『プロ野球 見えないファインプレー論』を読む
今、少年たちに一番人気のあるスポーツはサッカーだろう。
私のハナタレ小僧時代は野球だった。
一人なら、壁が相手。
二人ならキャッチボール。
人数がそろえば三角ベース。(注1)
著者は仁志 敏久。(注2)
こんな喫茶店で、読み始め。
ファインプレー論とあるが、論というほど重い話が書かれているわけではない。
見えないということが主眼。
横っとびでヒット性のライナーをキャッチするのはファインプレー。
しかし、素人目にはどうってことなく見えるプレーにも、ファインプレーがある。
それを、著者は見えないファインプレーとよぶ。
プロ野球選手の技術は、当然のことプロ級。
そのうえで、考えて守り、考えて走り、考えて打っているのだと。
守備に定位置というのはないという。
打席に立つ者の技術を研究し、その場での意図を読み、打球の飛ぶ位置を予測し守備位置を変える。
だから、副題が『いいところに守っていたのは偶然ではない!』。
投球も読む。
著者は1番を任されることが多かった。
試合の前日から、相手投手に先頭打者として立つ様子を頭に描く。
高校野球だと、打席に入ると一球ごとにベンチの指示をあおぐチームがほとんど。
小学生の野球でもそんなチームが多いらしい。
学童・学生野球では監督が絶対で、子供相手に怒鳴る。
そして、監督は『基本』と叫ぶ。
著者は言う。
自分で考えなければならない。
野球は応用動作。
考えて練習をしなければならない。
監督は選手に求めていることを説明できなければならない。
『基本』とは、いったい何のことを言っているのか。
それを説明できる学童・学生野球の監督は滅多にいないと。
著者が考えて具現化した〝見えないファインプレー〟の記録は、
シーズン最多先頭打者ホームラン 8本
シーズン最高盗塁成功率 100%(22盗塁)
シーズン最高守備率 0.995
釣りもそうだろう。
考えている人ほど工夫している人ほど釣果がいい。
私は感性の釣師(^^;
本夕、読了。
(注1)
セカンドベースを除いて行う野球。
必要人員は最低3人。
ピッチャー、キャッチャー、バッター。
次打者がいないのでホームランでないとアウト。
しかし、守備が手薄だからランニングホームラン頻発。
私の町内会のルールでは、ホームを踏んだら守備に回ることになっていた。
4人以上集まると、野手が増える。
この場合は、守備にいた者が抜けて次打者に出る。
(注2)
'71年生まれ。
常総学院・早大・日本生命・'95年巨人・'07年横浜(現、DeNA)・'10年米独立リーグ ランカスター。
'10年現役引退。
コメント
新年始まったばかりなのに、読書数に
差を付けられました。
今夜から、先日TSUTAYAの
ポイントで購入した本(シリーズ物)を読みます。
勝負?はこれからですぞ(^-^)。
投稿: きーさん | 2016年1月19日 (火) 20:39
きーさん、こんにちは
以前は職場まで本を運んでくれる業者があって、ツケ払いもきいたので随分利用しました。
その頃は本をよく読みましたが、そこが廃業してからは読書量が激減しました。
根気がなえているし、気も散るしで、長い話は読めなくなりましたね。
読書は必ずしも良質な趣味だとは思えません。
海に出て山に登り歌を歌って、その上での読書。
ってのが今の私(^^;
面白い本を見つけたら、是非紹介してください。
投稿: KON-chan | 2016年1月19日 (火) 22:30