『北海道の登山史探求』を読む
どんな登山にもそれなりの計画があるし、山中の移動はゆっくりで行動時間は長い。
だから、登山は記憶に残りやすく、文字で残されている記録も多い。
北海道の山の多くの初登頂は明治以降だから、記録の質が近代的。
本書は北海道のそんな登山の記録を渉猟し、登山史としてまとめたもの。
こんな喫茶店で、読み始め。
著者は大手書店の外商員だった人。
大学山岳部や社会人山岳会の部報・会報の刊行・販売も担当職務範囲だったようで、その縁で得た登山史知識や山岳に関係する人脈が豊か。
自身も山を歩く人。
北海道の開拓開始とほぼ同時に、国家事業として測量が行われたから、三角点を据えるために多くの山が帝国陸軍測量部によって登られている。
また、北海道では、高いと言っても最高峰(旭岳)で2290m。
だから、山岳部・山岳会が目指したのは岩、滝、氷壁、冬山。
それと、長距離縦走。
中でも日高山脈完全縦走と知床半島完全縦走は、長い休みの取れる学生パーティによって成されている。
同じ理由で、冬山の初踏破の多くも学生。
読了は昨夕。
ルート未開の山でも、背の高い根曲がり竹帯と森林限界線の上に出ることさえできれば、以降の脚の使い方に目処をたてられる。
北海道の山は、この森林限界標高が低いから、そういう意味では歩きやすい。
今や道内の1000メートル以上の山で、頂上に至るために3時間もヤブ漕ぎを必要とするところはないだろう。
大なり小なり人の手が入り、踏み跡がある。
ということで、市内の山岳会が笹刈りしてくれたルートをたどって、カムイヌプリへ。
しかし、今日は気温が高く、間もなく山頂というところで、雪でなく雨(^^;
引き返した。
山歩き時間4時間20分。
20432歩。
全給水量は、
・200CC
596メートルコルで、
・日糧製パン バナナクレープ 1個
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