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2015年8月16日 (日)

羊蹄を歩く 6

6月20日から8月8日までの50日間で、羊蹄に5回登った。
この5回、そのたびに咲く花が変わり、地を這う虫・飛ぶ虫が違った。
標高1800メートルの季節の移ろいは、早くいさぎよい。
そこで見る生命は、たくましく・はかなく・美しい。

京極コースを登下山。

150816_3【画像:1枚目】
京極登山口にて。

ガスっているが、風穏やかで好天となる雰囲気。
手前はニンジン畑。

昨日は雨が降り、加えて風が吹いたようで、登山道は雨で掘れ、木の枝葉が積もり、ぬかって歩きにくい。

【画像:2枚目】
独立峰ゆえ、天候の変化は早い。
高度を上げると、雲の湧き出しが追いかけてきて、たちまちガス。

火口縁到達後は、三角点を経由して、ガスにけむる最高点1898メートルを目指す。

【画像:3枚目】
三角点までもどり、食事休憩。

画像奥は、200メートル落ち込む父釜(火口)。

コケモモは赤く結実。
山頂は秋。

【画像:4枚目】
コケモモの中に見つけた、
オノエリンドウ。(注)

山歩き時間9時間10分。
22732歩。

全給水量は、
 ・600CC
三角点東で、
 ・コープさっぽろ ピザ 3片
 ・コープさっぽろ カットフルーツ 1パック
 ・キッコーマン 豆乳抹茶 200CC

4合目まで下山したところで、YAHOO豪雨予報『京極町 激しい雨41mm/h』と。

カメラと携帯を防水袋に避難させ終える間もなく、土砂降り。
全然〝予報〟になっていない。
実況。
実況なら私にだってできる(^^;

(注)

オノエリンドウは、北アルプスでも見られるようだ。
北海道では、羊蹄の1800メートルの等高線付近でしか育たない植物。
同じ環境の大雪でも育ちそうなものだが、なぜか羊蹄だけ。
名はリンドウだが、我々の知っているリンドウよりもずっと背が低く花も小さい。
花は天を向いて咲く。
開花期は、羊蹄の秋季、まさに今。
背が低く花も小さいので見つけるのは難しい。

コケモモの実がすぐ横に見える。
この実の大きさがマッチ棒の頭くらい。

Gpslpg












登りでは、8合目を過ぎたあたりでガイドブックに紹介されているコースから少し北側に移動して歩いてみた。
一面、赤レンガ色の火山砂礫。
そこに巨火山岩と浮いた火山岩のガレ場。
深い溝の登山靴の靴底でもグリップがきかず歩きにくいことこの上ない。
そんなところにも花は咲く。

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コメント

すごいですね。また行ったんですね。
今回は、天気が悪そうなので、中止しました。
本当は、ワイスの下の旭が丘だか、何とか言う
キャンプ場で一泊して、ワイスに登ろうと思ったんですが
 早々している内に、駒ヶ岳に行きたくなった。
どこか、天気の良いときに、登るかなと
考えてました。

https://youtu.be/oMnj031ftww
関係ないけど、自作のオクトコプターを大橋の風11メートルの時に飛ばしてみた。動画です。
その後17mになったので
再度、とばしたら、全く制御不能で、水たまりをよけて
着陸と言うか転げ落ちるのがいっぱい、いっぱいでした。
 消費電流を調べたらフルパワー時に8Aも流れてました。あの小さなバッテリーから恐ろしいような電流が
出ますね。7.4Vとは言え。モーターやバッテリー、基板から、かなり発熱しますわ。

投稿: 川染 利夫 | 2015年8月19日 (水) 20:08

川染さん、こんにちは

このところの遊びほうけていたツケが回って、昨日今日と4時出勤の20時退勤(^^;
明日も(^^;

なかなかスカッとした天気になりませんね。
日曜は午後からの降水確率が30%あったので、お鉢巡りをしないで下りてきましたが間に合いませんでした(^^;
いやァ、すごい雨でした。
標高のある独立峰ですから、色んなことがあります。
でも、面白いですねェ。
汗をかくかいのある山です。

ところで、あの強風のなか戻ってこられるとは、オクトコプターの飛行性能は大したものです。
操縦技術も上がったのでしょうね。

投稿: KON-chan | 2015年8月19日 (水) 22:44

いろんな事があるから、おもしろいのですけど
大雨だと、足下が悪くなるので
滑って転ぶこともあるでしょうし
気をつけてくださいね。

最近は、飛ばすより、軽量化しつつ、強度アップ
を考えながら製作したりしている方が
楽しくて、そっちの方で遊んでます。

投稿: 川染 利夫 | 2015年8月20日 (木) 05:08

いや、本当にそうですね。
手を地面につけても次の一歩の靴底が地面につかないくらい深い段差の多い山ですし、こんな所で転んだら打ち身くらいじゃすまないなという尖った岩場もありますしね。
特に下りでは、気を張って歩いています。

飛ぶモノは、質量/パワーをどれほど小さくできるかがポイントですものね。
材料とか構造とかに知恵と工夫の見せどころだと思います。
それにしても、細かい作業を続ける集中力がすごいです。

投稿: KON-chan | 2015年8月20日 (木) 08:15

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