『あいつのマージャン』を読む
酒席・ゴルフは、情報を得たりヒトを知る貴重な場。
今もなのかは知らないが、マージャン卓を囲むこともそういう場だった。
こんな喫茶店で、読み始め。
著者は、1995年、57歳で没したマンガ家の福地泡介。
本書の初版は古く、1976年。
福地泡介が、30代後半に書いたもの。
マンガ家として若くして成功した著者なので、卓を囲むメンツは華やか。
『あいつのマージャン』の〝あいつ〟とは、その華やかな芸能人・文化人(ところで、〝文化人〟って何のこと?)・プロ雀士・作家・同業のマンガ家らのこと。
文中、自分の配牌・上がり牌だけではなく、他家の上がり牌、途中牌や捨て牌まで書かれている。
打ち手の後ろには記録者がいたはず。
本書は成り行き・手成りで書かれたのではなく、出版会社の企画に基づいて書かれたのだろうと思う。
著者は、マージャンとは、〝ツキが十割〟。
〝ツキを生かす知恵が十割〟。
計二十割でやるゲームだと言う。
〝ツキ〟という言葉は、テレ隠しで言っているだけ。
〝知恵〟で著者は点棒を増やしてゆく。
私の釣りは、ハナから知恵なし。
頼るのは、運・ツキ。
その頼るべき運・ツキに恵まれたことは、いまだ一度もない(^^;
今夕、読了。
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