羊蹄を歩く 10
羊蹄避難小屋の管理人も、12日の朝には下りるようだ。
近々、ひと荒れ、ふた荒れときて、山は冬になる。
その、ひと荒れ、ふた荒れがくる前に。
【画像:上】
先日 1合目までしか上がれなかった京極から再入山。
入山時の気温は3℃。
息が白い。
7合目を過ぎたあたりから、ルート上に雪が見え出し、8合目から上はすっかり冬山。
積雪20センチ。
アイゼンを持って上がらなかったので、キックステップで高度を稼ぐ。(注)
そのキックが効かない重い雪(^^;
このコースを登り詰めると、三角点(1893メートル)直近に至る。
三角点から最高点(1898メートル)へは、南に10分ばかり。
三角点から最高点を望む。
【画像:中】
最高点から、200メートル落ち込む大火口(父釜)をのぞき込む。
はるか向こうは札幌。
空が高い。
吹きくる風が言葉を発している・・・
透明で乾いた風だ。
【画像:下】
下山後に振り仰ぐ羊蹄。
山歩き時間9時間00分。
23365歩。
全給水量は、
・700CC
三角点直下で、
・コープ ビーフカレー 1パック
・コープさっぽろ カットフルーツ 1パック
・キッコーマン 豆乳アーモンド 200CC
(注)
長靴やランニングシューズでガレ場でも岩稜帯でも雪の上でも上手に歩く人も少なくないが、私の技術だと硬くて曲がらない底の靴が必要。
オーダーメイドの登山靴であっても、何度も手直しを加えないと満足できるものにならないらしい。
ましてや既製登山靴。
登山靴販売店には、斜面やガレ場を模擬した小さな坂が用意してある。
それを使って、自分の足に合う靴を選ぶ必要がある。
一日掛かりの作業。
そうやって選んだ今の靴は私の足によくなじみ、53回、累積獲得高度で70000メートルを超える山歩きで、くるぶしが当たるとか足の指が痛くなるとか靴ズレやマメができるとかということが一度もなかった。
うち、半分近くは雪上を歩いているので靴底はほとんど減っていない。
しかし、皮とゴアをつなげている縫製糸が切れ出し、次回以降の山歩きには不安を感じさせるほどに。
新しい靴選びのために、いちにち札幌かなァっと。
室蘭市内に、靴修理を専業としている職人がいると聞いた。
ダメ元で持ち込んだ。
今日はその靴職人の手技(てわざ)で生き返った靴で(^o^)
コメント
しばし愛しい恋人とお別れですね。コンチャン以外に、月2のペースで羊蹄に登った強者はいないでしょう。
毎回口に入った物を、メーカー名込みで綴っておられるのを楽しく拝見してました。
この後は冬の室蘭岳。いや、ニセコ方面ですか?
投稿: 夫婦釣り | 2015年10月 8日 (木) 17:51
夫婦釣りさん、こんにちは
一日中 一片の雲もない最高の天気の日に、今季ラストの羊蹄を楽しむことができました。
山頂からは洞爺湖、その向こうの噴火湾、はるかに恵山岬まで見通すことができました。
上は雪、下は前々日までの雨で地面に枯葉がベットリとはり付き、全ルートとても滑りやすくて、登り以上に下りに時間が掛かりました。
我が家から日帰り圏内だと、羊蹄以上の負荷の山はありません。
この山に登り慣れてしまうと、行く山がなくなってしまいますね。
次はどこにしましょう。
投稿: KON-chan | 2015年10月 8日 (木) 20:33