写真家の前田真三氏が美瑛を活動の拠点としたきっかけは、撮影旅行中に美馬牛(びばうし:美瑛町内)(注1)の風景を見たことだそう。
1971年7月中旬のことと聞く。
氏の有名な写真〝麦秋鮮烈〟は、1977年の作品。
やはり7月の中旬の撮影。
ということで、美瑛を歩くのなら、今ぐらいがいいのかなァ、っと(^o^)(注2)
4時17分 東室蘭駅発の『はまなす』に乗車。
札幌駅からは臨時特急『フラノラベンダーエクスプレス1』。
以降、函館本線を下り、更に滝川駅からは根室本線へ下って富良野駅。
そこから、富良野線を上って美瑛駅へと。
【画像:上】
美瑛駅にて。
富良野線は、旭川駅と富良野駅を結ぶ約55キロ。
それほど距離のある路線ではないが、時刻表上は『旭川駅-美瑛駅』と『美瑛駅-富良野駅』に2分割したような運用になっている。
前者は旭川市の住・商・経・働・学圏内を走る路線。
だから、生活路線の匂いがするが、それでも富良野線はJR北海道一番の観光路線といえる。
特に後者の『美瑛駅-富良野駅』は観光路線の色が濃く、夏になると『ノロッコ号』が走り、仮設臨時駅の『ラベンダー畑駅』が開く。
で、私のようなヨソモノが通りすがり、その観光仕掛けに文字通り乗ったりするわけだ(^^;
美瑛駅からは、美瑛駅始発の『富良野・美瑛ノロッコ5号』に。
富良野線を下って、富良野駅へ。
つまり、富良野線を上ったり下ったり(^o^)
今日の旅程は家内の提案。
なので、優等列車の優等席を奮発しようと、私には相当余裕を見込んだと思える乗車16日前に全列車の予約をかけた。
しかし、すでにその時点で、ノロッコ号の指定席は完売(^^;
この路線、指定席を確保したいなら16日前の予約行動開始では遅すぎる。
【画像:下】
札幌への戻りは、臨時特急『フラノラベンダーエクスプレス4』。
(注1)
先月号の「JR時刻表(交通新聞社刊)」の表紙が、美瑛駅から美馬牛駅へ向かって走る『ノロッコ号』を東側から写したショット。
前田氏が見た美馬牛の風景は、このショットの裏側。
(注2)
前田氏が目にしたのは麦畑。
品種の入れ替えもあるし、連作を避ける栽培もある。
だから時期が同じだといっても、前田氏が見たのと同じ畑の風景を見ることはできない。
また、転機となったり代表作を得たのが今時期の美瑛だったというだけで、前田氏は当然のこと春にも秋にも冬にも美瑛のみならず日本全国でシャッターを切っている。
ところで、私には芸術・芸能・工芸など(だけじゃないけれど)を評価できる何ものもないので、氏の作品を見ても、いいとか悪いとか好きとか嫌いとかと感じるセンスの持ち合わせもゼロ。
そういったセンスに欠けた人間の思う『今ぐらいがいいのかなァ』なのだから、著名人のエピソードをただ なぞらえているだけ(^^;
私自身のことを言えば、春の初め・真夏・夏の終わり・真冬にも富良野・美瑛を歩いているが、いずれも〝良かった〟。
はい、今日も〝良かった〟デス(^o^)
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