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2007年8月29日 (水)

カラブリ

本日、深夜3時出航。
船団を組んで、函館沖に向かったのは、アグネス、SeaRoman、それにKON-chan号。

この時期に、この海域に向かったのだから、狙いはブリ。
が、いない魚を狙ってもダメ。
全艇、ブリの姿を見ず。

Hakodate_3
今日の函館沖は、ベタなぎ。
しかし、海況のいいことと釣果は無関係。
エサ用のイカを掛けようにも、そのイカの確保さえ一苦労。
『ブリが入るとイカがいなくなる』とは聞いていたけれど、その逆の『イカのいないのはブリがいる証拠』とは言えないようだ(^^;

マリーナ支配人曰く、『カラブリでしたかァ』。

Hakodate1_3
【画像:上】
SeaRoman艇。
親子孫の3代が乗船。
この『孫』が最後までジギングで通し、帰航途中ジグでマダラを4本。

ジギングってのがよく分からない。
フライでもルアーでも、ワームでもイカツノでも、これらは要するにベイトのイミテーションで、その発想は自然。
一方、ジギングという釣法は、私には非常に不思議、不自然。
落ちる・沈むという動きは自然界では当たり前だけど、上に急速に移動するという動きは、自然界では普通ではない。
いわゆるバーチカルジギングは、どういう経緯があって発想されたのか・・・
どうも、SeaRoman艇クルーの『孫』は、その発想ができるようだ。

【画像:中】
アグネス
もし、船団中1本だけブリが掛かるとしたら、この艇だろうと思っていた。
『試す』という手間隙を惜しまず、あり得る全てを『試す』人ばかりが乗っていたから。
今日も、あり得る全てを『試した』はず。
魚がいなかったのだから、今回の結果は仕方が無い。

【画像:下】
今日の私の相棒。
昨年のブリ釣行でも乗ってもらったTさん。
彼もジガー。
Tさんはジギングで通したが、私はTさんが組んだ仕掛けをもらい、イカ泳がせ釣り(^^;
ブリを掛けたら、正面から写したいと思う。


ところで、今回は日帰り釣行ゆえ、深夜の出航となった。
満月が中天にかかる夜だった。
夜間航海では、この満月がありがたい。
が、それは無いよりはマシといった程度のありがたみ。

夜の海上では、人の視覚は全くアテにならない。
我々の乗るようなプレジャーボートからの目線高さは、海面から2mほどしかない。
鳥や航空機パイロットのように高い所から俯瞰(ふかん)できる目を持たないモーターボート船長の視覚は、砂漠に迷い込んだ人が遠近の感覚を失い、遠い蜃気楼を近くに見たりするのに似て、浮標の遠近、町の明かりの遠近、漁船の灯火の遠近、他船の航行方向などの認識に混乱をきたす。
夜間航海とは難しいものだ。
というような話を、帰港後の倶楽部ハウスでした。

そのやっかいな夜間航海の、船団の先導艇を務めていただいたアグネス船長及び、クルーのI氏、K氏に感謝する次第です。

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コメント

KON-chan号船長殿、大変なるご無沙汰です。
函館にお出でになったのですネ~!どうりで遠征日近辺で、何か「ただならぬ室蘭の気配・臭い」を感じてはおりました(笑い)。無寄港遠征ということですが、軽油タンクを増設しての航海でしょうかネ?なお、釣果については、ブログ記事を拝見するかぎり、昨年同様、絶対に触れてはいけないことと理解はしておりますがぁ...
できれば、津軽海峡でKON-chan号をはじめ、室蘭の皆様に遭遇したかったですヨ~。
昨年、函館でKON-chan号にお逢いしてから、こちらでは船上での盗難事件が多発し、自分もジグ用の竿やメイン電動等を失ってしまいました。それが理由ではありませんが、どうした訳かめんどうになり、ついこの間まで船を上架したまま一年近くも乗らずにおりました。これからは、またKON-chan号のブログを熟読しながら、船への想いを再熱させようと思っておりますヨ。

8月の上旬に、八尾空港からビーチ機(レシプロ単発)で「日本の空港」のお客様、4名が函館のイカを食する主目的で新潟空港・大館能代空港経由で来函しました。イカ三昧が目的なので、前日に急きょ船を下ろし(前述したとおり1年ぶりに)、はりきって早朝から津軽海峡に出漁しましたが、いつもの実績あるポイントで、粘って粘ってもイカが釣れません。結果はイカ、たったの中2ハイ。他船の釣果も大汐のせいか、全くの不漁のようでしたが...。また、この日は運悪く日曜日で市場は全てお休み!そんな中、八尾からの飛行機は、新潟空港で昼食タイムに入っており、タイムリミツトが迫っているのに~、な、なんとイカ中2ハイのみ!まさか、昨日の白くなったイカでは函館人として到底ごまかしがききませんし...(実は、不安で発泡一ケース、白くて硬いイカ20ハイを購入してあった)。血圧が強烈な夏日とともに、いっきに上昇状態でした。
急きょ、午後3:30頃、今度はBAYTRAM(藤森艇)で湯の川沖合い(函館空港の管制塔南約3マイル位?110~140m近辺?)に再出漁。やっとこさ、大中あわせて13ハイを確保!(藤森艇に感謝!感謝!)その時に、航空無線(Hakodate TWR 118.35)をモニターしていたのですが、ちょうど八尾からの飛行機が「着陸支障なし」をタワーから受け取って、まさに進入中でした。キワド~イ!!(余談ですが、このときに操縦していた機長は最初の呼び出しで、函館TWRのコールサインを、どうした訳か"Sapporo Tower?"と送信?クーラーが利いてる引っ込み脚の高級ビーチ機なので、暑さのせいではないと思いますが?その後の宴会でも触れないようにしましたが...)
そんなドタバタ劇の後、その日の八尾ビーチ機熱烈歓迎祝賀パーティは、やっとこさ、その13ハイをもって、DGRAPHの店側内で冷えたビールを片手に、みんなで乾杯!鮮度抜群のイカ刺し(薬味は大根おろし、山わさび、生姜の三点にゴロ醤油としました)に「関西人」もえらく感動しながら、飛行機談議に夜遅くまでワイワイでした。

KON-chan号船長のブログでの、イカ不漁記事の共感コメントが著しく長いものになってしまいました。スイマセン。
では、そのうち、またコメントさせていただきます。
自分も遊びで「ココログ」をはじめました。暇なときにでも見てやってください。(ブログタイトル:ヒコー記ログ)

投稿: 函館Yk | 2007年8月31日 (金) 18:25

函館のYkさん、お久しぶりです。
いつも『日本の空港』改定版を送っていただいて、どうもありがとうございます。

今回の遠征は時期がちょっと早過ぎたようです。
好漁の話が函館の方から聞こえてきたら、また遠征するかもしれません。

インド洋で洋上給油を受ける米英艦のように、海自の補給艦が随伴しているわけではないのでポリタンクに予備燃料を積み込んでの遠征でした。
ナギだったし、経済速度で巡航したので、ほぼ計算どおりの燃料消費量となりました。

去年もそうでしたが、今回も津軽海峡にはイカがいませんでしたね。
函館山をすぐ近くに見る海域にいて、イカで苦労するとは・・・
次回は、コマセビシにオキアミの関東スタイル釣法かなァ。
あるいは、ジギングで汗をかく体育会系の釣法かなァ。
どんな釣法であれ、タイミング次第だと楽観的に考えているンですが、まだ1本も掛けてないので(^^;

ところで『ヒコー記ログ』拝見させていただきました。
やはりプロの作るブログですね。
こういうブログを読むと、ひたいにアイスノンをのせた時のように、キリッとしますね。

投稿: KON-chan | 2007年8月31日 (金) 21:59

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