2026年7月12日 (日)
2026年7月11日 (土)
『知りたいこと図鑑』を読む
書名は〝図鑑〟。
が、表紙の『知りたいこと図鑑』の書名の下に書かれている
〝A Beautiful Book of Enchanting Insights〟
が、この本の雰囲気をよく表している。
〝Beautiful Book〟
美しい本だ。
著者は みっけ。
奥付に書かれた著者のプロフィールには、
デザインが好き
とだけある。
〝Enchanting Insights〟を〝魅惑的な洞察〟と訳しては、本書に似合わない。
〝I love you.〟 を 〝月がとても綺麗ですね〟 と訳した夏目漱石をまねて、〝オシャレな気付き〟とでも訳したいところ。
こんな飯屋で読み始め。
書かれている〝知りたいこと〟とは、そのへんにある小さなこと。
チューハイ が 焼酎ハイボール
電卓 が 電子式卓上計算機
の略語なのは誰でも知っている。
切手 が 切符手形
割り勘 が 割り前勘定
の略語なのを知っているヒトは、さて どれほどいるか。
私は知らなかった(^^;
本夕、読了。
牛乳は法律(乳及び乳製品の成分規格等に関する省令:乳等省令)で、7種類に分類されている。
これも本書で知ったこと。
牛乳
特別牛乳
成分調整牛乳
低脂肪牛乳
無脂肪牛乳
加工乳
乳飲料
伊達市の太陽の園では、180CCのガラスビン入りの〝牛乳〟を作っていた。
乳等省令の〝牛乳〟。
私はこの〝牛乳〟が売られているのを伊達の産業物産館でしか見たことがない。
で、これを1本と物産館内のブーランジェリーiboxからイチジクのマフィンを1個買って、イートインスペースで昼食なんだかオヤツなんだかを15回ほど。
3年前、
殺菌装置故障のため牛乳の販売が
できません
という貼り紙。
以降、太陽の園ブランドの牛乳を見ない。
ちと、残念。
2026年7月 5日 (日)
『アメリカ人の中国観』を読む
世界が〝西〟と〝東〟に色分けされていた冷戦時代。
西の雄は米国、東の雄はソビエト連邦だった。
中国現代史のエポックを並べると、
1964年 原爆実験成功
1967年 水爆実験成功
1970年 人工衛星軌道投入成功
1971年 国連加盟[中華民国(台湾)脱退]
1972年 ニクソン大統領訪中
このとき、中国共産党主席は毛沢東(1893ー1976)。
竹のカーテンの向こうの国 中国。
人民服、自転車で象徴されていた頃の中国へ、米国側から接近したことは、〝電撃的〟と表現される出来事だった。
この時点で、
『世界は米国と中国の二極に収束する』
と言っていた人がいる。
ソビエト連邦の崩壊は その先、1991年。
こんな飯屋で読み始め。
今。
世界は、米中二極。
G2。
科学技術は米中互角。
部分的には、米国の先に中国がある。
研究開発力(人材・資金)は中国が優勢傾向継続中。
潜在的に米国が持っていた「中国脅威論」を、今の米国は顕在化させている。
中国に追いつかれる懸念を、もしかしたら追い越されるかもしれないという懸念を米国は隠さない。
本夕、読了。
本書名は『アメリカ人の中国観』。
まァ、読まなくてもおぼろげに分かる。
むしろ、興味をいだかせるのは、『中国人のアメリカ観』だろう。
世界の警察官の役割を担ってきた米国が そこから手を引き始め、集団防衛機構(NATOや東アジア各国への軍の駐留)からも距離を置き出していること。
米国の軍事意図に無条件に賛意を示す国ばかりではなくなってきていること。
日米中欧露各国が宇宙軍を組織化するほどに、地球規模の監視技術が出来上がっていること。
安価なドローンを大量に使用する飽和攻撃戦術の有効性が確認されたこと。
また、消費人口の多さとインフラ整備余地の多さ、加えて消費・購買資金の多さからくる販売市場としての大きな魅力が中国にあること。
要するに、軍事力の均衡化が近いことと、中国の経済的魅力に米国(のみならず世界中の国々)がソッポを向いていられないこと。
などを、中国人は、もうかなり前から自覚している。
そして、相手にするのは米国のみで、相手になるのも米国のみというのが、『中国人のアメリカ観』じゃないかと。
2026年7月 4日 (土)
『世界を変えた「凡ミス」図鑑』を読む
製造業や建設業に身を置く者なら皆知っているのが、
1:29:300
ハインリッヒの法則
1件の重大事故・災害のカゲには、
29件の軽微な事故・災害があり、さらに そのカゲには、
300件のヒヤリ・ハット
があるというもの。
ヒヤリ・ハットに気付くうちは まだいい。
〝知らぬ間に〟 ってのが、随分ありそう。
1:3:10
になるのか、
1:5:1000
になるのかは知らないが、医業の場、教育の場、司法の場、行政の場・運輸の場、生活の場を含めた あらゆる場にハインリッヒの法則(の亜種)があるように思う。
こんな喫茶店で読み始め。
ヒヤリ・ハット
ケアレスミス
ボーンヘッド
思い込み
失念
見落とし
聞き間違え
カン違い
これらを凡ミスと言っていいだろう。
本書は図鑑。
ゆえに、多くの凡ミスが紹介されている。
2005年の みずほ証券。
〝ほぼ延髄反射〟的にキーボードのEnter(Return)キーを押して400億円を超える損失を出している。
この証券会社の担当者のチョンボのおかげで というべきだろう、十数分で20億を稼いだヒトがいたそうだ。
1987年の滋賀県の小学校。
6年生が、卒業制作としてプールの底に描いたミッキーマウスとミニーマウス。
後日、学校にやってきたウォルト・ディズニー・カンパニーの担当者に、その絵の削除を求められる。
で、塗りつぶしたと。
凡ミス以前の〝無知〟。
〝無知〟だったのは、著作権について。
両事件とも、私の記憶に残っている。
本夕、読了。
ハインリッヒの法則が示すのは、重大事故・災害を防ぐには多数の凡ミス(ヒヤリ・ハット)をつぶす必要がある、ということ。
これをヒトに、
学習
意識教育
で、何とかしようとしても ほとんどダメ、できない。
環境・システムに〝凡ミス〟防止の仕掛けを付けることが必要(なのだと思う)。
2026年6月28日 (日)
『サケマス物語』を読む
道民の生活向上
道内の産業振興
を目的に、組織内に、農業・水産など、6つの研究本部が立ち上げられている。
この春、栽培水産試験場が室蘭水族館で出張展示会を行ったので、私もタコやホタテの幼生を観察させてもらった。
道総研に所属する人材は優秀。
去年の秋、北海道に戻ってきたサケは〝記録的不漁〟との修飾語付きの686万匹。
先週、道総研水産研究本部が公開したのは、今年の秋に北海道に戻るサケは〝記録的不漁〟だった去年の さらに半分、365万匹と予測したもの。
回帰したサケの過去最大数は、2004年の6000万匹。
だから、昨年の回帰数の686万匹でさえ6000万匹の11パーセント。
今年の予測回帰数の365匹は、ピーク時の6パーセントに過ぎない。

こんな喫茶店で読み始め。
副題の
『魚の放流を問いなおす』
とあるように、著者は、
・人工ふ化放流河川におけるサケ野生魚の割合推定
・サケふ化事業の陰で生き長らえてきた野生魚の存在とその保全
などを魚類学会誌や水産学会誌で発表している魚類生態学者。
サケ・マスの専門家。
本書によれば、
人工ふ化放流数が増えると、回帰サケに人工ふ化放流サケが増える。
このことは当たり前のようだが、このとき自然ふ化して降海したサケの回帰数は減る。
自然ふ化して降海したサケの回帰数は、本来戻ってきていいはずの匹数より大きく減ることが分かっている。
人工ふ化放流数が減ると、自然ふ化して降海したサケの回帰数が増える。
両方が同時に増えることはなく、一方が増えればもう一方が減る関係にあるのが人工ふ化と自然ふ化の関係。
以上より、本著者は、内外のデータ、及び自身の調査・研究結果を根拠に、サケの人工ふ化放流事業に否定的。
本夕、読了。
北海道に回帰するサケの減少理由の、道総研水産研究本部の先週の見解は、
海流の変化
海水温の上昇
によってサケ稚魚のエサが減少していることなど。
我々 釣師がよく言う、
「海の様子が変わった」
と同義。
で、今後の資源確保のために必要なことの道総研水産研究本部の考えは、人工ふ化放流事業の充実。
そのために漁業者に望むのは いっそうの卵の確保。
本書の主張とは正反対。
どちらの主張も、ロジックに乱れはない(ように見える)。
2026年6月27日 (土)
『漫画原論』を読む
本書は、1992年 東京で書き始め
1994年 ボローニャ(イタリア)で書き終えた
そう。
だから、
『沈黙の艦隊』や『鬼滅の刃』などは『漫画原論』の外。
また、松本零士や秋本治やモンキー・パンチや青山剛昌の名や、彼らの作品が論じられても良さそうなもの。
が、出ない。
こんなファストフード店で読み始め。
以下のような文章が頻出する。
『本書で試みようとしたのは、』とあって、続けて、
共時的に漫画の構造を理解する可能性を日本語に
おいて示してみたかったということに尽きる
と。
かと思えば、
興味深いのは、漫画が俎上にのせている多様な物語
とイデオロギーのあり方である以上に、それらが他
ならぬ漫画として表象され、漫画として存在してい
るという事実であるといえばいいだろうか
と。
〝であるといえばいいだろうか〟
なんて、ンないい方で論を進めるのはやめて欲しいなァ。
とかとか あるが、本夕、読了。
韓国では韓国人による漫画が出版されている。
ハングルは、左から右への横書き。
だから、コマ割りも左から右と日本の逆。
ヨーロッパ諸国語も左から右への横書き。
アメリカンコミックスのコマ割りは だから左から右。
ヨーロッパ諸国では、日本の漫画に興味を持つヒトが多いらしい。
コマ割りを左から右に作り変えて出版されているのだろうか。
アラブ諸国は都合がいい。
日本での出版のままのコマ割りで問題ない。
ただ、日本の漫画を読む読者がどれほどいるのか。
2026年6月21日 (日)
『モネのあしあと』を読む
我が家から近い某診療科クリニックの待合ロビーの壁には、
モネ (1840ー1926)の『睡蓮』(注)
と、
シャガール(1887ー1985)の『愛しのベラ』
モネ没後100年。
ということで、先月までの4ヶ月間、アーティゾン美術館(旧ブリジストン美術館)でモネ展が開かれていた。
仏教の数え方だと、今年は101回忌。
こんな喫茶店で読み始め。
著者は原田マハ。
日本文学と美術史を学び、日米の美術館で学芸員(キュレーター)としての勤務経験がある。
現在の彼女の活動拠点は、モネが 生まれ 描き 死んだ フランス。
芸術家と言われるヒトたちの生涯に退屈はない。
もぅ、それはその生涯自体が物語。
モネの生涯もドラマ。
本書は、著者の創作や思いも映してモネの生涯を追う。
本夕、読了。
19世紀中頃、携帯可能な すず(tin)製のチューブに入った絵の具が実用化される。
そのことで、画家はアトリへから出て、屋外(自然光の下)で絵筆をふるえるようになる。
同じ頃に生まれたのが写真術。
その二つのことと、〝印象派〟画風の誕生はリンクする。
パリ、セーヌ川沿いにルーブル美術館と並んで建つオランジュリー美術館が著者によって紹介される。
♾️型をした総長さ80メートル超の壁を持つ部屋が、睡蓮の間。
壁全面を、8枚のモネの『睡蓮』の大作で。
天井からは自然の光がさす建築様式。
新型コロナでロックダウン下のパリ。
著者は、1時間だけだがオランジュリー美術館を借り切ることができた。
睡蓮の間の大睡蓮画を背景に写っている著者。
モノクロームのその写真が〝印象〟的。
(注)
モネが描いた『睡蓮』シリーズは300点を超える。
戦前、30点以上のモネを所有していた日本人がいる。
今現在も、国内には10点はあると思う。
ところで、クリニックの『睡蓮』が真筆かどうかは知らない。
2026年6月20日 (土)
『ルポ 在日外国人』を読む
昨年行われた国勢調査の速報値が、先々週 総務省統計局から発表された。
’25年10月1日現在値で、
・日本の総人口は1億2305万人
・その内、外国人は321万人
・総人口に占める外国人割合は2.6パーセント
法務省出入国在留管理庁が出しているデータはもっと新しく、’26年3月31日現在値。
それによると、
・中長期(在日90日以上)在日外国人は386万人
・特別永住者27万人(注)
・合わせると412万人、3.3パーセント

こんな喫茶店で読み始め。
著者は特別永住者。
本書が取り上げている外国人は、特別永住者とブラジルからの移住者。
異なる文化の地で暮らす在日外国人。
あれやこれやが生きづらい。
もっとも、外国人でなくても、社風・校風・家風、生きている社会そのものが身に合わず つらいというヒトがいる。
本夕、読了。
衆・参・地方議員及び首長への立候補には、要日本国籍。
国家公務員に任用されるには要日本国籍。
地方公務員任用への国籍要件は ゆるくなりつつあるが、日本国籍を求める自治体もある。
なお、どの自治体も、警察官採用試験の受験には要日本国籍。
プロ野球。
ベンチ入りできる外国人は、
・投手1人と野手3人
・投手2人と野手2人
・投手3人と野手1人
の3パターン。
大リーグには、この条件はない。
箱根駅伝。
レースに出場できる外国人(留学生)は1人。
大相撲。
現在45ある相撲部屋に各1人まで。
幕内力士は42人。
内、10力士が外国籍。
在外日本人は130万人。
(注)
特別永住者とは、戦前から日本国内に住む韓国籍・北朝鮮籍・台湾籍の者とその子孫。
在日1世・2世・・ ・ と呼ばれる。
国籍はそのままで、永住権を持つ。
2026年6月14日 (日)
2026年6月13日 (土)
『論理的思考とは何か』を読む
著者は社会学者。
本著者がアメリカの大学に留学して、エッセイ(小論文)を提出。
返されたのは、赤ペンで「評点不可能」。
何度書き直しても、「評点不可能」と返された経験が書かれている。
ところが、アメリカ式エッセイの構造を知り、その型で書き直すと評価が三段跳びで良くなった。
〝しかし〟 と、本著者は続ける。
アメリカ式エッセイの型で書くと、
重要だと思っていたことが不必要になる
主張すらも変わる
そして、〝必然的に〟という まくら言葉を付けて、
結論も変わる
と。
こんな喫茶店で読み始め。
本書によれば、
〝論理的思考〟は、目的に応じて形を変えて存在する
ということで、目的に応じた思考法が紹介される。
4ヶ国の初等教育課程で教えられている作文・論文の構造(思考パターン)が、著者によって分析される。
それを抜き書きすると、
アメリカ 序論(主張) 本論(根拠) 結論
フランス 導入(定義・提示) 展開(正反合) 結論
イ ラ ン 序論(背景) 本論(主題の説明) 結論
日 本 序論(背景) 本論(書き手の体験)結論
初等教育課程が そうだったのか。
そういう思考法を教えられたのか どうだったのか。
さっぱり記憶にない。
本夕、読了。
現業の場での報告・発表は、アメリカ式。
まず、結論(主張)を。
と、私は、先輩・上司から250回は言われてきた。
なぜ、250回も言われてきたか。
なぜなら、私はアメリカ式思考法をしないから。
といって、日本式思考法もできない。
私の思考法は、KON-chan流。
いつも思いつき(^^;
2026年6月 7日 (日)
『考える粘菌』を読む
『風の谷のナウシカ』の封切りは、もう40年も前。
舞台は、最終戦争(火の7日間)から1000年先の未来。
地球は、(粘)菌類の森(腐海) 。
ナウシカが叫ぶ、
「この菌には〝意思〟があるのか」
と。
南方熊楠は、『風の谷のナウシカ』の封切りの更に50年ほど前のヒト。
彼の時代も今現在も、科学誌としての『Nature』の評価は高い。
その『Nature』に、南方の単著論文が51本も掲載されている。
歴代最多。
南方は、こう書いている。
「粘菌は動植物いずれともつかぬ奇態の生物にて・・・」
こんな喫茶店で読み始め。
本著者によれば、〝粘菌〟とは、
原生生物の一種の巨大(肉眼で観察できる大きさ
という意味)なアメーバ
肉眼では、ネバネバした物質の塊にしか見えない
そんな生き物らしい。
2000年、『Nature』に掲載された論文の、
Maze-solving by an amoeboid organism
(アメーバ状生物(粘菌)による迷路の解法)
は、共著ではあるけれど、本書著者が筆頭。
本夕、読了。
本書著者は、イグ・ノーベル賞とは「人々を笑わせ しかるのちに考えさせる研究」に与えられるものだ、と。
権威はまったくない。
賞金もない。
どころか旅費も滞在費も自腹。
そのイグ・ノーベル賞を本書著者は2回受けている。
本書副題は、
『生物の知の根源を探る』
書かれているのは、『Nature』に掲載された論文のこと。
また、その延長線上の2回のイグ・ノーベル賞、
’08年 単細胞生物の真正粘菌にパズルを解く能力がある
ことを発見したことに対して(認知科学賞)
’10年 鉄道網など都市のインフラ整備を行う際、真正粘菌
を用いて輸送効率に優れた最適なネットワークを設計
する研究に対して(交通計画賞)
のこと。
今も連続して続く研究のこと。
2026年6月 6日 (土)
『ないもの、あります』を読む
著者のクラフト・エヴィング商會の構成員は男女二人。
業務の多くは本のデザイン。
本書の装丁も、クラフト・エヴィング商會。
本書は、商品カタログ。
商品とはいっても、現物はない。
現物がないのだから、実売がないのは当然。
1、2、3ページに商品を文章で説明。
4ページ目に商品のイラストが描かれている。
二人のどちらがイラストを描き、どちらが文章を書くという決まった役割はない。
二人ともグラフィックデザイナーで著述家。
二人とも描き書く才能を持つ。
こんな喫茶店で読み始め。
売っているのは、例えば、
〝左うちわ〟
クラフト・エヴィング商會一番人気。
大変に高価との説明がある。
ゆびきりげんまんウソついたらハリセンボンの〜ます の、
〝針千本〟
このイラストは、ページをめくることなく想像できる。
描かれているのは、縦棒が1000本。
〝無鉄砲〟
は子供に人気があるよう。
イラストはローン・レンジャーが持つような銃身の長いリボルバー拳銃。
〝堪忍袋の緒〟
商品は、結んだ〝緒〟。
〝袋〟はない。
とかとか。
本夕、読了。
月刊雑誌に連載していたようだ。
なので、連載中、著者の元へ読者からの商品リクエストが多く届いていた模様。
初めの2つ3つのアイディアを誕生させた後は、それほど難しい仕事ではなくなったのでは。
私でも500や1000はネタを作れそう。
もちろん、それは本書を読んだあとだからできること。
最初の最初、
『ないもの、あります』
は、そんじょそこらのヒトには生み出せないアイディア。
2026年5月31日 (日)
『竹島は日韓どちらのものか』を読む
今朝の『日曜討論(NHK総合 9時−10時)』は面白かった。
テーマは、
『どう考える これからの「皇室」』
NHKの解説委員とアナウンサーが進行役。
出席は、博士号を持つ二人の法学者。
一人は、男系皇統堅持の立場で旧宮家から男子の養子を取るべきと主張。
よって、女性宮家の創設に批判的。
もう一人は、 旧宮家から養子を取る案には批判的。
よって、女系天皇を擁立すべきと主張。
どちらも皇室の歴史と法律の専門家で、ずっと以前からの お互いの研究内容を知っている仲で、お互いの論文も読み込んでいる仲。
歴史にも法律にも疎い私だからなのだろう、
一人の法学者が何かを言うたびに「うん うん」
もう一人の法学者が何かを言うたびにも「うん うん」
研究生活60年にもなろうかという深い学識に満ちた二人の言葉は、熱い。
ほぼ正反対の主張で、結論はない。
なのだが、どちらの言葉にも全て納得できる。
以下(も、以上も)、私なりの考えはあるが、それを書くと本ブログの芸風から外れる。
なので、本書を読んだという記録で。
こんな喫茶店で読み始め。
日本語の竹島
韓国語の独島(トクト)
は、両国とも領有権を主張する同じ島。
この両国の領有権を主張する雰囲気は、『日曜討論』の二人の法学者の雰囲気に似ている。
今現在の著者は、日本の大学で教える日本人。
だが、1996年当時の著者は韓国の大学の教員で、小学校2年生の娘はソウルの日本人学校に通っていた。
その年、韓国政府は竹島:独島に接岸施設の建設を開始。
それに対し、日本の外相が中止を求めた。
と流れたTVニュースを家族全員で見ている。
その後のある晩、娘から、
「日本が何か悪いことをしたの」
と聞かれ、
「学校の先生は、なんてお話ししてくれたの」
というやり取りがあった、と。
本夕、読了。
著者が、〝文献でたどる歴史紀行〟と呼ぶ研究を開始したのは、その娘の一言がきっかけ。
本書発行時は、小学校2年生だった娘は高校2年生になっている。
2026年5月30日 (土)
『都道府県別ジェンダーギャップ』を読む
男子のみに限るという国家資格はないが、女子のみに限る国家資格が一つだけあって、それは助産師。
国公立大学には入学を男子のみに限っているところはないが、女子のみに限るところはある。
まァ、いずれも、納得できる。
体操競技、
男子:ゆか・跳馬・平行棒・鉄棒・あん馬・吊り輪
女子:ゆか・跳馬・段違い平行棒・平均台
これも、まァ、納得できる。
4月、大分県の演習場で射撃訓練中の戦車の砲塔内で実弾が暴発し 死傷者が出た。
で、知ったのは、この戦車に女性も乗っていたということ。
護衛艦々長にも、F15を操縦するスクランブル要員にも女性がいる。
レンジャー資格を持つ女性隊員はいないようだが、空挺(落下傘)隊員にも潜水艦乗組員にも女性がいる。
今の世、世界を動かしているのはG2(米・中)らしい。
それは置いといて、米・英・仏・独・伊・加・日(+EU)のG7で、女性の大統領・首相を輩出していないのは米国だけ。(注1)
こんな喫茶店で読み始め。
本書の編者は、共同通信社 社会部ジェンダー取材班。
この取材班は、都道府県ごとの男女平等度合いを数量化した「都道府県版ジェンダー・ギャップ指数」を配信している。
数量化するのは、政治・行政・教育・経済の4分野。
4分野は30の調査項目からなり、その一部を抜き書きすると、
政治
・歴代知事の在職年数の男女比
行政
・市区町村の管理職の男女比
教育
・都道府県教育委員会の男女比
経済
・フルタイム職に従事する男女の賃金格差
本夕、読了。
今現在、首相は女性、都知事も女性、検事総長も女性。
だが、日本の現実のジェンダーギャップは大きい。
原因は色々ある。
が、その対応は、とても難しい。
法律や制度で、どの程度どうにかなるのか。(注2)
文化・意識・気分を変えるのは とても難しいこと。(注3)
(注1)
米国歴史で、もっとも大統領の座に近づいた女性は、ヒラリー・クリントン。
ドナルド・トランプと争った2016年の大統領戦で、得票数でトランプを上回る善戦。
が、獲得選挙人数で敗れている。
(注2)
20世紀最後の年、『男女共同参画社会基本法』が成立、施行された。
21世紀初めには、内閣府男女共同参画局が組織されたが・・ ・
(注3)
本書に記載されているジャンダーギャップを小さい順(’24年 経済フォーラム発表)から書くと、
1位:アイスランド
2位:フィンランド
3位:ノルウェー
7位:ドイツ(G7首位)
25位:フィリピン(アジア首位)
43位:米国 94位:韓国 106位:中国
118位 日本
129位 インド
146位 スーダン(調査対象国中 最下位)
衆参両院合わせて女性議員の割合は2割くらい。
地方議会はもっと低い。
都道府県市町村区議会の総数は約1800。
女性議員数は1割をやっと超えるくらいで、女性議員そのものがゼロの議会は200を超える。
そもそも、女性立候補者が少ない。
2026年5月24日 (日)
『紅茶の手帖』を読む
1773年の米国(当時は独立前の植民地)における〝ボストン茶会事件(The Boston Tea Party)は、日本における大化の改新 並みの歴史的エポック。
〝茶会〟の〝茶〟とは、宗主国 英国船の積荷の〝紅茶〟のこと。
それから200年以上を経た2009年の民主党のバラク・オバマの大統領就任あたりから始まったのが、〝茶会運動(ティーパーティー運動:Tea Party movement)〟。
反オバマ運動で、今につながる親共和党運動。
ここでいう、〝茶会〟は〝ボストン茶会事件〟になぞらえているだけで、〝紅茶〟とは関係ない。
こんな喫茶店で読み始め。
この喫茶店は、コーヒーを置かない紅茶の店。
リーフinポット(茶葉の入ったポット)でのサービス。
1杯目は、テーブルサイドでカップに紅茶を注いでくれる。
ミルクが先。
本書に書かれているのは、紅茶に関するあれこれ。
歴史から産地からポットからカップからトーマス・トワイニングからカティサークから、食べモノまで。
紅茶と合わせる食べモノには、ラーメンやおにぎりも。
本夕、読了。
『紅茶』と言えば、英国。
英国での1人当たりの年間の紅茶消費量は2.7キロ。(注)
日本は、その10分の1以下、0.2キロ。
ある暑い日の夕暮れ。
我が家から ほど近い喫茶店に入店し、
「アイスティー」
と。
それに対し、
「ウチの茶葉はオレンジペコ。
アイスティーなんか作りません」
と、何とも なんか 面倒くさいマスターからの返し。
まァ、しかし、考えるまでもなく『相棒』の杉下右京なら、そもそもアイスティーなんか求めないだろう。
ンなものを頼んだ私がイモだった(^^;
今日は気取ったアフタヌーンティー。
3段のティースタンドをセットしてもらって(^^)
(注)
上には上があって、トルコは英国の さらに3倍近い7.5キロ。
また、
モロッコ 4.3キロ
アイルランド 3.2キロ
モーリタニア 3.2キロ
と、英国より消費量の多い国が計4つ。
2026年5月23日 (土)
『日本ポップス史 1966ー2023』を読む
以前、拙ブログで記事にした 『桑田佳祐論』と著者は同じ。
本書は通史。
その書き出しは、
日本(語)のロックの起点をどこに置くか。
とあり、 はっぴいえんど(1969年ー )とするのが普通のようだ。
本著者は それを批判的に「はっぴいえんど中心史観」と呼ぶ。
こんな喫茶店で読み始め。
はっぴいえんど でなければ誰か。
本著者は、〝日本(語)のロックの起点〟をザ・スパイダース(1961年ー70年)とする。
なかでも、『ザ・スパイダース・アルバム・No.1』(1966年4月リリース)。
ビートルズの来日が、同じ年の6月だから、それよりも早い。
副題は、
『あの音楽家の何がすごかったのか』
だが、本書第1ページの冒頭に書かれた、
『あの時代のあの音楽家の、いったい何がすごかったのか』
が真意。
『ザ・スパイダース・アルバム・No.1』の音楽的キーマンは かまやつひろし。
本著者は それを、
1966年のかまやつひろし
と書く。
本夕、読了。
本著者は音楽評論家。
音楽を言葉(文章)で評論するのが仕事。
しかし、と、私が言っては それこそ生意気・無礼の極みだが、本書は本著者自身でもワケが分かっていない(と思われる)フレーズの連続。
例えば、
・誤解を怖れずに言えば
だと。
例えば、
・乗り越えた、いや乗り越えようとしている表現者は強い
だと。
例えば、
・ある意味
だと。
こんなフレーズを並べて論を進められてもなァ(^^;
2026年5月17日 (日)
2026年5月16日 (土)
足をのばしたが(^^;
月が細くなり間もなく新月。
大潮。
釣師のハシクレ(のつもり)として、潮汐は気にする。
気にはするが、大潮だからコウだった、小潮だからアアだったと語るに足るハナシは私にはない(^^;
最干潮が8時12分。
8時15分、出航。
私の定点観測場所。
太平洋を見る この丘にエゾカンゾウが咲く頃がヒラメの釣期。
今朝は、まだエゾカンゾウの花を見ない。
が、マリーナの上下架クレーン近くで、某船長との立ち話では、
「ヒラメ 釣れてるよ。
昨日、2時間で9枚。
場所は、(以下、トップシークレット)」
とのこと。
ナギがいいもンだから、某船長から教えてもらった海域を越え、もうちょっと足を延ばす。
今日の出竿は、こんな風景の見える海域。
足をのばしたが、釣果は のびず。
ボーズ(^^;
2026年5月10日 (日)
『植物誌』を読む
著者は、戦前の内務省に入省した官僚。
戦後は、法制局(現 内閣法制局)長官を経て、1964年から長く人事院総裁に就いたヒト。
法制の論文を書き、専門書も何冊か出した優秀な役人だったが、1974年、人事院総裁の職に就いたまま逝去。
享年70。
資料によっては、上記経歴と並べて
植物研究家
植物画家
随筆家
であることも紹介している。
逝去後も、新たな画集や画文集が出版されているほど。
著者の、
植物研究家
植物画家
随筆家
の部分の具現化が本書。
こんな喫茶店で読み始め。
1966年刊行されたものの復刊。
表紙絵も著者によるもので、クロッカス。
帯で隠れた部分には、球根も根も装飾書体で記された学名の Crochs vernus Wulf も。
本書には、100余種の草木が見開きの
左ページにその絵と学名
右ページにその草木に関わるエッセー
が書かれている。
それらに希少種はない。
書かれているのは、著者が、自宅の庭で見たもの、出張先で見たもの、東京都内・郊外で見たもの、園芸店で買い求めたもの。
フキやパンジーやニリンソウやエンレイソウなど、私も見知っているものばかり。
本夕、読了。
著者の教養は豊か。
都内の公園のベンチのことから、日本文学、西洋文学、中国古典、絵画。
また、音楽の素養もあって、バイオリンのウデがあり、楽譜も読める。
そんな教養に裏打ちされた、平易で静かで、引っかかるところが1行もない文章が気持ちいい。
読了は、トールサイズのコーヒーを飲み終えるのと同時。
ところで、本書にあげられているものに
希少種はない
と、上で書いた。
が、植物研究家としての知識も確か。
採取した植物標本には新種もいくつかあるそう。
2026年5月 9日 (土)
『プレミアムカラー 国語便覧』を読む
帯に、
高校生の国語学習にも充実の
情報量でありながら
大人になって読んでも楽しい
「国語を楽しむ」便覧です。
とある。
書名に〝プレミアムカラー〟とあるように、全ページ カラー。
カラー印刷用の上質紙に印刷されていて、ズッシリと重い。
こんな飯屋で読み始め。
本は重いが、内容は軽やか。
帯の文章の、
大人になって読んでも楽しい
「国語を楽しむ」便覧です。
の通り。
1ページ目から順に読み通してもいいが、私はアッチのページ、コッチのページといった読み方で。
どのページを開いても楽しい。
本夕、読了。
本書の構成は、
古文編
現代文編
漢文編
表現編
資料編
表現編の書き出しは、
高校生のみなさんは、
とあり、その数行あとに、
「あなたの考えを聞かせてほしい」
と言われたときに、どのように自分の考えを表現するかが書かれている。
これを若い時に読んでおきたかった。
明日、誰かに、
「KON-chan、⚪︎⚪︎⚪︎について、どう思う。
君の考えを聞かせてほしい」
と言われてみたい(^^;
2026年5月 6日 (水)
『後ろ向き名言 100選』を読む
米沢藩主の上杉 鷹山が言ったのは、
なせば成る なさねば成らぬ何事も
成らぬはヒトのなさぬ成りけり
いやいやいや
やればできるは
成功者の言い分
と、本書に。
言ったのは、400メートルハードラーの為末 大。
こんな飯屋で読み始め。
為末 大が言ったことをもう少し。
アスリートは まずその体に生まれるかどうかが
99パーセント。
やればできると成功者は言うけれど、できる体に
生まれることが大前提。
だよなァ。
本夕、読了。
マスターと常連客が、ずっと楽しそうにしゃべっていたので、
その店にはもう行かない。
と、つぶやきシロー。
だよなァ。
あなたが幸せになるより、私が幸せな方が私は嬉しい。
と、名無しのネット住民が つぶやいているンだと。
19世紀のドイツの哲学者のショーペンハウアーの言が、のせられている。
あらゆる不幸や苦痛に際して、いちばんの慰めは、
自分よりもっと不幸な人たちを見ることである。
と、ネットに転がっている つぶやきと同レベル。
副題は、『弱った心がラクになる』。
が、本書を読んで〝心がラクになる〟ヒトは いないと思う(^^;
2026年5月 5日 (火)
『川漁師 神々しき奥義』を読む
紀元前5世紀の古代ギリシャの歴史家が、
ナイル川は決まった時期に氾濫する。
それがナイル川の下流を肥沃にするので、
エジプトで農耕が進んだ。
それが、
〝エジプトはナイルのたまもの〟
だと、何かで読んだか聞いたかした。
ところが、実際に古代ギリシャ語で書かれた原典を読んだ人によると、
ナイル川が運ぶ土砂で、河口に広大な
三角州(ナイルデルタ)が形成された。
それが、
〝エジプトはナイルのたまもの〟
だということらしい。
四国を西から東へ流れる吉野川は徳島市で海に出る。
その川幅は広い。
荒川に次ぐ日本2位。
その下流域でシジミを採る川漁師が20名ほどいるとのこと。
ある川漁師が言う。
洪水で被害に あう人には悪いけど、シジミ漁師は洪水になると
ニンマリ。
上流から土砂と一緒にシジミの栄養分を運んでくれるからね。
と。
本著者は、雑誌記者の のち独立。
静岡県下田市に移り住み、山棲み川暮らし、そして海人の生活を実践とある。
こんな喫茶店で読み始め。
nymph(ニンフ)はギリシャ神話の妖精。
美少女。
フライフィッシャーだと、昆虫、特に幼生の水生昆虫が一番にアタマに浮かぶ。
北海道だと〝チョロ虫〟と呼ぶのが普通。
長野県伊那地方だと、これを〝ザザ虫〟と呼ぶ。
天竜川は長野県諏訪湖から流れ出て、南にくだって静岡県浜松で海に出る。
この川には〝ザザ虫〟を専門とする川漁師が7人いて、漁業権も設定されているのだとか。
1日で4キロ・1万尾。
これで、生活していけるらしい。
本夕、読了。
福島県檜枝岐(ひのえまた)村。
ここには、サンショウウオ(ハコネサンショウウオ:体長15センチ)専門の川漁師がいる。
1955年頃には、年間25万匹以上のサンショウウオが漢方の材料として東京に出荷されていたと。
今でも6、7人がサンショウウオだけで生活しているようだ。
檜枝岐の名物料理はサンショウウオのテンプラと黒焼き。
2026年5月 4日 (月)
『人を襲うクマ』を読む
本書に書かれている人を襲ったクマの話は8つ。
で、襲われながらも、かろうじて命を失わなかったヒトは例外なく言う、
「クマの すみかに入って行ったのは自分ですから」
自分を襲ったクマの駆除を望まない者もいる。
こんな飯屋で読み始め。
小学校5年生の時の私。
近所の飼い犬に腰を噛まれたことがある。
噛まれる その時まで、その犬と私の関係は悪いものではなかった。
何がキッカケだったのか。
私を噛む1秒か2秒か、3秒か5秒か前の、その犬の目を、今でも覚えている。
人を襲おうと決意した動物の目は恐ろしい。
本書は、クマ被害にあったヒトからの聞き取り・読み取りを文書化したもの。
クマ被害を避けるスベを教えてくれるわけではない。
本夕、読了。
山菜を採るため山に入り、行方が分からなくなったオバァちゃんのこと。
その救助に向かったヒトが私に、
「いやァ、無事 出てきたンだよ。
2晩、よく持ったもンだヨ」
と言い、 続けて、
「オレたちがバァちゃんの名前を呼びながら通り過ぎて しばらくあと。
ヤブをこぐ音も立てずに出てきたンだ。
畑の場所をオレらに知られたくなかったンだなァ。(注)
背中と前掛け、両手もブツ(山菜)でイッパイにして
バァちゃんが出てきた」
ヒトの欲というのは、ンなもの。
登山者や山菜採りや川・湖での釣り人がクマに襲われ、時に食われる。
同情する者はいない。
(注)
〝畑〟と言っても自分の山でも自分の土地でもない。
山菜採り人は、山菜のあるところを『〝自分の〟畑』と言う。
2026年5月 3日 (日)
『この問題、とけますか?』を読む
本著者の専門は、情報科学(コンピュータ科学)。
本著者は はしがきで、
知恵を絞る 知恵を借りる
とは言うが、
知識を絞る 知識を借りる
とは言わない。
富士山の高さの3776メートルは知識、
知らなければ答えられない。
3分と5分の砂時計を使って11分を測るのは知恵、
考えなければ答えられない。
と、書く。
本書で問われるのは、知恵。
こんな喫茶店で読み始め。
で、私のこと。
本書によって、知恵を確かめられるが、知恵のないことが確かめられただけ(^^;
本夕、読了。
今日、某焼き鳥屋の近くを通りかかって、チトおどろき。
6人。
多分、1人・1人・2人・2人の4組6人が、開店待ち。
まだノレンが出ていない。
そのはず。
15時前。
ということと、『この問題、とけますか?』とは、何の関係もない(^^;
2026年5月 2日 (土)
『日本のインフラ危機』を読む
本著者は土木工学者。
専門は、コンクリート構造物の高耐久化・長寿命化。
本著者は、保守(修繕)業務を、メンテナンスと書く。
以下、拙記事もそれに従う。
こんな飯屋で、読み始め。
古代ローマ帝国時代に建てられたコンクリート製のパンテオン(神殿)は2000年を経た現在も健全。
本著者が土木工学を学び始めた1980年代前半には、
鋼構造物は定期的なメンテナンス(塗装の塗り替え)が必要
コンクリート構造物はメンテナンスフリー
だと教えられたとのこと。
就職後もメンテナンスには見向きもせずに設計業務に没頭していた、と。
なのに今現在、日本のインフラは危機にあると著者は言う。
本夕、読了。
労働集約型産業だと人件費
装置産業だと修繕費
のカットが、経営経費削減の施策にされがち。
前者は、モロ経営者マター
後者は、現場マター
で、修繕費カットに抵抗する説明を経営側に納得させることは、現場からではナカナカできない(と思う) 。
なぜなら、メンテナンス業務は産業の主では あり得ず、傍流業務、サービス部門だから。
本書に掲載されているデータは、危機の説明にとどまらない。
メンテナンスの放棄、既設のインフラの放棄を要するものもある。
2026年4月29日 (水)
2026年4月26日 (日)
『福音派』を読む
安倍元首相狙撃事件を起こした者の その動機は、
「母親が宗教団体に多額の献金をして家庭が壊れた。
安倍元首相は その宗教団体と関係が深く、狙撃結果の影響が大きいから」
安倍元首相が、その団体とだけ関係があったわけではないだろう。
政党は どの宗教団体とも友好関係を保つものだ。
ところで、我が町にも両隣の町にも、教会堂屋根に十字架を掲げた 福音教会 がある。
その 福音教会 と、本書々名の 福音派 とに直接の関係はない。
こんな喫茶店で読み始め。
以下は、政治と宗教の話。
拙ブログの芸風に似合うテーマではない。
なので、本書を読み通したという記録のつもりで。
米国は、WASP(ワスプ)の国。
White : 白人
Anglo-Saxon : アングロサクソン
ルーツが英語を話す英国人
ルーツはラテン系などではないということ
Protestant : プロテスタント
昨年1月のトランプ氏の大統領就任演説の最後は、
God bless America.
Thank you very much.
大統領就任宣誓も2冊の聖書に誓う。
米国はキリスト教国。
キリスト教国だが、ローマ教皇を指導者とするカトリックの国ではない。(注)
副題は、
『終末論に引き裂かれるアメリカ社会』
〝福音派〟とは、
・聖書を神の言葉と信じる
・最後の審判の日が近いと感じる
・人工妊娠中絶、同性愛に嫌悪感を覚える
・霊的な経験をした
人たちが集うプロテスタントの各教会(冒頭に書いた福音教会も含む)をひとくくりにした集団。
トランプ大統領誕生に、〝福音派〟からの支持が大きかった。
本夕、読了。
私の場合は、であるが。
本書、読み通すのに少しばかりの忍耐力を要する、
メモを取りながらの読み始めだったが、5分の1も進まないで止めた(^^;
人名、書名を合わせると200ぐらい出てくるのでは。
(注)
ではあるが、ジョン・F・ケネディとジョー・バイデンはカトリック。
2026年4月25日 (土)
2026年4月24日 (金)
次の出会いはない
先日の飛島旅行。
往路は、どうしても要宿泊。
だから、各駅停車のチンタラ旅程。
以下は、
弘前始発 秋田終着、2時間35分
に乗車中のときのこと。
車内はロングシート。
60リッターのザックを股で挟んで座り、私は向こう側の車窓、奥羽本線西側の景色を追っていた。
と、向かいのロングシート、私の視線の やや右に座っていた女性が、鷹ノ巣駅で停車した時に私のすぐ右に座り直してきた。
で、彼女が言うには、
「あなたの靴、わたしと同じ。
わたし、同じのを2足使いました。
底を貼り直すほど使いました。
槍も穂高も。
富士山は2回。
6月で82歳。
ヒザがもちません。
もう高い山には登れません。
でも、今日もあちこち歩いてきました。」
〝あなたの靴〟というのは、私の履いていたハイカット(ハイバック)の登山靴のこと。
私は、その上から3つのフックから靴ひも外し、街歩き対応の履き方をしていた。
オールレザーの靴だから、化成品製の現代的な登山靴の2倍の重さがある。
田部井淳子が、この靴にオーバーシューズをかぶせて歩き、エベレストの頂上を踏んでいる。
「あそこ、男鹿半島。
寒風山(かんぷうざん)、355メートル。
あそこからは、電波がよく飛ぶの。」
彼女、アマチュア無線家でもあるようで、コールサインはJJ7何とかかんとか。
「秋田駅で乗り継ぎね。
酒田行き発車まで時間ありそう。
美味しい お蕎麦屋さんがあります。」
秋田駅から蕎麦屋までのルート案内が やはり登山家。
簡潔。
「わたし、追分で降ります」
JRには〝追分〟駅が4つある。
室蘭本線と石勝線の分岐の追分駅
大糸(おおいと)線の安曇(あずみ)追分駅
姫新(きしん)線の美作(みまさか)追分駅
そして、奥羽本線と男鹿線の分岐の秋田市の追分駅は、終着駅秋田の4つ手前。
「追分。
分かれ道のこと。
お別れね、お気をつけて。」
私、
「どこかの山の上で お会いしましょう。」
とは言ったが、次の出会いはない。
復路の特急北斗にて。
間もなく、東室蘭。
2026年4月19日 (日)
離島を歩く
酒田市の飛島(とびしま)は、山形県唯一の有人島 。
日本の秘境100選の ひとつ。
(中学校社会科地図:帝国書院より)
酒田市の最新の資料によると、飛島の、
住人数は133
世帯数は 96
信号機はない。
が、駐在所はある。
また、郵便局はある。(注1)
その飛島へ。(注2)
ここを登り詰めると、高森山(たかもりやま:68メートル)山頂。
島内最高標高点。
飛島灯台が山頂標識。
経緯度観測点。
柏木山(かしわぎやま:58メートル)山頂。
山形100名山なのだが、山頂標識はない。
柏木山には、一等三角点がある。
(注1)
初めての旅先からは、私は家人宛にハガキを出す。
絵ハガキを送りたかったが、どこにもない。
なので、飛島郵便局で買った官製ハガキを投函。
(注2)
石垣島・西表島でさえ、朝 我が家を出たら、その日のうちに着く。
なのに、北海道に住む者は、飛島へは、車・鉄路・空路をどう使っても日をまたがないと たどり着けない。
本土から飛島へのアクセス手段は、酒田市が運営する定期航路船のみ。
これが、
酒田港 → 飛島 9時30分発
1便だけ。
北海道に住む者にとって飛島が遠い理由。
由利高原鉄道 鳥海山ろく線に乗る
秋田県の由利高原鉄道『鳥海山ろく線』。
(中学校社会科地図:帝国書院より)
元は、国鉄『矢島(やしま)線』。
秋田県内を流れる一級河川の子吉川(こよしがわ)に沿って走る単線の12駅 23キロ。
起点:羽後本荘(うごほんじょう)駅(注)
終点:矢島駅
1日14往復する。
起点の羽後本荘駅。
車内。
終点の矢島駅。
とっぷり暮れた。
矢島から羽後本荘までの戻り列車の乗客は ただ一人。
私だけ(^^)
〝高原〟鉄道というが、走るのは本荘平野内。
〝平原〟列車。
秋田県内は、満開の桜。
(注)
奈良県桜井市・神奈川県鎌倉市・長野県長野市の三つの長谷寺(はせでら)を「日本三所」と称する。
奈良県桜井市・神奈川県鎌倉市・秋田県由利本荘市の三つの長谷寺を「日本三大長谷観音」と称する。
うち、
鎌倉市の長谷寺
桜井市の長谷寺
は既訪。
で、由利本荘市の 長谷寺へ。
由利本荘市の 長谷寺の創建は江戸中期だが、明治期に焼失している。
なので、堂も観音像も再建したもの。
なお、由利本荘市の長谷寺は、〝ちょうこくじ〟と読む。
2026年4月12日 (日)
2026年4月 5日 (日)
『松本清張の昭和』を読む
本書は、松本清張(’09[明治42]年ー’92[平成4]年)の評伝。
41歳で作家デビューして、82歳で逝去するまでに清張が残したのは、
著書総数 750冊
作品数 1000点
原稿用紙 12万枚
文字数 4600万字
こんな喫茶店で読み始め。
著者が書くのは、松本清張の
幼年期・少年期の貧困さ
高等小学校卒
有能な広告画家としての勤め人の経歴
英語力は海外旅行で通訳者が不要
だったこと。
本著者が何を言いたいのかというと、〝努力家〟としての清張。
しかし、と私は思う。
幼年期・少年期を貧家で過ごした作家はいくらでもいるし、吉川英治に至っては高等小学校も卒業していない。
そもそも〝努力〟しないと小説は書けないものか。
清張は〝努力家〟なんぞではなく、〝才能者〟なのでは。
本夕、読了。
新潮文庫には45冊の松本清張の著作があるそうだが、私は光文社のカッパ・ノベルスで、
『点と線』
『Dの複合』
『ゼロの焦点』
『砂の器』
を読んでいる。
なにせ著作量が多いので、後年の清張は専属の速記録者を使い口述で作品を作っているほど。
また、映画やTVドラマ化された作品は、繰り返しの作品化も含めて勘定すると十指に余る。
で、本著者が二度も三度もどころか四度も五度も書くのは、清張の所得が作家部門で長きにわたって1位だったこと。
本著者は、モノの価値を金額で測るヒトのようだ。
2026年4月 4日 (土)
『鉄道ゲージが変えた現代史』を読む
200年前の1825年、英国で実用鉄道がスタートした。
その英国の指導を受け、日本で鉄道が開業したのは1872年。
ということが理由なのかどうなのか、大英帝国植民地領内の鉄道のスタートはどこも狭軌。
こんな喫茶店で読み始め。
ここでいう〝国家権力〟とは、〝大日本帝国〟のこと。
本書巻末には、この50倍は濃く詳細な年表が掲載されている。
1872年 日本で鉄道開業
1894年 日清戦争勃発
釜山
ソウル
満鉄
シベリア鉄道
へと鉄道を伸ばしていった理由と過程。
本夕、読了。
帝政ロシアが清国内に敷設していた鉄道ゲージは、広軌の1520ミリ(4 ft 11 27⁄32 in )。
広軌は内側に1本追加して三線軌条として工事を進めている。
本書内のゲージを整理すると、
狭軌 1067ミリ(3ft6in)
標準軌 1435ミリ(4ft 8.5in)
広軌 1520ミリ(4 ft 11 27⁄32 in )
2026年3月29日 (日)
『えーえんとくちから』を読む
本書の大部分は短歌で占められる。
残りは、わずかな俳句と数編の詩と3ページもないエッセーひとつ。
著者の活動期間は短く 5年。
なぜなら、彼の人生が短かったから。
15歳で身体表現性障害を患い、高校を中退。(注)
自宅療養中に心臓麻痺で急逝。
享年26(1982年ー2009年)。
こんな飯屋で読み始め。
本文および、
父親の書いた『あとがき』
歌人の書いた『解説』
を読んで分かることは、
みな楽器をやる家族の中で育ち、著者自身はピアノを弾き、一家でファミリーコンサートを楽しむ日もあったようだ。
また、月一くらいのペースで会える遠距離恋愛をする仲の恋人がいたことも分かる。
彼の短歌は、五七五七七の定型から外れ、雰囲気は1行詩。
あのひとは自転車を漕ぐ人でした 右手にお箸持つ人でした
とか、
美しい名前のひとがゆっくりと砲丸投げの姿勢にはいる
とかとか。
本夕、読了。
本書の一番最初に掲げられている短歌の一部が本書々名、
えーえんとくちからえーえんとくちから永遠解く力を下さい
若く死んだヒトの残したものは みな美しい。
(注)
身体表現性障害とは、著者自身の言葉を引用すると、
自分以外のすべてのものが、ぼくの意識とは関係なく、
毒であるような状態です。テレビ、本、音楽、街の風
景、誰かとの雑談、木々のそよぎ。
どんなに心地よさやたのしさを感じていても、それら
は耐えがたい身体症状となって、ぼくを寝たきりにし
てしまいます。
2026年3月28日 (土)
『白鵬はなぜ嫌われなければならなかったのか』を読む
大相撲本場所は、年6回。
奇数月に開く。
三月場所(春場所)の開催地は大阪で、22日が千秋楽だった。
その三月場所は、
・横綱 大の里が初日から3連敗して4日目から休場
・綱とり(横綱昇進)を期待されていた安青錦が、
8敗で負け越し、来場所はカド番
・14日目、千秋楽と連敗した霧島が優勝
という結果。
著者は長く大相撲を取材して来た新聞記者。
書名の、
『白鵬はなぜ嫌われなければならなかったのか』
はワキに置いといて、副題の、
『だれも知らない角界不思議話』
を。
こんな喫茶店で読み始め。
現在の国技館は3代目。
初代は1909(明治42)年落成。
当初、それを「尚武館」と名付けようとした板垣退助は、結局「国技館」と命名して現在に至っている。
「国技館」で行われるから相撲を〝国技〟と称しているだけ。
日本には、法律で定めた〝国技〟はない。
本夕、読了。
にしても、大相撲は それを初めて見る者には奇妙に見えるスポーツだと思う。
Tバックのまわしの尻を出し、ハデなエプロン状の化粧まわしをつけた太ったチョンマゲの男たちが土俵をグルッと囲む土俵入り。
もう 奇妙を通り越し、奇異・異様。
で、勝負は厳しい。
押し倒し
かち上げ(ひじ打ち)
張り手(ビンタ)
等々、
コロナ禍で無観客開催となった場所。
NHKのマイクは残酷な音を拾っている。
頭と頭が当たる立ち会いの音。
2026年3月22日 (日)
2026年3月21日 (土)
『太宰治 弱さを演じるということ』を読む
青森県の
東半分は南部
西半分は津軽
南部は冬に、
津軽は夏も冬も歩いた。
津軽を東西に走るのは津軽鉄道。
そこを走るのは『太宰治号』と『走れメロス号』。
それに乗ったのは10年以上も前。
津軽は、大ゲサでも何でもなく太宰治と吉幾三。
津軽のドコソコで、この二人をゆかりとするアレコレを見聞きする。
さて、太宰治に対する私の気分は、拙ブログのやはり10年以上も前の記事
『津軽』読む
の通り。
こんな飯屋で読み始め。
太宰治の生涯は短い。
1909(明治42)年ー1946(昭和23)年。
38歳で自死。
本書は太宰治の評伝。
本夕、読了。
生前も現在も太宰治は人気作家。
一昨年、その彼の岩波文庫のラインナップが新しくなり、6冊刊行されて完結している。
その巻末の「解説」が本著者による。
本著者は、日本の近代文学を専攻し、卒論のテーマが〝太宰治〟。
その後、20年かけて〝太宰治論〟を書きあげている。
書名の〝弱さを演じる〟は、太宰を語る際に必ず使われるフレーズの〝お道化〟のこと(なのだろう)。
2026年3月15日 (日)
『日本漁業の不都合な真実』を読む
著者は、法学部を出て銀行勤めをするも、ほどなくして職を辞し、大学院で水産学を修めたヒト。
その後、水産庁の官僚を経て、今現在は大学の水産学部で水産品の物流・漁業経済を教授している。
という職歴だから、国内外の漁業地を訪れ、その地の漁業者の声を聞くこと多数。
こんな喫茶店で読み始め。
本書によると、
ピーク時4000万人を超えた遊漁者(釣り人)は、
'10年には 1000万人
'23年には 600万人
と減少。
漁業就業者は、
'03年には 24万人
'22年には 12万人
と減少。
遊漁者の減少の社会的影響について、本書は触れていない。
一方、漁業就業者が半減したものの、
一人当たりの生産量は 26トン から 32トンへ
一人当たりの生産金額は 600万円 から 1200万円へ
と増えている。
スルメイカの日本海での漁獲量は、
'00年代前半は 10万トンから20万トン
'20年は 2万トン
ところが、中国・韓国・北朝鮮の3ヶ国と日本を加えた4ヶ国の合計は20万トンを超える。
と、本書。
本夕、読了。
沖縄で観光客の外食用に出されるサカナ(グルクン:タカサゴ科)は、鹿児島の定置網に入ったものが運ばれている。
著者は言う。
サケは減ったが、ブリは増えた。
サンマは減ったが、マイワシは増えた。
増えたサカナを食えばいいじゃないか、と。
で、いいンだろうか(^^;
2026年3月14日 (土)
『名画は嘘をつく』を読む
著者は、米国と英国で西洋美術史を学んだヒト。
現在は、西洋美術史のエンターテインメント化を目指して活動中とのこと。
そのヒトが、
日本では、襖(ふすま)や屏風(びょうぶ)といった装飾品も
芸術品と見なし、職人と芸術家の社会的区別をしなかった。
対して、ルネサンス以降(15世紀以降)のヨーロッパでは、
職人と芸術家の区別が生まれた。
工芸品は感性に訴え、芸術品は知性に訴える。
と、本書の「はじめに」に書く。
こんな喫茶店で読み始め。
ンなことが「はじめに」に書かれていたので、かなり構えてページをめくっていった。
が、書かれているのは、15世紀から20世紀までの100点ばかりのヨーロッパ絵画のトリビア。
その絵画が、時系列的に並べられているわけではないので、西洋史を一覧できる年表を脇に置いて読み進めていった。
本夕、読了。
旧約・新約聖書をテーマにした絵画なのに、ローマ神話とキリスト教がゴッチャになった絵があったりする。
ヨーロッパ近世人の宗教的知識の適当さが うかがえる。
ヨーロッパの近世絵画だから、宗教改革・ハプスブルク家・市民革命・産業革命といった どこかで聞いたか読んだかした単語が出てくる。
天才たちは そんな時代を描いている。
2026年3月 7日 (土)
『辞書の仕事』を読む
題名は『辞書の仕事』。
が、辞書が仕事をするわけではない。
辞書を作る仕事のこと。
著者は岩波書店で、
広辞苑・岩波国語辞典・岩波新漢語辞典
などの辞典の編集に携わったヒト。
こんな喫茶店で読み始め。
辞典用紙は特別に漉(す)かれる
強度・めくりやすさ・純白ではない色(文字の読みやすさを考慮)
等々、出版社から製紙会社への注文は多数。
製紙会社での開発期間は数年にも及ぶという。
製本されて しばらくたった『広辞苑』の小口(こぐち 本の裁断面:天・地・開く側)の32ページ毎に、縞模様(ミルフィーユのような層状模様)が見える年があった。
紙の原料にはカリオン(粘土)を混ぜるのだが、雪の多い年だったので 例年の山とは違う山の土を使ったのが原因だったと。
本夕、読了。
青森県の中学校教師から岩波書店辞典編集部への封書が、
『岩波国語辞典』で偶然引いた〝くんだり〟の用例が、
青森くんだりまで来た
であることに対するもの。
確かに、
北海道くんだり
札幌くんだり
とは言っても、
東京くんだり
新宿くんだり
とは言わない。
岩波書店辞典編集部はどうしたか。
2026年3月 1日 (日)
『日本の植民地支配』を読む
本書名にある〝植民地〟とは、朝鮮と台湾。
それに関する9人の日本人社会学者による20本の小論集。
副題が、
『肯定・賛美論を検証する』
だから、『日本の植民地支配』を〝否定・批判〟する立場での論調の本。
こんな喫茶店で読み始め。
植民地経営にあたっては、港湾・鉄道などのインフラ整備のために本土(大日本帝国)政府から手当てされた予算は大きかった。
また、本土資本企業の投資も大きかった。
たとえば、
日本窒素肥料(株)(現 チッソ)が朝鮮北部で展開した化学コンビナートは、子会社の朝鮮窒素肥料(株)が経営する。
その収益は親会社を大幅に上回り、株式配当も高率だった。
人件費・土地・原材料・資源などの点で、本土で展開するより有利だったがゆえの利益。
本書では、そのことと植民地人の関係が書かれている。
てな話を ああこう言うのは拙ブログの芸風ではない。
なので、ここで終わる。
本夕、読了。
ステレオ・タイプなイメージにある、
反日的な韓国人
親日的な台湾人
には一定の根拠があると思われる
との書き出しの一文がある。
それには、
ここで考えなくてならないのは
という但し書きが付く。
てな話を ああこう言うのも拙ブログの芸風ではない。
なので、ここで終わる。
2026年2月28日 (土)
『映画談義 ロマンティック・コメディ』を読む
ラブ・コメディとロマンティック・コメディの違い、そもそもロマンティック・コメディとはなんぞや みたいな話から始まる。
てな定義の話は、アッチに置いといて。
身分差を越えての恋や誤解から生まれる恋。
要するに、映画にしかならない恋を描いた映画の話。
こんな喫茶店で読み始め。
本書の構成は、
ロマンティック・コメディの歴史
物語のパターンの分析
ロマンティック・コメディの作り方
の順。
本著者は大学で映画学を教授する専門家。
だが、映画〝 談義〟 。
難しい言い方も複雑な論の進め方もなく、無声映画から現在に至るまでのロマンティック・コメディがストレートに語られる。
話題にされる映画の20本に1本くらいの割合で、私も既観。
20本に19本は観ていない勘定になるが、本著者、要約技術に優れている。
初めて知る題名の映画であっても、本茶者が書く あらすじ に乗っかることで話についていけた。
『男はつらいよ』シリーズ なんかもロマンティック・コメディの範疇に入ると思うが、取り上げられているのは米国映画。
本夕、読了。
かつては3本立て映画館は珍しくなかったが、さすがに4本立てというのはなかった。
現在は、レンタルDVDやネット配信映画も豊富。
なので、観ようと思えば1日に5本も6本も映画を観ることができる。
加えて、DVDやネット配信映画の今々現在の仕様だと 倍速で観ることが可能。
拙ブログの 『映画を早送りで観る人たち』を読む で話題にしたようなヒトを知っている。
そのヒト、2日間で、16本の映画を観たンだとか。
2026年2月23日 (月)
『はじめての統計学 レジの行列が早く進むのは、どっち!?』を読む
60から90%程度以上 と 20から50%。
降水確率・地震の発生確率は、データに基づく統計値。
対し、
米国大統領、一昨日は追加関税を10% と。
それが24時間後、昨日になって、15% に変更。
そのことを受け、自民党税制調査会長は、
むちゃくちゃだ。
企業の投資計画には予見性が必要だ。
と言っている。
米国大統領は、統計学で扱う範囲外の存在。
こんな飯屋で読み始め。
フムフム。
で ってところになると、
詳しい計算は除きますが
と逃げられる。
物足りない。
本夕、読了。
Excelに用意されている関数は多数。
おかげで、データをグラフにしたり統計値を求めたりが短時間で仕上がる。
データをプロットした図(散布図)に引かれた線を見て、CORREEL(相関係数)が0.3だとか0.4だったりして ムぅ となることはしばしば。
と言うか常態。
ンで、アタマはここから使う。
と、簡単に言われたりするが、それができないから泣くことに(^^;
2026年2月22日 (日)
『風邪の効用』を読む
著者は、野口 晴哉(のぐち はるちか 1911(明治44)年ー1976(昭和51)年)。
〝整体〟の世界では指導者と呼ばれている人物のようだ。
おしまいまで読んで分かったのだが、本書は顔見知り(という以上の関係にあるヒトたち)を前にしての講演(講義)の筆記録を手直しして成書としたもの。
理容師を名乗るには国家試験の合格が必要
床山(とこやま 力士のチョンマゲを結う)には、その必要なし
の関係に似ているのは、
あん摩マッサージ指圧師を名乗るには国家試験の合格が必要
整体師には、その必要なし
こんな喫茶店で読み始め。
内容について、ああこう言える知識は元々私にはない。
本書を読み進めることで得た知識もない。
ただ、ボーっとページをめくっていっただけ。
本夕、読了。
『風邪の効用』のロジックは、『一病息災』とは違う。
書かれているのは、風邪をひくことで病を治す方法。
著者享年は65。
当時の平均寿命は72歳。
2026年2月21日 (土)
2026年2月15日 (日)
『愛とラブソングの哲学』を読む
著者は哲学者。
話の都合で、クラシック音楽の音階も出てくるが、書かれているのは日本のポピュラー音楽。
歌詞に、
〝キミ〟・〝ボク〟・〝ワタシ〟・〝アナタ〟・〝好き〟・〝愛〟・〝恋〟・〝ラブ〟・〝待つ〟・〝別れ〟
こんな単語が使われるラブソングの話。
歌の主題は〝愛〟。
こんな喫茶店で読み始め。
〝そもそも〟で始まる文章がある。
そもそもラブソングで歌われる〝愛〟とは何か。
と。
で、本書の前半は〝愛〟とは何かの考察。
ラブソングの〝愛〟なのだから、
・平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して(日本国憲法前文)
・汝の敵を愛せよ(イエス・キリスト)
の〝愛〟は範囲外。
よって、
讃美歌461番『主われを愛す』
みたいなのはラブソングとは言わない。
本夕、読了。
『愛の言葉は どう響くのか』
と題する章がある。
ここでは 哲学者らしい論の進め方で歌詞を検討している。
ひとつ目は、「学習」
もうひとつ目は、「混乱の解消」
てな、論調に、私は ついていけない。
私なら、
ひとつ目は、「好き」
もうひとつ目も、「好き」(^^;
2026年2月14日 (土)
2026年2月11日 (水)
『リアル精神疾患ルポ 僕らはみんな病んでいる』を読む
以下、素人考え。
薬物依存症や不眠症は病気だと思う。
だけれども、ギャンブル依存症は〝症〟を付けなければならないような病気なのだろうか。
ならば、
釣竿を振って40年
朝は必ずコーヒーを一杯
なんてのも依存症・・・
数字を見ると鳥肌が立つ
シイタケは大嫌い
なんてのは反依存症・・・
ンなわけは ないだろう。
嗜好、個性だと。
こんな喫茶店で読み始め。
本書でいう〝心が壊れているヒト〟とは、
精神疾患と診断されたヒト
生きづらいとの自覚のあるヒト
だけではなく、他のヒトに、
変わったヒト
と、感じさせるヒトも。
キリンビバレッジ の〝午後の紅茶〟。
それを、朝には飲めないヒトのことが書かれている。
防錆・潤滑スプレー剤の〝クレ556〟。
公園のブランコなど、近所のキーキー鳴るところにプシューっと。
それを夜中に しょっちゅうというヒトのことが書かれている。
閉店時刻までメニューに〝ランチ〟のある食堂を知っている。
で、夕刻7時に、その〝ランチ〟を頼んだ私は変わったヒトではないのだろうか・・・(^^;
本夕、読了。
本書 最終章は、
人は皆、病名のない病気なのかもしれない
そして、最終行は、
ツライっす アハハ
2026年2月 8日 (日)
『裁判官の正体』を読む
最高裁判所裁判官は、長官を含めて15名。
定年は70歳。
最高裁長官の指名は内閣、任命は天皇。
最高裁裁判官の任命は内閣、認証は天皇。
で、
任命後の最初の衆議院議員総選挙時
と
以後10年を越す衆議院議員総選挙ごと
に、国民の審査に付される。
以上は、義務教育で教わる。
今日は、
第51回衆議院議員総選挙
第27回最高裁判所裁判官国民審査
の投票日だった。
今日、国民審査を受けた最高裁裁判官は2名。
最高裁裁判官は別格。(注)
本書でいう裁判官とは、最高裁裁判官のことではなく、地方裁判所・高等裁判所の裁判官のこと。
以下、拙ブログでは、それを〝裁判官〟と表記する。
こんな喫茶店で読み始め。
副題は、
『最高裁の圧力、人事、報酬、言えない本音』
憲法第七十八条
裁判官は、裁判により、心身の故障のために職務を執ることが
できないと決定された場合を除いては、公の弾劾によらなけれ
ば罷免されない。
裁判官の懲戒処分は、行政機関がこれを行ふことはできない。
裁判官は、その独立性や俸給の減額がないなど身分が保障されている。
ただし、任官10年ごとに最高裁によって再任の審査がされる。
本著者は、
任官20年目に再任不適格と答申され、
自ら再任願いを取り下げて退官している。
不適格理由は〝判決文が短かすぎる〟
本夕、読了。
裁判官は公務員。
月給取り。
だからというか、何というべきか。
不平不満は、実に人間的。
離島(例えば石垣島)への転勤がありうる。
俸給が低い。
などなどと。
選挙後は、選挙違反者への逮捕状請求がドッとくるらしい。
それが大変。
なんだと。
(注)
最高裁の裁判官には、法曹資格(司法試験に合格、かつ司法修習を修了)がない者が任命されることがある。
もっとも、外交官出身者など法律の素養があることが前提。





















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