2026年2月 1日 (日)

『江戸の刑事司法』を読む

昨年末に読んだのは、『民法のすすめ』
明治政府は、維新の直後から30ヶ国の法の体系を調査。
最終的にドイツ・フランスの法(大陸法)を参考に、日本の法を整備したことを その本で読んだ。

本書に書かれている〝刑事司法〟とは、
 犯罪行為に対して国家が刑罰権を
 行使するための諸制度とその運用
のこと。
ただし、時代は江戸。

Re_20260131184001
こんな飯屋で読み始め。

副題は、
 「御仕置例類集」を読みとく

『御仕置例類集(おしおきれいるいしゅう 』とは、刑事裁判の記録集のようなもの。
その〝御仕置(刑罰)〟は、現在の「刑法」に相当する『公事方御定書(くじかたおさだめがき)』によって決められる。 
『公事方御定書』は8代将軍吉宗の指示で作られた法典。
本書には だから、18世紀の中頃から幕府が倒れるまでの間の刑事事件が、どのように裁かれたかが書かれている。

江戸時代、取り調べ(警察・検察)と刑を下す(裁判所)職は一緒。
だが、我々(私だけかもしれない)がイメージする、
 事実の推認の いい加減さ
 思いつきの刑罰
はない。 
『公事方御定書』及び『御仕置例類集』に矛盾しない〝御仕置〟を出すために、奉行らが複数で審議する。
それを幕府の最高役職者の老中に決裁を取る。
時には、審議のやり直しを命ぜられることもある。

本夕、読了。

現在でも、計画性のある犯罪は罪が重くなる。
江戸も同じ。
故意犯は過失とか出来心より罪が重い。
よって、放火は失火より罪が重い。

現在の刑法では、
 心神喪失者の行為は、罰しない
 心神耗弱者の行為は、その刑を減刑する
江戸も同じ。
当時のこと、〝心神喪失〟とか〝心神耗弱 〟は、〝物の怪憑き(もののけつき)〟と表現されている。
その〝物の怪憑き〟の行為は減刑される。

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2026年1月31日 (土)

『検察審査会』を読む

TVドラマの『ドクターX  外科医・大門未知子』。
フリーランスの外科医が主人公という設定は、ブラック・ジャックと同じ。
大門未知子の決めゼリフは、
 私 失敗しないので

大門未知子を演じるのは、米倉涼子。
その米倉涼子は、今月の20日、
 麻薬取締法違反
 医薬品医療機器法違反
の2つの容疑で、東京地方検察庁(東京地検)に書類送検されていた。
が、東京地検は不起訴と発表。(注)
決定は、昨日30日。
なお、東京地検はその理由を明らかにせず。

以上は、今日の朝刊などから。

Re_20260109101201
こんな飯屋で読み始め。

’09(平成21)年から始まったのは裁判員制度。
市民感覚を裁判に反映させることが目的。

検察審査会の設立は、もっと はやい。
連合国占領下の1948(昭和23)年に、
 戦前に存在した特別高等警察(特高:思想警察)への反省
 起訴の権限を検察官が独占していることに制限をかけること
を目的に制度化されている。
その主導は、GHQ( 連合国軍最高司令官総司令部:事実上 米国 )。

60年たって、検察審査会の手直し。
そして、改正検察審査会が裁判員制度と同時期に施行された。
改正された検察審議会の目玉は、強制起訴権限が付与されたこと。

その強制起訴の具体例の解説が、本書のキモ。

本夕、読了。

著者は、
 米国の大学で教える米国人
 米国の大学で教える日本人
 日本の大学で教える日本人
の3人の社会学者。
筆頭の米国人の書いた草稿を、3人で議論をすすめて修整、成書としている。
著者らは、多くの人に協力・助言を得ている。
助言した者の中には、元検察官もいる。
そのおかげで、本書は良いものになったと謝辞に書く。
ただし、元検察官らは、本書の全てに賛意を示しているわけではないとも。

(注)
起訴と起訴猶予は違う。
どちらも前科は付かないが、
 不起訴はチャラ
 起訴猶予は警察・検察に前歴(記録)が残る

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2026年1月25日 (日)

『世にもあいまいなことばの秘密』を読む

著者は、言語学者。
自然言語(ヒトの日常語)をコンピュータに理解させる研究をしている。

もう3、4年になるか、NHKでは、ニュースの一部をAIアナウンサーに読ませている。
しかし、私のバカ耳でも、ヒトが読んでないことは すぐ分かる。

Re_20260124220901
こんな喫茶店で読み始め。

著者が、AIの研究会で発表した時のことが書かれている。
 「機械学習を利用した」とおっしゃいましたが、
 その「機械学習」ってなんですか?
との質問に、著者は、
 機械学習の定義
を説明しだしたところ、質問者はそれを遮って、
 いや、そんなことは分かっている。
 具体的にどんな手法を使ったのか教えてください
と。
そもそも、AIの研究会に出席しているヒトが機械学習の〝定義〟を知らないはずがない。
著者は恥ずかしさでいっぱいになったと書く。

本夕、読了。

東証一部(現 東証プライム)上場企業といえば、日本を代表する企業群。
その中の、某メーカーの某事業所内で見た掲示。

 禁制事項
とあって、
 ・
保護カバーを外すな
などと五つばかり。

〝外してはいけない〟ことを〝禁じる〟のだから、保護カバーを外して作業しなさい。
と、言っていることになる。
 禁制事項
ではなく、
 遵守事項
あるいは、
 順守事項
としなくてはならないはず。

否定を言うのは難しい。

 保護メガネをすること
なら、どうか。
 禁制事項
とすることは絶対にない。
すなおに、
 遵守事項
とするだろう。

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2026年1月24日 (土)

『定本 日本マンガ事件史』を読む

youtubeなどでは、AIによる自動検閲が行われ、著作権保護期間にある楽曲や絵画、ときには裸婦画・裸婦像などにも配信規制がかかる(ことがある)。
復刻本や評価が芸術作品と定まっている小説・マンガなどには、最終ページに、
 現在においては不適切とされる表現がありますが、
 原作執筆時の時代背景を考え、原文のままとして
 います。
と、書かれてあったりする。

てな、〝表現の自由〟が どうだとかなんだとかを話すのは拙ブログの芸風ではない。
よって、ンな話はしない。

Re_20260111171101
こんな喫茶店で読み始め。

週刊少年マンガ誌の吹き出し(セリフ)。
サンデー(小学館)だけが、句読点(   、  。 )があるというのは有名。

ところで、'00年に読売、翌'01年に朝日・毎日が活字を大きくした。
その分、紙数を増やしたわけではないので、内容が薄くなったということ。

それより20年前の、1981年。
日本消費者連盟が、マンガ単行本(B6版:コミックサイズ)の吹き出し文字に関し、大手出版社に、
 文字を大きくすること
 印刷を鮮明にすること
を要求した。
理由は、子供の視力に悪影響を及ぼすから。

週刊少年マンガ誌はB5版。
それを面積で半分のB6のコミックサイズに落とすにあたって、吹き出し文字を小さくしないで という要望に、出版社とマンガ家はどう対応したか。

本夕、読了。

各社とも日本消費者連盟の要求を受け入れ
ただし、法の不遡及(ほうのふそきゅう)じゃないけれど、既刊本には手をつけない、つけられない、と。

集英社のみが、既刊本にも手をつけた。
当時、ジャンプ(集英社)連載中の『Dr.スランプ』は、コミック版が すでに5巻出版されていた。
そして、その5巻にだけ、吹き出し文字を大きくして再版した。

本著者は、
 これはマンガ史において重大な事件である
と書く。

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2026年1月18日 (日)

『脳と免疫の謎』を読む

脳を作っている細胞は、
 ニューロン(神経細胞)
 グリア細胞(神経膠細胞:しんけいこうさいぼう)

グリア細胞は電気信号を出さない。
ニューロンだけが電気信号を発生し、シナプス(接合部:信号の受け渡し部)を介して作る回路を通して情報を伝える。
 ニューロン 1千
 シナプス  1千
学習や記憶が進むとシナプスの伝達効率が強化される。
これを模しているのがAI。
と、本書から。

Photo_20251219213301
こんな喫茶店で読み始め。

脳は体積の、
 1割がニューロン
 9割がグリア細胞
で、グリア細胞は、ニューロンの隙間を埋めるだけだと考えられていた。

だからなのか、ヒトは脳の1割しか使っていないと どこかで読んだか聞いたかしたような。
でも、それは違った。

本著者は、グリア細胞の研究者。

最近の研究によると、ニューロンとグリア細胞は ほぼ1:1。
で、夜 寝ている時も含め、ニューロンもグリア細胞も常時稼動している。

本夕、読了。

脳への有害物質の侵入を防ぐ仕組みが血液脳関門。(注)
似たような仕組みが腸にもある(腸管バリア) 。
本書では、疲労感や心身不調に腸も関係しているらしい(腸脳相関)ことにまで話が広がる。

と、まァ、本書を読みこなしたフリをしてキーボードを叩いてきたが、本著者が言うには、本書の半分は免疫学と脳科学の基礎のおさらい。
〝基礎のおさらい〟というが、それ自体 予備知識なしには読み進められない。
貼付した付箋紙、50枚超。
wiki先生に教えを乞うこと、これまた50回超(^^;

本書巻末には、「もっと深く知りたい人向けに」と30冊ほどのブックガイド。
いや いや いや。
〝もっと深く知りたい〟は辞退(^^;

(注)
脳へ、グルコース(ブドウ糖)などの必要物質を血液中から選別供給し、脳内で産生した不要物質を血液中に排出するフィルター機能。 
脳にとって必要物質なのか どうなのか、ニコチンやカフェインは血液脳関門を通過する。
血液脳関門(だけではないけれど)の仕組みは よく分かっていない。

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2026年1月17日 (土)

『紙の動物園』を読む

著者は、チャイニーズアメリカンのケン・リュウ(Ken Liu 劉 宇昆:1976年ー) 。
両親は中国人、本人も中国生まれ。
11歳で一家で米国に移住後は、米国で教育を受ける。
大学で英文学とコンピュータ・サイエンスを同時に学び、のち、法律を学ぶ。
いずれの分野もプロ。
職歴は、
 マイクロソフト社 プログラマー
 法学博士 弁護士
 文筆家
 中国語から英語への翻訳家

Re_20260117143101
こんな喫茶店で読み始め。

収められているのは、
 紙の動物園
 月へ
 結縄
 太平洋横断海底トンネル小史
 心智五行
 愛のアルゴリズム
 文字占い師
の7篇。

著者は米国のSF・ファンタジー文学に与えられる文学賞の受賞者。
SF作家とみなされている人だが、この人の教育歴・職歴と、本書内の作品のストーリー・文章に重なるところは少しもない。
しかし、出自がアジア人(モンゴロイド)。
米国で生活するモンゴロイドのツラさが滲む。

本夕、読了。

本書は英語で書かれたものを日本人が日本語に翻訳したもの。
翻訳者自身も作家なので、いわゆる翻訳臭さのない、引っ掛かりのない滑らかな日本語に訳されている。
その翻訳がウマいせいだろう、『太平洋横断海底トンネル小史』や『文字占い師』などは、読者に日本人だけを想定しているかのよう。
〝読者に日本人だけを想定しているかのよう〟ではなく、〝読者に日本人だけを想定している〟のだと思う。

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2026年1月12日 (月)

『気づきの写真術』を読む

1995年公開の映画『マディソン郡の橋』の舞台は1965年。
主演のクリント・イーストウッドが持つのが、モータードライブ装着のニコンF。
ニコンのFシリーズ初号機の発売は1959年だった。

Re_20260107212701
こんな喫茶店で読み始め。

本著者は大学で写真技術を修め、文藝春秋社で写真部長を勤めたヒト。
入社したのが1958年 で、1年間は自前のカメラでの撮影業務。
翌1959年 、著者は文藝春秋社から、レンジファインダーのニコンSPと発売直後のニコンFを貸与される


オリンピックスタジアムでカメラを構えたこともある。
女優の横顔を撮ったこともある。

本夕、読了。

著者は本書の最後に書く。
 カメラの発達で、プロの企業秘密は
 なくなった。
     < 中 略 >
 いちばん大切なのは、カメラを持っ
 ている人の心だ。

実に平凡なシメだ。
しかし、こんな平凡なフレーズを言えるのは プロゆえだろう。

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2026年1月11日 (日)

『他者の靴を履く』を読む

著者は、英国在住の日本人。
書かれているのは、英国内の新型コロナ感染者が まだ1桁だった頃から、
WHOが緊急事態宣言を終了した直後くらいまでに著者が考えたこと。

英国の中学校に通う著者の息子が、〝ライフ・スキルズ〟という科目のテストで出題された、
 エンパシー(empathy)とは何か
という問いに、
 To put yourself in someone's shoes
 誰かの靴を履いてみること
と答えたということから、話が始まる。

英英辞典で、  empathy  を引くと、
 understand another person's feelings, experience, etc
との記述。
 put yourself in someone's shoes
で成句検索すると、
 to be in, or imagine that you are in, another person's situation,
 especially when it is an unpleasant or difficult one

Photo_20260110164001 
こんな飯屋で読み始め。

本書の副題は、
 『アナーキック・エンパシーのすすめ』

辞書で調べたように、
 エンパシー(empathy)
に、暗い意味はない。
が、
 他者の靴を履く(to put yourself in someone's shoes)
には、
 unpleasant と difficult
があって、〝他者〟の置かれている立場には つらさ がある。

副題の〝アナーキック(anarchic:支配されることの拒否)〟は 強い。
著者は、サッチャーやニーチェや金子文子など、日米欧20人以上の人物の言動や著書を使って、アナーキック・エンパシーのすすめを説く。

本夕、読了。

頭のいいヒト。
このヒトなら、〝エンパシー〟などという抽象語だけでなく、例えば、
 ピーマン
 傘
 オレンジジュース
なんて単語をテーマに、それぞれ300ページの本を書けるに違いない。

ところで、'05年公開のハリウッド映画 『イン・ハー・シューズ』(In Her Shoes)。
題名は、 彼女の靴を履く(to put yourself in her shoes) に似ているが・・ ・
スクリーンに映されるのは、自分にピッタリの靴(人生)を見つける話。

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2026年1月10日 (土)

『マラソンランナー』を読む

年頭2日・3日は、箱根駅伝。
初日最終区の5区20.8キロは山登り区間。
国道1号線(東海道)の箱根国道と名付けられた部分で、16キロ登って、3キロ下って、ラスト2キロの平坦路を走り抜けて往路が終わる。
ここの登り斜度は日勝峠と同じ。

5区の従来最短記録は1時間09分11秒。
今回のレースの記録は1時間07分16秒。
と、2分近く縮める新記録。
この記録を短縮してゆく過程は大変に面白かった。
新記録走者は、今後 マラソンランナーを目指すという。

Photo_20260104130501
こんな喫茶店で読み始め。

本書はマラソンランナーのエピソード集。
書かれている多くは、著者自身がランナーに直接取材して得たもの。
ランナーは、
 金栗四三
 孫基禎
 田中茂樹
 君原健二
 瀬古利彦
 谷口浩美
 有森裕子
 高橋尚子

瀬古が言うには、
 飲み物と食べ物さえ補給されれば いくらでも走っていられる
とのこと。

本夕、読了。

短距離走  100メートル 10秒  時速36キロ
マラソン  42キロ    2時間  時速21キロ
以下、エイっヤっの概算。
マラソンは短距離走の半分の速さ。
運動エネルギーは速度の2乗に比例するから、維持時間・距離に4倍くらいの差が出る理屈。
が、ヒトの生理の不思議さ。
ヒトは走る速さを半分にすれば、その持続時間・距離を400倍に伸ばせる。
有酸素運動の粘り。

1時間07分16秒は1時間09分11秒に対して、3%短縮したに過ぎない。
が、そのために増加した走行エネルギーは6%になる。

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2026年1月 2日 (金)

『重力のからくり』を読む

以前、『重力とは何か』を読んで 拙ブログの記事にしている。
が、上記 記事を含め、私は重力が〝何か〟、重力の〝からくり〟をコレッポッチも理解できていない。

以下、情けないが書き写しばかり(^^;

Re_20251219213601
こんな喫茶店で読み始め。

時空の変動(重力波)は光速で伝わる。
その観測に成功したのは、2016年。
翌年には、ノーベル物理学賞が与えられている。
ただし、その授与理由は、
 LIGO検出器および重力波の観測への決定的な貢献(注)
と、重力波の存在の証明についてではない。
その存在の理論的証明自体は、1916年、アインシュタインによってなされている。

2016年に観測に成功した重力波は13億年前に発生したもの。
重力の発生源は〝質量〟。

本夕、読了。

宇宙誕生(138億年前らしい)直後。
直後とは、ビッグバン以前の〝質量〟が存在する前のこと。
ここで、あれこれ面倒くさい話は、アッチに置いといて・・・
ンな時期でも重力波は発生する。
それが原始重力波。

ここまでSFではない。
原始重力波の検出を目的に、2032年度内の観測衛星の打ち上げが日本でも計画が進められているようだ。

(注)
LIGO(ライゴ  Laser Interferometer Gravitational-Wave Observatory レーザー干渉計重力波観測所 )。
米国の施設。

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2026年1月 1日 (木)

あけましておめでとうございます

旧年中は、オカでも沖でもネット上でも お世話になりました。
本年も、旧年中と変わらぬ お付き合いのほどをよろしくお願いいたします。

 昨年の三百六十五夜。
 毎夜 よく眠れました。
 今年の三百六十五夜も、
 よく眠れますように。

アーサー・C・クラークのスペース・オデッセイシリーズは4作。
刊行順に、
 ・2001年宇宙の旅 (1968年刊)
 ・2010年宇宙の旅 (1982年刊)
 ・2061年宇宙の旅 (1987年刊)
 ・3001年終局への旅(1997年刊)
年末、まとめ読み。

シリーズ1作目から3作目までを通じて同じ人物(天文学者)が登場し、その人物は『2061年宇宙の旅』では100歳を超えている設定。
そして100歳をこえても、若く健康な体と頭を持っている。
そんな未来感を持つ著者の精神は健全だろう。
その著者にしても、シリーズ4作目の登場人物の寿命が200歳をこえるとは書いていない。

万里の長城の築城は中断期間も随分あった。
それも含めて連綿と2000年以上にも わたって続いた。
ピラミッドの施工期間は20年くらいだったらしい。
青函トンネルは着工から竣工まで28年。
ドバイの世界最高のビルディングのブルジュ・ハリーファの建設工期は6年。
今年 完工(するはず)のスペインのサグラダ・ファミリアの建設工期は140年超。

さて、私の時間は どう進むのか?

昨年中の あんなことやこんなこと。
      ↓↓↓↓↓
1

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2025年12月31日 (水)

そして

冬至の数日前。
2時だったのか3時だったのか4時だったのか。
この時期には ふさわしくない豪雨。
その雨音で目が覚めた。
いや、覚醒はわずか。
まぶたを開けることはできなかった。
そして、雨音を聞いた ほんの数秒後、私は再び眠りの底に落ちた。

1500歳まで生きたいと思っているが、150歳くらいまでで いいかなァ。
っと、朝 起きて、そう思った。

友人を送った年だった。
彼が死の床で書き綴った文章には、私のことを親友、と。
死の瞬間には まぶたを開ける気もおきない、そんなこともあるのかも。

〝さて〟という接続詞の少ない年だった。
〝そして〟の連続だったような。
それが どうだってことはないのだが。
まァ、こんなもンだろう。

25
良いお年を。

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2025年12月30日 (火)

『劣化するオッサン社会の処方箋』を読む

本書でいう〝オッサン〟とは、年代・性別とは関係なく、
 旧来の価値観に固執する
 過去の成功体験に執着する
 階層序列意識が強い
 よそ者や異質なものに不寛容
なヒトのこと。
固執・執着・強い・不寛容というところを、もう少し穏やかな表現に改めれば、まァ、ほとんどのヒトが〝オッサン〟のような・・・

Re_20251129165701
こんな喫茶店で読み始め。

我々の成長は、「新しい経験の密度」によって大きく左右される。
と、著者。
同じ仕事を30年続けているヒトは、
 「30年の経験がある」
と主張したがる。
が、実際には、
 「1年(か、2年か、3年か)の経験から学び、
  あとは同じことを繰り返して30年過ぎた」
と、これも著者。

米国で優勢な
 「支配型リーダーシップ」
が機能しない時代が来ると考え、権力に頼らない
 「支的なリーダシップ(サーバントリーダシップ)」
の普及につとめる米国の教育コンサルタントに著者は共感する。
で、日本でイノベーションが停滞しているのは、
 とてつもないことを考える若手が少ない
のではなく、これを支援できる大物、
 サーバントリーダシップが欠如
している、と。

本夕、読了。

書かれていることは ごもっとも。
でも、結局は大物まかせ、支者まかせ、人まかせ。
これを処方箋と言っていいのかどうか。

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2025年12月29日 (月)

『民法のすすめ』を読む

民法は、「私人」と「私人」の間に関する法律。
なお、「私人」には「法人」や「行政機関」も含む。
また、刑法違反には罰則があるが、民法違反だけでは処罰されない。
ただし、損害賠償を請求されることはある。

Re_20251219213101
こんな飯屋で読み始め。

日本における民法の施行は、1898(明治31)年。
それに先立つ30年前。
立ち上がったばかりの明治政府は、スイスの州法なども含めた世界30ケ国の法典・判例の調査に着手している。
日本の法律の体系は、最終的にドイツ法とフランス法がお手本。

本書には、
 両法典とも、その淵源は共通。
 ローマ法・ゲルマン法・中世教会法である。
とある。
長い長い歴史に鍛えられて今現在の法律がある。

本夕、読了。

法律家にとって、法律の歴史自体が研究対象のようで、本書は歴史の書。

今年の春、黒部川の右岸(注1)を走る黒部峡谷鉄道に乗ったことは拙ブログの記事にした。
その始発駅の宇奈月を出て まもなく、1935(昭和10)年 に大審院(注2) が判決を出した民法上有名な宇奈月温泉木管事件(もっかんじけん) の舞台となった地点付近を通る。
左岸に その碑があるのだが、列車内からは濃く茂った緑に遮られ見ることが かなわなかった。

(注1)
川の上流を背にして立ったとき、右手側が右岸、左
手側が左岸。

(注2)
現在の最高裁に相当。
この時の判決が判例法として確立している。
民法の第一条は、
 1 私権は、公共の福祉に適合しなければならない
 2 権利の行使及び義務の履行は、信義に従い誠実に行わなければならない
 3 権利の濫用は、これを許さない
この3項目がそれ。

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2025年12月27日 (土)

『参勤交代のお勘定』を読む

福岡県久留米市には、
 花  畑 はなばたけ
 江戸屋敷 えどやしき
という地名がある。
久留米は外様21万石の城下町。
久留米藩主の邸宅・庭園跡地が、今の花畑。
参勤交代で江戸に詰めていた藩士が帰郷の際に住む100棟ほどの屋敷が建てられていた跡地が、今の江戸屋敷。
副題は、
 『江戸時代のヒトとカネを動かしたシステム』

Re_20251227163601
こんな飯屋で読み始め。

参勤交代の目的は、
 大名の徳川幕府への謀反を防ぐため、
 経済的負担を強いて力をそぐこと
みたいなことを義務教育で習った(ような気がする)。
今の文科省検定済教科書には、こんなことは書いていない(ようだ)。

本夕、読了。

歴史は変わらずとも、解釈は変わる。
かつて義務教育で教わった参勤交代の目的は、後世の歴史家のストーリー先行からきたもの。
実際には、徳川幕府が参勤交代する大名たちに たびたび行列規模の縮小を求めたことが本書には書かれている。

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2025年12月21日 (日)

『名短篇、ここにあり』を読む

ともに直木賞作家の北村薫と宮部みゆきが編者。
収められているのは12人の12編の短篇。
12人とは、
 半村 良  黒井 千次  小松 左京
 城山三郎  吉村 昭     吉行 淳之介
   山口 瞳    多岐川 恭  戸板 康二
 松本 清張   井上 靖       円地 文子
直木賞作家が選んだ12人の作家だが、芥川賞作家もいる。
存命なのは黒井千次のみ。

Re_20251219214901
こんな喫茶店で読み始め。

〝名〟短篇なのかは、私の鑑賞力では評価 不可。
でも、私の体質には合う12編ではある。
私の体質とは、
 面倒臭い筋書きはイヤ
 子供だましの展開はイヤ
 大団円はイヤ
で、
 あとに残っちゃイヤ

今の私には、この あとに残らない というのがいい。

本夕、読了。

編者の北村薫と宮部みゆきの対談が解説となっている。
これが楽屋落ちで、スッとこない。

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2025年12月20日 (土)

『花日記』を読む

本書は写文集。
土門拳のもとで写真術を磨いた藤森武(ふじもり たけし:1942(昭和17)年−)が撮影者。

著者の白洲正子(しらす まさこ:1910(明治43)年 − 1998(平成10)年 )は貴族(伯爵)の出。

表紙をめくって最初の文が、
 花をいけるというのは、実にいい言葉だと思う。
      < 中略 >
 いけてはじめて「花に成る」のである。

Re_20251220135401
こんな飯屋で読み始め。

写真は、正子がいけた花々。
花は自宅の庭から。
花器は正子が集めたもの。

アサガオとメヒシバがいけられる。
いけられたアサガオは白花。
花も美しいが、「はかない花」と題された小文も美しい。

本夕、読了。

正子と その夫の次郎の生涯は大変に興味深い。
その生涯を知った上で開く本だろう。

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2025年12月14日 (日)

『占領期カラー写真を読む』を読む

ハリウッド映画では、宇宙船内の調子の悪い電子機器を両こぶしで叩き、
 It has to be made in Japan.
と俳優に言わせる演出が見られた。
日本の映画鑑賞者向けのサービスだろう。

今、ハリウッドでは俳優に、
 It has to be made in Japan.
とは言わせない。
 It has to be made in China.
と言わせる。

帝国敗戦後、1952(昭和27)年まで、日本からの輸出品には、
  made in Japan
ではなく、
 made in occupied Japan
と記されていた。
本書に載せられているのは、その occupied Japan 時代の日本国内で撮られたカラー写真。
全240ページほどの本だが、その4分の1のページがカラー写真。
また、モノクロ写真も多数。
 
撮影者のほとんどは、米国陸軍々人・軍属。

Re_20251129163101
こんな喫茶店で読み始め。

当時、GHQ(占領軍)は、日本が南氷洋で行う捕鯨を監視。
捕鯨母船には GHQの捕鯨監督官が乗っている。

船は1万トン級の戦時標準油槽船を捕鯨母船に改装したもの。
解体されるデカいクジラの上に捕鯨監督官が立ち 写真に収まっている。

フィルムはコダクローム。

本夕、読了。

麻生太郎の首相就任は、'08年9月24日。
その翌日、彼は国連総会で一般討論宣説を行なっている。
が、そのスピーチ開始早々、同時通訳音声を総会出席者のヘッドホンに送信する装置に不具合があり、議長が最初からやり直すことを要請。
その時、麻生首相は、
 It is not japanese machinery, not?
と応じ、総会会場で笑いをとっている。
これに、occupied が入っていたら笑いにはならなかっただろう。
 made in occupied Japan
は、安かろう悪かろうの代名詞だった。

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2025年12月 7日 (日)

絵鞆マリン倶楽部 総会・納会

8760時間。
印象的な数字だから、忘れない。
24時間に365を掛けると8760時間。

これが短い。

火星だと、687日。 
ひと月40日の月を10ヶ月と41日の月を7ヶ月、合わせて17ヶ月。
で、687日。
このくらいで いいンじゃないかと思うのが私の体内カレンダー。
 
てな、私の個人的な時間感覚とは関係なく、12月の最初の週末がやってきた。
で、毎年、12月の最初の週末に開いているのが絵鞆マリン倶楽部の総会と、その後の納会。
それが昨夜。

Laketoya
例年は登別温泉。
今年は初めて洞爺湖温泉で。

好天。
空は青く
湖面も青く
冠雪の羊蹄山(1898メートル)。

集まったヒトたちに共通する趣味は、釣り。
話題は それにとどまらずアレやコレや。

Photo_20251207110901
宴のあとの集合写真。

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2025年12月 5日 (金)

『他人が幸せに見えたら深夜の松屋で牛丼を食え』を読む

記者から質問を受けた官房長官が、
 「報道があったことは承知しておりますが、
  個別の事案についてのコメントは差し控え
  させていただきます。
  一般論で申し上げれば ・・ ・ 」

ンな木で鼻をくくった言い草ではなく、極めて個別的な本音。
東京の赤羽や上野、名古屋や大阪の立ち飲み屋・大衆酒場で飲んでいる130人のオッサンが言う個別的な一般論。

Re_20251205233201
こんな飯屋で読み始め。

印象的だった酔ったオッサンの言葉を三つばかりを。

 たとえ話はこじつけに過ぎない
たとえ話を言う連中は、ヒトを言いくるめるための詭弁を使っているだけ。
絶対に信じちゃいけない。

 信じるものは救われない
・・・・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

 他人はお前のことなど見ちゃいない
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

本夕、読了。

上で、
印象的だった酔ったオッサンの言葉を三つばかりを。
と、書いた。
本書を読み進むと、酔ったオッサンが、ンなコトを言っている。

 「印象的でした」と感想を言うヤツは信用できない
と(^^;

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2025年11月30日 (日)

『学校では教えてくれない世界のヘンな常識』を読む

常識。
自分の背景、時代や文化によるところ大。
その常識に非常識を見ることができるヒトは素敵。

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こんな飯屋で読み始め。

日本では、
 ↑ はアッチ この先
 ↓ はコッチ 手前

ところがが、パリやウィーンでは、逆。
 ↑ はコッチ 手前
 ↓ はアッチ この先

みたいな〝ヘンな常識〟を集めた本。

本夕、読了。

水素イオン指数は、pH 。
私は これを〝ペーハー〟と習った。
今の義務教育課程では、〝ピーエイチ〟と教えているようだ。

冬山に入る際に、靴底に付けるツメ。
私は これを〝アイゼン〟と発音する。
今は〝クランポン〟と発音するヒトが多数。

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2025年11月24日 (月)

『伊藤忠 商人の心得』を読む

三菱商事・三井物産・住友商事・伊藤忠商事・丸紅。
5大商社。
かつては、室蘭市内にも事務所を構えていて、駐在員のなかにはTVのローカル番組や地方紙で経済の近況を解説していた人もいた。
が、どの社も いつの間にか札幌に引きあげた。

Re_20251108074501
こんな喫茶店で読み始め。

本書は提灯記事。
と、言ってしまえば それまで。
そんな気分を棚に上げて読み進める。

マネーをアッチからコッチに動かす仕事をするのが銀行なら、
モノをアッチからコッチに動かす仕事をするのが商社。
だけではなく、銀行も商社も、アッチで事業を立ち上げたり、コッチで投資したり。

100億・200億のモノも、100円・200円のモノも、商社と銀行の機能なしには流れない。
そんな勤め人の現場のマナー集。

本夕、読了。

伊藤忠には体育会出身者が多いと。
加えて、〝商人〟という看板が煙幕。

馬力とペコペコで商いを成り立たせている。
と、言いたいつもりらしい。

伊藤忠に限らず、馬力とペコペコでモノゴトが進むはずがない。
私の知っている範囲だが、リアルの商社員は本書で書かれているより はるかに頭脳的。

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2025年11月23日 (日)

竿を曲げるのはガヤ

給油後、下架。

しばらく回していないエンジン。
が、一発で始動。
7時15分、出航。

風はなく、波高も低い、
しかし、その波の頭が硬く尖ってゴツゴツ。
航りづらい。

112302re
今日の出竿は、こんな風景の見える海域。

ゴツゴツしていた波の頭が、やがて滑らかになった。
魚信が遠い。

竿を曲げるのはガヤ。

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小さなソイが2尾。
画像の外にガヤが6尾。
こちらも小さい。

正午、沖上がり、

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2025年11月 9日 (日)

『事務ミスをナメるな!』を読む

駐車場の白線内に停車し、シフトレバーをPに。
と その時、隣に止まっていた車が後退。
自分の車が前に動いたのではないかと、思わずブレーキを踏んだ経験が2度3度。
誰にもあるだろう。

ブレーキとアクセルを踏み間違って事故に。
というのは 珍しくない話。

そうしたミスではなく、本書で取り上げるのは事務上のミス。

Re_20251108075301
こんな飯屋で読み始め。

著者は、ヒューマンエラーの分析と対策を考える認知科学・安全工学の専門家。
内閣府消費者安全調査委員会の専門委員。

知らないのに知ってるフリゆえのミス。
知ってるのに知らないフリゆえのミス。
これらは、故意。
許しがたいが、ヒトゆえ。

国家予算の編成は内閣。
その実務は財務省による。
この編成書類の厚さの単位はメートル。
しかし、大蔵省時代も含めて、1文字1数字の間違いもないという。

本夕、読了。

ポカミス。
これをどう防ぐか。

私、
 失念
 誤解
 無知
 怠惰
 知ってるつもり
ゆえのミス頻発。

このあたりは、本気で研究する値のある分野のよう、
以前、『知ってるつもり』、その副題が『無知の科学』を読んで拙ブログの記事にしている。

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2025年11月 8日 (土)

『秘境釣行記』を読む

本著者は、1917(大正6)年に生まれ、日高で製炭(炭焼き) 業を営む家庭で育ったヒト。

以前 拙ブログの記事にした 『羆吼ゆる山』 を著したヒトと同じ。
本書初版は、1991(平成3)年。
その初版出版時から、60年近い過去を振り返る。
今現在から勘定すると、90年ほども過去のことが書かれていることになる。

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こんな喫茶店で読み始め。

炭焼き業者は山をよく知る。
それを営む父と母。
年上の従姉妹(いとこ)。
炭焼き従業員で猟師で かつ釣り師のアイヌと、5人で山に入り渓流で竿を出す。
それも1ヶ月近くも。

今から90年も前の日高を流れる川は豊か。
その豊かさを体現したヒトは もういない。

本夕、読了。

竿を出すのは3人。
主に狙うのは、ヤマメ(山女魚:北海道ではヤマベと発音するのが普通。 降海したものはサクラマスとなる)。

ヒトはよく言う、
 「昔は良かった」
と。
まァ、ンなことを言ったところで、センなきこと。
我々は、今現在を生活しなければならない。

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2025年11月 3日 (月)

『光の美術 モザイク』を読む

道道107号の旧国道36号に相当する部分(草太郎本店付近)の北側の歩道は、年間の通行者数が10000人もいないのでは。
ここの歩道面はモザイク。
これをデザインしたのは誰なのか。
この上を歩くのは気持ちがいい。

Re_20251102155701
こんな飯屋で読み始め。

本書によれば、モザイクとは、
 ⚫︎均一の色彩からなるピースで構成されたイメージ
 ⚫︎ピースの素材は硬質で永続性をもつ
壁・天井・床に描かれるので、移動はできない。
なので、ルネサンス(14世紀ー16世紀)後に登場したカンヴァス画と入れ替わることとなる美術品。
よって、本著者は、モザイクを美術史から消えたジャンルであるという。

本書に書かれているのは、紀元前4世紀の古代ギリシア時代からルネサンス前までの美術史。
貫くのはモザイク。

本夕、読了。

美術書だからカラー図版多数。
そのほとんど全てが、本著者の撮影。
高いドーム天井一面のモザイクもある。
双眼鏡を使って鑑賞する。

モザイク画を描いたのは職人。
その名は残っていない。
旧国道36号歩道のモザイクも同じ。

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2025年11月 1日 (土)

『すごい科学論文』を読む

著者は、神経科学や薬理学を専門とする大学教授。
毎日、100から500本、年間では50000本の論文に接しているという。

専門分野から分かるように、接する論文は生物・生命科学に関するモノが多い。

Re
こんな飯屋で読み始め。

〝delve(彫り下げる 徹底的に調べる)〟という英単語を知っているだろうか。
と、いう文章で始まる章がある。
3年の米国留学経験のある著者は最近まで〝delve〟を知らなかったと。

過去2年間で〝delve〟という単語を使った論文は、それ以前の500年の総数より多いのだそう。
ChatGPTの生成する文章に、〝delve〟が頻出するのが その理由。
なぜChatGPTが〝delve〟を頻出させる理由も書かれていて、それは面白い。

が、それは置いといて。

本夕、読了。

ChatGPTが生成する文章が どの国の文化に近いかを調べた論文が紹介される。
94278人への290の質問から得たデータがベース。

それによると、
 当然、米国人の価値観はヨーロッパ人に近い。
 この〝欧米圏〟の価値観からもっとも遠いのが
 イスラム圏やアフリカ諸国。
 中南米が その中間。
 日本人の価値観は、中南米の諸国よりも
 さらに欧米寄り。
日本人の持つ価値観は欧米に感化された〝アジア風欧米圏〟だと著者は書く。

著者は、ChatGPTユーザー。

で、この章のオチが、
『論文を読んで、自分の本質が〝delve〟された気分になりました』
だと。
ウマい(^^)

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2025年10月31日 (金)

『天皇家の恋愛』を読む

英国王チャールズ3世の公邸は、ロンドンのクラレンス・ハウス。
週末はウィンザー城に居を移す。

今日の報道では、チャールズ3世は、
 ウィンザー城敷地内(のロイヤル・ロッジ)に住む弟の
 アンドリュー王子をここから追い出し、
 同時に〝王子〟の称号を剥奪したとのこと。
要するに、兄弟の縁を切る、王室から出ていけ。
発端はアンドリュー王子の未成年者への性的虐待疑惑。

アンドリュー王子が王子となっても、王室の血統は血統。
彼の英国王々位継承権が8位なのは変わらない。

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こんな喫茶店で読み始め。

副題は、
『明治天皇から眞子内親王まで』

皇位継承者がむかえる結婚相手は、次の皇位継承者を出産する。
もっと、はっきりと、次の皇位継承者を出産せねばならない。
だから、昭和の天皇以前の天皇は側室を持った。
側室といえども、選ばれた家柄・健康を持つ子女。
皇統の維持は、恋愛の結果とはいえない。

本夕、読了。

ヤンゴトなき かたがたであっても人類。
アンなことも思えば、コンなこともしたい(のだと思う)。

現代の皇室。
 美智子・紀子・雅子が皇室に入った経緯
 清子・眞子が皇籍を離れた経緯
には、お膳立てされた成り行きも、当人同士での成り行きもある。

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2025年10月26日 (日)

『死刑囚238人最期の言葉』を読む

キリストの死は はりつけによる。
多くの人が見る中で、ヤリで突かれる。
ルイ16世、マリー・アントワネットの処刑は屋外で行われたので、多くの見物人が集まった。
ギロチン台を囲む群衆の様子を描いた絵が残されている。
チャウシェスク夫妻の銃殺刑やサダム・フセインの絞首刑はライブに近いかたちで我々の目に届いた。
いずれも裁判によって死刑判決を受けている。

袴田事件。
昨年の9月、釈放されるまで44年、死刑囚の立場にいた。
死刑判決も無罪判決も裁判による。

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こんな飯屋で読み始め。

副題は、
『A級戦犯からシリアルキラーまで』

〝最期の〟とあるが、刑場で言った言葉もあるし、遺書として残した言葉もある。

本書から 二つ三つ
 ・未来がない死刑囚に反省など無意味
 ・ウソやろ、かなわんなぁ
 ・私はやっていない
・・・・・・・・・・・・・・・・・

本夕、読了。

日本の場合、執行が告げられるのは当日7時25分の朝食後。
なお、土日祝祭日・年末年始に執行はない。
だから、昨日、今日と執行はなかったはず。

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2025年10月25日 (土)

『他人の手帳は「蜜」の味』を読む

今も使っているヒトがいるのかどうか、シャープの電子手帳。

お薬手帳、母子健康手帳なんていうのもある。
『暮しの手帖』は雑誌。

私は、コクヨのキャンパスノート6号(A6)をズっと。
今は同型のリング版を。
胸ポケットへの おさまりがいい。

本書で紹介される手帳は、スケジュール手帳が多い。

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こんな喫茶店で読み始め。

副題は、
『禁断の読書論』

喫茶店や無人駅なんかに置かれている雑記ノートを想像して読み始めたが、違う。
雑記ノートなら誰かに読まれることを意識している。

そんな意識のない手帳に書かれているのは、スケジュール。
その余白に、
 発熱 37.6℃
とか、
 えっち
とか。

ときに日記に近い長さの文章もあれば、ペンの試し書きのようなグルグルラインも。

本夕、読了。

あるヒトの手帳には、北海道に新婚旅行に行った日程が書かれ、その同じページに、

 やっぱり人生で大切なのは
 「何を意識して過ごすか・・ ・ 」
 ボクは多分
 「痛み」
 なんだと思う

と。

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2025年10月19日 (日)

『冒険者たちの心理』を読む

高山・海洋・南北極地・岩壁・渓谷。
それらのアタマには、〝初〟・〝難ルート〟・〝単独〟・〝厳寒期〟、そして〝死〟が付く。
そこへ臨む者たちの心理を分析した書。

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こんな喫茶店で読み始め。

副題は、『彼らはなぜ命を賭けるのか』

未登の冬山に、単独行で臨み遭難死。
なんていうのは、
 ンなのは、冒険ではない
 無謀だ
と、誰にも同情されない。

〝冒険〟を定義する必要があるとは思えない。
が、本書の多くのページが、〝冒険〟を定義することにさかれる。
著者は、登山家で山岳誌編集者。
著者自身が、〝初〟・〝難ルート〟・〝単独〟・〝厳寒期〟、そして〝死〟に興奮している。
なので、論調にロジックが とおっていない。

本夕、読了。

1日40本の喫煙をズーっと。
っていうのも〝冒険〟かもしれない・・・

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2025年10月11日 (土)

予感は予感

暑い、暑いと言っていたのが、ついこのあいだ だったような気がする。
一昨日は、寒露。

今朝は冷えた。
8時30分、出航。

地球岬をかわしたのちは、針路90度。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。
雲間から見る青が濃く深い。

水深130メートルで、仕掛け投入。
着底と同時、イカ。
ただし、1ハイ。

であっても、好漁の予感。

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予感は好漁。
だったが、予感は予感。

正午の沖上がりまでに あがったのは6ハイ(^^;

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2025年10月 8日 (水)

盛岡も銀河ドリームラインも遠野物語も

前の記事で、イーハトーブ船長らが蕎麦を打ってくれたことに からめて、銀河ドリームラインを話題にした。
ところで、ニューヨークタイムズの『52 Places to Go in 2023(2023年に行くべき52ヶ所)』の、
 1位はロンドン
 2位は盛岡
だった。(注1)

岩手といえば、宮澤賢治の『銀河鉄道の夜』と柳田國男の『遠野物語』。 
ってことで、盛岡も銀河ドリームラインも遠野物語も。

都府県で面積が最大なのは、岩手県。
最大と言っても、北海道の5分の1もない。
 東室蘭 ー 遠 野 の往復乗車券
 東室蘭 ー 新花巻 の往復の特急・新幹線
のきっぷを手配、あとは行き当たりばったり。

Rs
往路の は
やぶさ車内で『遠野物語』を読み始め。
二戸駅あたりで読了。

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花巻から銀河ドリームライン 釜石線。
単行のキハ100の最前には、起点から終点までカメラを構えた鉄子。(注2)

銀河ドリームラインの終点は釜石。
釜石から三陸鉄道リアス線に乗り継ぎ。

Photo_20251008095302
岩泉小本(いわいずみおもと)でJRバスに乗り換え、岩泉町で下車。
岩泉町は、まつたけ祭りの初日。
ここで、マツタケ料理のフルコースを。

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マツタケと岩泉ヨーグルトを自宅に発送後、JRバスで盛岡へ。

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盛岡市内で、コーヒーブレイク。

1953
開運橋。
橋下を流れるのは北上川。
この橋を詠んだ宮澤賢治の歌がある。(注3)
リベット接合

勤め先が岩手県内にも事業所を持っていたので、この地を踏むのは初めてではないが、仕事は仕事。
今回は、拘束なし。
で、秘境線の山田線(盛岡駅ー宮古駅)も往復。

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赤線が、今回の旅程。
宿泊は、
 花巻
 遠野
 岩泉
 盛岡
で。

(注1)

ちなみに、
 '23年は 19位に福岡
 '24年は  3位に山口
 '25年は 30位に富山
       38位に大阪
が、記事にされている。

(注2)

鉄道好きの男性をテツ・鉄 と称し、
鉄道好きの女性をテツ子・鉄子 と称す。

(注3)
賢治が詠んだのは二代目の開運橋。
 そら青く
 開うんばしの
 せとものの
 らむぷゆかしき
 冬をもたらす
陶器製のランプが灯されていたようだ。

初代 1890(明治23)年
二代 1917(大正6)年
今の橋は三代目で1953(昭和28)年の竣工。

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2025年10月 2日 (木)

『JTB鉄道地図』を読む

先日の絵鞆マリン倶楽部の秋の釣り大会では、イーハトーブ船長らが蕎麦を打ってくれた。
イーハトーブとは、宮沢賢治(1896年ー1933年)の造語。
彼の故郷の岩手を理想郷に見立てた語。

てなこととは関係なく、『JTB鉄道地図』を購入。

Jtb
こんな喫茶店で、読み始め。

ずっと使ってきたのは、徳間書店の『日本鉄道の旅3D地図帳』。
が、旅程部分のページを破ってポケットに入れて出かける、という使い方をしてきたためすっかり本が痛んだ。
また、東日本編・西日本編と分冊になっていて俯瞰性に欠けていたため、代替としてJTB版を。
地図はデフォルメがよく練られていて、製本は蛇腹式。
海航路・都市間バス路線・ロープウェイ、なんと この地図、湖の遊覧航路まで書き込まれていて旅欲を誘うこと、誘うこと。

本夕、読了。

話を冒頭に戻す。
宮沢賢治といえば『銀河鉄道の夜』。
だから、宮沢賢治が生きて死んだ岩手には、銀河ドリームライン(釜石線:花巻ー釜石)がある。
この路線は北上川に沿う。

以前、仕事で、花巻空港ー釜石を2往復している。
2往復とも、並走する国道283号を使って。

イーハトーブ船長の蕎麦から連想が進んだ。
銀河ドリームラインに乗ろうか、と・・・

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2025年9月29日 (月)

ボッチの釣り

昨日、マリーナの入退場門で すれ違った釣り師が言うには、
 「3人で6ハイ」

ところで、私の組んだイカ仕掛けは 4号のスッテで。
昨日の釣り大会で得た情報は、どうも それでは・・・
ってことで、夕べは、その対応をあれこれ。

日出は5時30分。
5時、出航。

先行艇はない。
後続艇もない。

我が艇を中心に半径3海里内に船影なし。
ボッチの釣り。

他に相手にする船がないせいだろう。
我が艇の周りにはサメ。

25092901 
今日の出竿は、こんな風景の見える海域。
アッチからコッチへ流れてくるのは秋の雲。

25092902 
「3人で6ハイ」
よりは良かった。
1人で12ハイ(^^;

ベタ底には小さなソウハチ。
根の上にはギッシリとサバ。
これがまた小さい。

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2025年9月28日 (日)

絵鞆マリン倶楽部 秋の釣り大会

北回帰線上にあった太陽が南下、赤道上に移り23日は秋分だった。
すでに太陽は赤道から さらに南下、南回帰線上方向へと。
暑い季節が過ぎた。

今日は絵鞆マリン倶楽部 秋の釣り大会。

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パワーランチには、蕎麦が振る舞われた。
蕎麦を打っているのは、蕎麦打ち道 二段位。
それを監督しているのは、四段位 イーハトーブ船長。

ごちそうさまでした。

パワーランチの調理には私も参加。
豚汁用のジャガイモの乱切り、ゴボウのササガキ、コンニャクをちぎったのは、私(^^)

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釣るヒトは釣る。
ソイ・アブラコ・イシモチ・ブリが検量台に乗った。

乾いた風。
青が深い空。
秋の釣り大会にふさわしい一日となった。

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2025年9月24日 (水)

『陸軍と厠』を読む

労働安全衛生規則の第三編は衛生基準に関する事項。
その第七章に、「便所」に関する規則が書かれている。
男性用の便器数を記すと、
 30人ごとに、小便器を1個以上
 60人ごとに、大便器を1個以上

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こんな喫茶店で、読み始め。

〝厠(かわや)〟は、死語に近い。
便所のこと。
副題は、『戦場の用足しシステム』。
書かれているのは、帝国陸軍の〝用足しシステム〟。

兵舎内における配置、便槽の大きさ・構造、排臭等々。
戦場においては、ああこう言っていられない。
円匙(えんぴ:スコップ)で穴を掘って、用足し後に土をかける。

’20年2月、コロナの集団感染が起きたクルーズ船のダイヤモンド・プリンセスが横浜港の大黒埠頭に着岸。
このダイヤモンド・プリンセスが、東京湾を出て外洋を航行し横浜港に戻るということを繰り返していた。
ビルジ(船内たまり水)の処理(海洋投棄)もあるし、便槽もカラにする必要があったのだと思われる。

ダイヤモンド・プリンセスの糞尿の廃棄は、労働安全衛生規則ではなく、海洋法による。

本夕、読了。

山では、携帯トイレブースがあったり、微生物で処理させる便所を持つ避難小屋もあるが、ほとんどは地下浸透。
水場より高いところに便所を置かないのが原則。

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2025年8月31日 (日)

『こうやって、考える。』を読む

ヘレン・ケラーなら、
 希望は人間を成功に導く信仰である。

ジョン・F・ケネディなら
 国が諸君に何をしてくれるかを問うな。
 諸君が国に対して何をできるかを問え。

ゴルゴ13なら、
 この世界は,病的な用心深さと,それ以上の臆病さを持ち
 合わせているヤツだけが,生き残れる資格を持っている。

工場勤務者なら、
 安全第一

みたいな文章を、外山 滋比古(とやま しげひこ:1923年 - 2020年)の著書の『知的創造のヒント』や『思考の整理学』などから抜き出して並べた本。

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こんな飯屋で読み始め。

本著者は生涯にわたって知的創造生活をしたヒト。
私は、聴く・観るはするけれど、創作・創造とは全然 無縁。
思うことはあっても考えるなんて頭の使い方をしたことは、トンとない。

以下は本書から。
なお、書かれていることは全て頭の使い方。

 忘却してから記憶する。
 忘却から記憶というふうにすれば、われわれの頭は
 ずいぶん能力が高まるだろう。

 思考を切り換える。
 スイッチの切り換えを早く、きれいにするのは現代人に
 不可欠の訓練である。それさえできればどんなに多くの
 ことを同時にやっても混乱することはない。

本夕、読了。

てな文章に うなずけるヒトは そもそも本書を手に取らないと思う。
私、ホホォとは なっても、共感・共鳴したページはない。
何と情けない我が人生(^^;

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2025年8月30日 (土)

『えげつない! 寄生生物』を読む

ヒモ(男メカケ:ジゴロ)は寄生虫。
ヒモ男もヒモを養う女も、それはそれで幸せ。
いいじゃないのォ、今がよけりゃァ・・・

そんなWinWinの関係の寄生もある。
宿主(寄生される側)を死に至るまで利用するWin−Loseの関係の寄生もある。
本書では、16の寄生生物が語られる。
寄生生物には、植物もあれば昆虫もある。

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こんな飯屋で読み始め。

トキソプラズマは単細胞生物。
哺乳類・鳥類に寄生し、世界人口の3割、日本人だと1割程度がトキソプラズマに寄生されている。
そのトキソプラズマの最終宿主はネコ。
ネコの体内でしか、生殖しない。

どうやって、ネコの体内に入るか。
トキソプラズマに寄生されたネズミは性格が変わり、ネコを恐れなくなる。
ネズミの脳が この単細胞生物にコントロールされるからで、結果、ネコに食われやすいネズミになる。

〝脳をコントロールする〟と言えば ひとこと。
が、脳に侵入すること自体が恐ろしく たくみ。

随分以前、拙ブログで メノコツチハンミョウ を話題にした。
その時も思ったのだが、こんなことを〝進化〟の結果なんぞという言葉で片付けていいものだろうか。

本夕、読了。

ネズミの脳をコントロールするトキソプラズマ。
ネズミの性格が大胆になり、ネコを恐れなくなる。

ところで、トキソプラズマ、ヒトの脳もコントロールしているらしい。
本著者は、トキソプラズマ〝感染〟者と書く。
感染した者は、
 起業意欲が高い
 失敗を恐れない
割合が高いとの研究結果。

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2025年8月17日 (日)

『海軍兵学校生徒心得』を読む

海軍兵学校とは、海軍士官(オフィサー)を養成する学校。
中学4年修了(尋常小学校を
飛び級で卒業した者なら、この時点で16歳)で受験でき3年制。(注)
卒業後、1年間の航海実習などをへて、士官の最下級位の少尉に任ぜられる。
なので、最年少の少尉は二十歳。
軍人は公務員。
この少尉という階級は士官としては最下級でも、公務員としては、府県立学校の校長と同格。

海軍兵学校(陸軍における士官学校も)の卒業生は、それほどのエリート。

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こんな喫茶店で読み始め。

原書は敗戦のちょうど1年前、1944(昭和19)年8月に印刷され、兵学校全生徒に渡されている。
 起床から就寝まで。
 衣服から飲食まで。
 学業から休暇まで。
3年でエリートに仕立て上げる全て。

本夕、読了。

本書は復刻版。
旧かなづかいと現代かなづかいを1対1に対応させて編集している。

原書も脱字・衍字(えんじ:脱字の対義語 )を校正しきれていないのだが、現代かなづかい訳は多分アルバイトまかせ。
誤字・脱字・衍字が多い。
敗戦の1年前にこんな文書を発行したというのもやっつけ仕事なのだが(^^;

(注)
戦前の学校制度は複雑。
以下は、本書を読むにあたって必要な部分だけ。
今の小学校に相当するのは、      尋常小学校(6年制)。
今の中・高に相当するのは、      中学校(5年制)。
今の高校・大学教養課程に相当するのは、高校(3年制
)。
今の大学・修士課程に相当するのは、  大学(3年制)。

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2025年8月11日 (月)

『流言のメディア史』を読む

本書でいう〝流言〟とは、新聞・放送メディアを発信元とする誤報道のこと。
ネット界の〝流言〟は別な話。

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こんな喫茶店で読み始め。

かつての〝大本営発表〟のように、誤報道どころか作り話・デッチ上げが流された時代もあった。
時代が下って、マスメディア自身、
 立法・行政・司法を監視する第四権力
 大衆を導くオピニオンリーダー
と自負し、今に至る。
が、・・・

本夕、読了。

先月20日の日曜日は、参議院選投開票日。
4日後の木曜日。
全国紙のうち2紙の朝刊は、〝現首相が退陣する〟とのトップ記事。
それを報じる号外まで出した新聞社もあった。
それから、3週間。

本著者は、『流言のメディア史』に新しい事例を付け加えるかもしれない。

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2025年8月10日 (日)

新造船に乗る

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一昨年10月に開設されたのが、
 室蘭・青森航路(110海里:205キロ)。
その航路に7月31日に竣工した新造船の
 ブルーグレイス(8900トン)
が就航することに。
一昨日の8日、20時50分 室蘭港出航
   翌9日、03時50分 青森港着岸
が、ブルーグレイスの初営業航海。

で、青森市内地図とJTBパブリッシング の『るるぶ青森』をリュックに入れ、新造船へ。

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青森港に着岸したブルーグレイス。
青森地方、雨が降ったようで、道路には水たまり。
が、明るくなってきた空には今日の好天を約束する雲の切れ目。

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9日、10時40分 青森港出航。
右舷に下北半島を見て北上。
大間崎が見える。
良ナギ。

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室蘭入港。
白鳥大橋をくぐり、フェリー埠頭へ。
17時25分着岸。

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2025年7月28日 (月)

『だって買っちゃった』を読む

著者は、ビッグコミックに『伝染(うつ)るんです。 フューチャー かわうそエース』を連載している吉田戦車。
本書に登場するのは、著者本人の他に、妻で同業者の伊藤理佐と小学生の娘。
それとネコ。

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こんな飯屋で、読み始め。

副題は『マンガ家の尽きない物欲』。
そのマンガ家の〝だって買っちゃった〟 モノは61品。

吉田の実家は、岩手県奥州市。
伊藤の実家は、長野県原村(はらむら)。
一家で、しばしば互いの実家に帰省する。
その際に買ったモノをテーマにするエッセーもいくつか。

本夕、読了。

スーツケース(手提げトランク)は すっかり見なくなった。
随分前から キャスターが2つ、あるいは4つ付いたキャリーケースを見ることが多い。

著者が使うのは、登山用ザック。
グレゴリー(Gregory Mountain Products)の2気室タイプの30リットル。
帰省時は これに、衣類と13.3インチのPCと12.9インチiPad、そしてバッテリー類を詰め込む。
これを背負った時の著者は、エスカレーターを使わない。

登山用ザックを背負った時は、必ず階段。
私もそうだ。

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2025年7月26日 (土)

『日本語教師、外国人に日本語を学ぶ』を読む

参院選前の7月2日、主要10党の党首討論会が日本記者クラブの主催で行われた。
その討論会で、記者から〝外国人問題〟・〝外国人との共生〟について問われた石破首相は、
       ・・・・・・
 この シチメンドクサイ日本語・日本の習慣。
 そういうものが日本政府の負担によってでも、
 習得をしていただいて、
       ・・・・・・

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こんな喫茶店で読み始め。

以下は、本著者からの質問。
次の4語のうち、ひとつだけ種類が違う。
どれか?
 〝いい〟
 〝きれい〟
 〝欲しい〟
 〝寒い〟

「〝欲しい〟。 なぜなら、〝欲しい〟は〝want〟で動詞だから」
と、大多数の日本人は答える。
が、日本語の質問を英語に置き換えている時点で的外れ。
ゼロから日本語を学んで1ヶ月後の日本語学校の学生は、この質問に正答を言う。
 〝いい〟家    形容詞
 〝きれい〟家  形容動詞
 〝欲しい〟家   形容詞
 〝寒い〟家    形容詞
と。

本夕、読了。

『彼女〝たち〟』とは言うけれど、『彼〝たち〟』とは あまり言わない。
一人でも『友〝だち〟』。
『山々』とは言うけれど、『川々』とは言わない。
『家々』とは言うけれど、『店々』とは言わない。
1本・2本・3本・・・
        1PON
        2HON
        3BON
  ・・・
       10PON
      100PON
     1000BON
100000000HON

建設工事では、安全・品質・工程・コストを管理する施工管理者を置くのが決まり。
その要員が不足していると、昨日のNHKニュース

対策を、人口2億7千万、平均年齢32歳(日本:47歳)のインドネシアに求めているそう。
志願者をインドネシアの日本語学校で1年間学ばせる。
で、日本で実務。
何年か後に、施工管理者になってもらうのだと。

冒頭に戻る。
 日本政府の負担によってでも、
ということだが、今のところは民間が負担。

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2025年7月19日 (土)

『お墓博士のお墓と葬儀のお金の話』を読む

死亡届を出すと火葬許可証が発行される。
火葬後、火葬許可証は埋葬許可証となる。 
埋葬許可証は、たいていは骨箱の中に収められて遺族に渡される。

著者は建築学を学んだ葬祭設備・施設の研究者。

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こんな喫茶店で読み始め。

墓のカロート(納骨室)の中を見たことがあるだろうか。 
古い遺骨ほど しっかりしていて、時代が下った新しい遺骨は はかない。
しっかり焼かれてるからで、火葬炉も進化している。

本夕、読了。

以下、本書から。
病死した父親の「死亡届」を提出。
その後、遺体を業務用冷蔵庫へ。
13年経過後にそれが発覚した。

冒頭に戻ると、
火葬〝許可証〟であって、火葬〝命令書〟ではない。
埋葬〝許可証であって、埋葬〝命令書〟ではない。
「死亡届」を出しているので、
公的〝手続き〟に抜けはない。

遺体を入れていたのは業務用冷蔵庫。
死体損壊罪にもならない。

罪に問えないそう。

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2025年7月13日 (日)

『海の変な生き物が教えてくれたこと』を読む

著者が礼文島の大備(おおそなえ)海岸を歩くところから、本書は始まる。
私も、昨年、この海岸を歩いている。
著者は大学で潜水クラブに入り、それから 30年来 海洋生物の観察を趣味とするヒト。

著者のいう〝海の変な生き物〟とは、〝海の人気者〟ではなく、〝地味で一癖ある生き物〟。

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こんな飯屋で読み始め。

取り上げられている〝変な生き物〟は10。
そのひとつがカブトガニ。
腕(鋏角:きょうかく)が一対に、脚(歩脚)が五対。

泥質の海底に張り付いて生息しているようなイメージのカブトガニだが、エラをヒレがわりにして泳ぐそう。
泳法は、意外なことに背泳ぎ。

カブトガニの血液からはヒトに有用な成分がいくつも抽出されている。
抗エイズウイルス成分もある。

本夕、読了。

超A級スナイパーのゴルゴ13。
AIがその行動を解析し、次の動作を予測する。
窮地におちいったゴルゴは、ヘリコプターから、自分めがけてダイナマイトを落とさせる。
命を危険にする爆発がランダムに起き、よってゴルゴの動きもランダム。
ロジックがないのだから、ゴルゴの動きをAIは予想できない。

エビでもクモでもムカデでも、脚の動きには規則性・周期性がある。
ところが、カブトガニの五対の歩脚の動きは、身の回りでランダムに爆発が起きる場にいるゴルゴと同じ。
バラバラ。
動きの予測ができいのだと、本書。

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2025年7月10日 (木)

『そば打ちの哲学』を読む

数学教師として松山に赴任した〝坊ちゃん〟は、天ぷらそばを4杯食う。
松山を訪れた際に、私も天ぷらそばを。
しかし、2杯が精一杯。
3杯目は注文できなかった。

本著者は、坊ちゃんが食べたような タネものには見向きもしない。
春夏秋冬、せいろ(もり・ざる)を3枚、4枚。
時には、5枚食べ、そば湯を飲む。
著者は、うまい そば屋を見つける運に恵まれたヒト。
また、自らも そばを打つ哲学者。

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そば屋で読み始めるべき本。
が、こんな喫茶店で読み始め。

手打ちを掲げる蕎麦屋でも、実を粉にひく作業から始める店はごく少ないだろう。
本著者の話は、そんなところから始まる。

本夕、読了。

右手でリールを巻くヒトは、時計回りにハンドルを動かす。
左手でリールを巻くヒトは、鏡面対称、〝反〟時計回りにハンドルを動かす。
コマを回す時もそう。
右手で回すヒトは、時計回りに軸を回転させる。
左手で回すヒトは、鏡面対称、〝反〟時計回りに軸を回転させる。
山で使うPORLEXの小さなコーヒーミル、右手でも左手でも時計回りにハンドルを回す。

そばの実を粉にひく石うす。
右手で回す。
で、回転は〝反〟時計回り。
左手で回すヒトも、〝反〟時計回り。
でないと粉にひけない。

私には、これが かなり意外だった。

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2025年7月 7日 (月)

『芸術新潮 7』を読む

今月号の特集は、
 『松本零士の大宇宙と幻想美人』

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こんな喫茶店で読み始め。

松本零士の描く〝宇宙〟は、進んで進んで進んで、さらに進んだ先が 元いたところ。
松本零士は、〝時の輪の接する処〟というフレーズをよく言った。

松本零士の描く〝美人〟は、髪が長く、まつ毛が長く、手足が長く、手の指が長い。
松本零士は、皮膚が破けた美女の体内からメカが見えるカットを描いたことがある。

1957(昭和32)年、19歳の松本零士に電報が届く。
電文は、
 テツタイ コウ テツカ : 手伝い 乞う 手塚(治虫)

手塚は松本の10歳上。
その手塚が松本に缶詰になってのアシスタント業務を5日間頼み、その申し出に松本がこたえている。

本夕、読了。

タコメーターと速度計。
その左に、電圧・水温・油圧・油温・・・と、アナログメーターが6連・8連と並んでいると かなりウレシイ。

キャプテンハーロックの乗るアルカディア号のメーターは、〝零士メーター〟
かなりどころではなく、メッチャうれしい。

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2025年6月29日 (日)

国立国会図書館にて

国会議事堂、正面向かって右が参議院、左が衆議院。
国会議事堂に背を向けて、斜め左方向。
大きな通りの向こうにあるのが、国立国会図書館。

日本で唯一の国立図書館で、かつ日本最大の図書館。
お手本は、米国議会図書館。

人種・信条・性別・年齢などによって、図書館利用の差別をしない。
というのが、日本図書館協会の精神。
よって、誰でも国立国会図書館を利用できる。
ただし、〝年齢〟だけは条件付き。
18歳以上。

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地上6階、地下8階。
地下が深いのは地震対策。

本は水に弱い。
よって、地下にはトイレさえない。

本は火に弱い。
消火は不活性ガスにハロゲン化物。

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登録利用者カードを作り、ちょっと調べもの。

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2025年6月28日 (土)

I君のこと

訃報が届いたのは、葬儀の5日後だった・・・

羽田から1時間強の京王線駅で降り、自販機で〝やかんの麦茶 650ml〟を1本。
そこからの3.9キロを、Googleマップを頼りに歩いた。
I君が最期に見た景色を私も。
という気分だった。

暑い。

右足がうまく動かないというので、整形外科に通ったらしい。
が、検査すべき場所を言い当てたのは、本人でも整形外科医でもなかった。
 「〝脳〟じゃないの」
と、夫人。

遺影は一昨年のもの。
亡くなる数日前の動画を見せてもらい、遺した かなり長い手記も読ませてもらった。

線香を2本ずつ2回あげて、おいとま。
じき、日没。

ところで、I君の菩提寺は浄土真宗。
線香は立てずに寝かせるのが決まり。
私は、線香を2本ずつ2回 立てた(^^;
ンな私に、故人は (^^; だろうと思う。

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