『イカの心を探る』を読む
本夕、NHKブックス『イカの心を探る』を読了。
何であれ自分の仕事・趣味・嗜好のこととなると、それを熱く語るのが人の常。
その仕事・趣味・嗜好の、専門家・第一人者・オーソリティーの域にいる人ともなると、熱く語るなんてものじゃない。
それが生活・それが人生・それが全て。
順序が逆だ。
それが生活・それが人生・それが全てだから、専門家・第一人者・オーソリティーとなる。
副題が、『知の世界に生きる海の霊長類』。
その道(『イカ』の研究)の専門家・第一人者・オーソリティーの視点からは、イカは『知の世界に生きる』生物のようだ。
啓蒙書に分類される本で、大部の本ではない。
しかし、内容は濃い。
私は生物学(だけではないけれど)を知らないし、研究者の頭の使い方・知的充足感のほども知らない。
けれども、イカに生活・人生・全てをかける価値が少なくとも著者にはあるのだ、ということは納得できた(ような気になった)。
漁業者・釣り人の視点から書かれた本ではない。
だから、これを読んだのだから、イカの水揚げ量を増やせるのかというと、全然。
多分、この本の記述を100%理解できたとしても水揚げ量を増やせない(と思う)。
目一杯熱く語られているのは、イカが『知の世界に生きる海の霊長類』であること。
ナギにならないかなァ。
ナギにさえなれば、オカの零釣類(れいちょうるい)のオイラにでもイカはあげられる(^o^)
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