『あらすじで読む 日本の名著』を読む
〝名著〟というのは、
暗夜行路(志賀直哉)
放浪記(林芙美子)
細雪(谷崎潤一郎)
夫婦善哉(織田作之助)
などなど小説25編。
この〝あらすじ〟が、19名によって書かれている。
内、1編は編者自身によるもの。
編者は中高一貫校の校長。
残り24編の〝あらすじ〟を書いた18名は、編者勤務校の教員。
ということは、国語教師が少なくとも18人は いる勘定になるから相当な大規模校のようだ。
こんな喫茶店で、読み始め。
〝古典的名著に高校生が触れるきっかけ〟を目的に編まれたもの。
しかし、目的が達せられたのかは不明。
本書購入者の多くは中高年者らしい。
そうだろう。
高校生の誰が、ンなものを読むものか(^^;
小説に限らず、日本で一番活字を読むのは、首都圏の電車利用通勤者じゃないかと思う。
首都圏を走る通退勤電車内の読書率(新聞・ネットニュースを含む)は、50%を超えるのではなかろうか。
ほかにやること・やれること(あとはイヤフォンで音楽聞く・スマホゲームぐらいしかやれること)がないからだ。
その彼ら彼女らにしても、編者の言う〝日本の名著〟を通退勤電車で読んでいる者がどれほどいるだろう。
本書に取り上げられている25編、その25編全て、私は読んだことがなかった(^^;
しかし、本書の〝あらすじ〟を読んで、さらに原著へと読み進もうとは思わない。
〝あらすじ〟で充分。
って気分は、編者の意図とは大きく外れてるンだろうなァ(^^;
本夕、読了。
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