『人工知能はいかにして強くなるのか?』を読む
昨年、コンピュータが韓国の囲碁の最高位棋士に勝った。
本書が書かれたのは その直後で、出版は今年の1月。
本著者は、いかなる棋士を相手にしてもコンピュータが勝つことになる日が近いのを確信して、本書を書いたに違いない。
はたして、その通り。
今月27日、コンピュータが世界最強と評される中国の囲碁棋士に勝った。
本書の言う〝人工知能〟とは、囲碁の対戦ソフトのこと。
こんな喫茶店で読み始め。
上で、コンピュータが人間に勝ったような書き方をした。
AI(人工知能)は学習し、考える。
ヒトの知性に追い付き・追い越す。
みたいなことが言われたりする。
が、勝ったのはコンピュータ上で走るソフトの『アルファ碁(AlphaGo)』。
Googleの『アルファ碁』開発チームの面々こそが、勝者。
負けたのはヒト。
勝ったのもヒト。
著者は、だから本書の最初に言う。
AIにおける〝知能〟も、〝学習〟も、〝考える〟も、全てヒトが作ったプログラムだと。
囲碁を知らないと本書の理解は不能。
本書中に説明されているが、サラッとし過ぎていて、ルール自体からして私にはよく理解できなかった(^^;
著者は説明がこみいってくると、何度も、フムフム、そんなものかという気分で読んでほしいみたいなことを書いている。
そのフムフム、そんなものかという気分で言うのだが、AIにおける〝学習〟・〝考える〟ことの原理は複雑ではないことは分かった。
全てヒトが〝学習〟させ〝考え〟させているのだということは理解できた(つもり)。
まァ、私の〝学習〟能力、〝考える〟能力で、そこまで理解できたつもりになれれば上出来ではないかと(^^;
本夕、読了。
Googleの『アルファ碁』開発チームは、この先 ヒトとの対戦機会は持たないのだそうだ。
Googleの技術者たちの興味はもう別な方向にあるのだろう。
私もしょっちゅう興味の方向が変わる。
ただ、気が散っているだけなのだが(^^;
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