太陽に向かって走れ! なかった・・・
台風が去った木曜の夜、コンパスを持ってイタンキの丘に上がった。
台風のあとなので、沖はうねりが残っているのだろうけれどイカの漁火が見えた。
イカ出漁時は、朝日に向かって出航し、夕日に向かって帰航するというのがKON-chan流の航海法。
木曜の夜に見た漁火の方角を考えれば、地球岬をかわしたら太陽に向かって走るという、いつもの航海方針を採用すればイカ漁場にたどり着けることになる。
前回の出漁では、このいつもの航海方針に反し、それこそおとといの情報を鵜呑みにして太陽を左手に見る方向に走ってしまい、全く的外れな海域に到達し、たった2ハイのイカと日焼けだけして帰ってくるという結果に終わっている。
太陽を正面に見るのと左手に見るのでは90°も方角が違う。
夏の陽射しは正面から受けねばならぬ。
てなことを考えて船を出したけれど、濃霧で太陽は見えない。
霧が少し晴れてきた頃、巡視船『えとも』をはじめとする室蘭海保所属艇、それにヘリコプターまでが港内外に集まりだした。
何があったのだろうと、しばらくその様子を眺めていた。(あとで知ったのだが、海難事件が起きたわけではなく港祭りに協賛した行事だった)
地球岬から先は相変わらず濃霧。
私は、霧のカーテンの0.3海里ほど手前の海域で、塩エラコでカレイを掛けながら霧が晴れるのを待っていたのだが、期待していた以上にカレイがあがる。
だから、今日は、カレイ釣りだけにしてもいいかナと思いだしたのだが、イルカ・鯨ウォッチング船のベルーガが霧の中にスポッと入っていくのを見たので、それを機にKON-chan号も濃霧の中に入った。
その後は、アグネス船長と似たような状況。
KON-chan号、霧の海域をさまようこと4時間。
イカはゼロ。
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