同じ海に浮かぶⅡ
今日の日の出は、5時04分。
日の出とほぼ同時、5時10分出航。
防波堤を出たのち、針路を180°、真南にとる。
風ゆるく、波穏やかに良ナギ。
25ノットの高速巡航で40分の航海ののち、広くばらけた船団の西はじで出竿。
海域北に、晴天域と曇天域を分ける高さ200mほどのガス塊が絶壁のようにそびえてゆっくりと南下してくる。
間もなく、そのガスに船団全てが飲み込まれた。
視界は0.05海里(約100m)もない。
【画像】
冷たいガスに包まれ、海域の風景は全周乳白色。
ソウハチは良形が揃った。
ウロコ取り・腹抜き後、8時、ソウハチ海域離脱。
以降、根回り。
前の前の前の記事(3月20日の記事『同じ海に浮かぶⅠ』)で、『海の魚は検疫を受けない』と書いた。
が、今や日本から輸出される海産物は、かの国の検疫官に線量計をあてられてからでないと流通ルートに乗らない。
世界地図で見ると日本は本当に小さい。
世界地図の中では、福島も茨城も東京も鹿島灘も相模湾も一緒だ。
『安全』にスレッショルドレベル(閾値:しきいち)はない。
不安・不信・不審がある以上、かの国の為政者が検疫官に線量計を持たせるのは当然だろう。
そういった話とは関係なく、先日は表面にあった雪代水がかなり沈んだようだ。
正午、沖上がり。
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