釣り仲間
仕事の先輩の訃報があり葬儀に参列。
豪州の出張先でヘッドハンティングされかかったりするような優秀な人だった。
その故人に、私は数年にわたって、席を向かい合わせにして仕事のやり方を指導していただいたのだが、不肖の後輩の私は、その指導にこたえることができずデキの悪いままに今に至り、先輩は彼岸の人に。
不幸の席に座ってはいても、『釣り』という単語に反応してしまうところが、悲しいおかしさ。
私は、この供花の名前札に書かれている4人の方々に、少なからずお世話になっているし、故人とは上に書いたように少なからぬ以上の関係にある。
が、故人を含めた5人の間に、『釣り』という交流関係があったということは全く知らなかった。
この方々と私とはひと回りちょっとの年齢差があり、かつ、関係の始まりが仕事だから、こういう〝知らなかった関係〟というのはありうる関係なのだが。
偶然か、はたまた類は友をよぶか。
名前札の4人が並んで座った列にひとつ空きがあった。
私はそこに座らせてもらった。
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