« 鳥を追う | トップページ | それだけ(^^; Ⅰ »

2013年9月23日 (月)

『四コマ漫画』を読む

副題が、北斎から「萌え」まで。
岩波新書。
著者は清水勲(1939年:昭和14年生まれ)。
大学で数学を専攻された人のようだが、もっぱら漫画研究一筋。

130923【画像:上】
所用で札幌。
こんな喫茶店で読み始め。

テーマがテーマなだけに、ページの多くが漫画。
『四コマ漫画には、描かれた時代の世相・風俗・事件に対する人々の(中略)記録』
『(前略)新聞四コマや雑誌四コマは、(中略)庶民の生活を記録してきた歴史資料』
という著者の考えから、考察・意味付けはなく、淡々と過去から現在までの(四コマ)漫画家とその仕事が並べられている。

なわけで、短時間で読み終えられる。

本夕、読了。

〝天才〟という単語が10回くらい出てくる。
著者が言う4コマ漫画の天才とは、
加藤芳郎(まっぴら君)
いしいひさいち(がんばれ!タブチ君!)
植田まさし(かりあげクン、コボちゃん)

毎日、毎日(1日に5本の連載を持つ漫画家もいる)、4コマを作り出す。
天才と呼ばずにいられないゆえんだろう。

著者によると、日本は世界最大の漫画家大国だそうで、
漫画家数が5千(内、完全な職業漫画家は1割)
アシスタント数が2万
同人誌漫画家数が10万
いるとのこと。

【画像:下】
ワイン販促イベントとしての駅前コンサートなのだろう。
音楽家は、漫画家よりもずっと多くいる。
しばらく聞いていた。
『四コマ漫画 北斎から「萌え」まで』を読みながら。

« 鳥を追う | トップページ | それだけ(^^; Ⅰ »

コメント

著者のおっしゃる通り、天才3人で異議なしです。特に植田まさし氏は別格。いしいひさいちの地底人と最低人の出会いの場面は今でも鮮明に記憶しており、最高のくだらなさ。加藤氏は私の時代では無かったですが、「ひにく」を教えてくれた偉大な人でした。

投稿: 夫婦釣り | 2013年9月24日 (火) 20:22

夫婦釣りさん、こんにちは

読売に連載中のコボちゃんとは、毎朝のお付き合いです。

地底人の〝最高のくだらなさ〟というのは最高の評価ですね。

いしいひさいちは全く外に顔を出しませんが、加藤芳郎はTVやラジオにレギュラー番組を持っていました。
その上で、新聞に連載もしていたのですから大したものです。

4コマ漫画家というのは、まァ、それにしても途切らすことなくアイディアを生み出すものです。
考えたって出てくるものでもないように思いますが、考えなければそれこそ何も出てこない。
天才なんでしょうね、きっと。

投稿: KON-chan | 2013年9月25日 (水) 00:20

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『四コマ漫画』を読む:

« 鳥を追う | トップページ | それだけ(^^; Ⅰ »