アズキ畑にて
所用あって真狩。
花豆、金時豆。
これらの豆のニオ積み(注)は人の背丈を越えるほどで、それは見事だが、もう2週間ほど先。
小豆(アズキ)はすでにニオ積みが始まっていた。
山の高さは低い。
25センチ。
サヤをつまむとはじけて赤い豆がこぼれるくらいに乾燥が進んでいる。
サヤを振ると、乾いた音がする。
秋の音だ。
(注)
豆の収穫前の最終工程がニオ積み。
寄せ集めて、山型・サイロ型・トンガリコーン型に盛り上げて、天日乾燥を促進する。
中は空洞。
かなり大変な作業のようで、ニオ積みを行わない農法もあるという。
〝ニオ〟とは、古代やまとの言葉で〝山〟の意味だと説明している資料があるが、私が調べた範囲内ではその説明の真実性は低い。
古事記・日本書紀あたりまでさかのぼっても、文字として残っている限りの範囲では、〝山〟を〝ニオ〟と表現していることはないようだ。
日本各地で使われている言葉のようで、方言でもなさそう。
知りたい語源のひとつだ。
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