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2010年2月11日 (木)

サクラマス

お寒うございます。

地球を直径1センチの球だとすると、太陽の直径は109センチ。
そんな小縮尺(注1)を使ってさえも、地球-太陽間距離は118メートルにもなるンだと(@o@)
この大きさと距離の関係で、24時間で自転しながら太陽を巡ることを地球は何十億年も続けてきた。
それを考えると、地球はどこも一様な気温の星になっていても良さそうなものだけど、
  春が来て
   夏が来て
   秋が来て
そして冬の今は、冷たい北西風が降りてきて我々を凍えさせる。(注2)

6時、出航。
24ノットで巡航、沖へ。

22’100m海域に大船団ができたが、KON-chan号はそれには入らず、やや沖めで出竿した。

100211_2【画像:上】
6時38分、日が昇る。
見えない鋼鉄の糸を張り巡らしたように冷えて固くなっていた空気が、日射を浴びたその瞬間だけ緩んだ。(注3)
この朝日を右15度に見て航海した先に、サクラマス海域がある。

【画像:下】
サクラマスの場合、タナが深ければ深いほど掛かる魚体のカタがいいという傾向があるのだが、スケソに邪魔され毛鉤を深く下ろせず。
本日の釣果のタナは全て40メートル以下。
小さい。

(注1)
文字面(もじづら)上は、〝大縮尺〟と書きたいところ。
なのだが、〝縮尺〟という用語の定義に従えば、例えば、縮尺1/1000は縮尺1/10より小縮尺ということになる。
通分するか小数で考えるのだろう。
1/1000と100/1000で1/1000が小縮尺、0.001と0.1で0.001が小縮尺。

(注2)
地球の自転軸が23度とちょっと傾いているからウンヌン、などという突っ込みをしてはいけない(^^;

(注3)
液体の粘度は温度が下がると上がる(ネバくなる)が、気体はその逆で、温度が下がると粘度も下がる(サラサラになる)。
だから、冷えた空気を〝見えない鋼鉄の糸を張り巡らしたように固くなっていた〟と表現するのはおかしい、〝見えない鋼鉄の糸の緊張が緩んで軟らかくなった〟と表現すべきだ。
同様に、日が昇って日射を浴びた空気を〝緩んだ〟と表現するのもおかしい、〝緊張した〟と表現すべきだ。
などという突っ込みをしてはいけない(^^;

釣り師の言うことに対し、科学的なウラを取ろうというのは大変な野暮。
釣り師の口から出る言葉は、感覚、思い。
しばしば科学性に乏しかったり、時には科学に反していたりするもの。
釣り師が釣りについて語る言葉には、思いが遂げられた時の照れ隠し、あるいは思いがかなえられなかった時の負け惜しみがまぶされているものだ(^^;

【以下、REのOさんへの私信】
短い赴任期間だったにも関わらず、貴兄がこの地(海)でサクラマスを掛けるために沖に出て、しかもそれを釣り上げていたと聞いた時は、驚きました。
今日、白老沖太平洋の水深105m海域で泳がせたバケと毛鉤は、貴兄よりいただいたものでした。
私としては好釣果となりました。
ありがとうございます。

バケ尻には自製毛鉤を結びました。
これに喰ってくるのはスケソだけでした(^^;

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