読んだヒトとなると、どれほどもいまい。
私は、その両方どころか、徳富蘆花の〝不如帰〟もチェーホフの〝桜の園〟も〝フランダースの犬〟も〝魏志倭人伝〟もあれもこれも読んだ、つもり・・・
本書のあとがきに、「原典を手に取る縁(よすが)となれば幸いです」とある。
原典を手に取らずしても、まァ、いいのでは(^^;
コメント
あら~面白そー。
面白い本ほど時間をかけて読みたい性質なので
一度で読み切るなんて勿体ない。
でも、そんな本ほど一気読みですねー。
投稿: きーさん | 2017年8月 2日 (水) 20:14
きーさん、こんにちは
長い話を10ページのマンガで表現するというのは、才能ですね。
本書中には〝坊ちゃん〟・〝斜陽〟・〝蟹工船〟なんかも漫画化されているのですが、この本で触れることができ、若い頃に読書をしなかったツケを一挙に払った気分にさせてくれました。
〝ヰタ・セクスアリス〟とか〝夫婦善哉〟なんて、一生読むはずのなかった小説も10ページのマンガで読み切った気分です。
こんな読書はインチキなのでしょうけれど、私の根気のなさ、読解力のなさ、鑑賞力のなさなら、そもそも原典を手にすることもなかったはず。
いい気分のひとときを過ごせました。
投稿: KON-chan | 2017年8月 3日 (木) 00:55