『化学 意表を突かれる身近な疑問』を読む
本邦最大かつ最も権威のある化学系の学会は、日本化学会だそうで。
その日本化学会が編者。
こんな喫茶店で、読み始め。
・息子と父親
・娘と父親
・息子と母親
・娘と母親
が会話を進めて、〝意表を突かれる身近な疑問〟が解決するというパターン。
娘・息子が問い、母親・父親が答えるかたち。
それが70項目。
例えば、「サケはなんで川と海を行ったり来たりできるの?」では、
サケが海から川に上がったときは、脳下垂体からプラクチン(ホルモン)が出て 水をあまり入れるな とエラの浸透圧調整システムに指令を発する。
同時に、塩分の少ない尿をたくさん出して、血液や体液の塩分を一定に保つ。
と説明される。
こんな説明をされても(^^;
指令された浸透圧調整システムが、どのような機構でエラから水をあまり入れないのか。
どのような仕組みで、塩分の少ない尿を出すのか。
知りたいのは、そのことではなかろうか。
が、日本化学会はその説明をしてくれない(^^;
〝意表を突かれる身近な疑問〟1項目に割り当てられているのは わずかに見開き2ページ。
見開き2ページで話をしめるなら、こんな説明だろう。
でも、編者は日本化学会。
本邦最大かつ最も権威のある化学系の学会らしく、丁寧に説明を書き込んだ本にして欲しかった。
本夕、読了。
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