2026年10月 4日 (日)
2026年10月 3日 (土)
『「そんなバカな~!」話』を読む
KILL TIME本、読み捨て本。
と、言っては それまで。
秀吉の飼っていた鳥を、世話番があやまって逃してしまう。
しかし、秀吉はその世話番をとがめず、天下は自分の庭。
てなことを言った、というのは作り話だと思う。
というのも、これが文章として初めて見られるのは、秀吉没後250年もあと、江戸も終わり頃の書物だから。
本書にある「そんなバカな~!」話は、もうちょっと根拠がある。
こんな喫茶店で読み始め。
たった今の黒海は、ロシアとウクライナの戦闘海域。
黒海の海域面積は、日本海の半分弱と狭い。
ではあっても、
この海の周囲全部の土地を買い占めたヒトがいる。
すなわち、黒海全部が個人の所有物になった歴史がある。
持ち主は帝政ロシア時代の公爵で、1875年から20世紀に入る寸前まで所有。
この経緯は、秀吉の〝天下は自分の庭〟と違って、史実。
本夕、読了。
登別市内にあろ橘湖(たちばなこ)は、直径150メートルほどのカルデラで、個人の所有物。
これも事実。
2026年9月28日 (月)
『世界最速のF1タイヤ』を詠む
モータースポーツの一番人気はF1(フォーミュラーワン)。
エンジンの排気量や車体重量や燃料消費速度など、細かいレギュレーションのもとで、世界中のサーキットを転戦する。
トヨタやホンダが出場していたこともあるが、撤退。
今現在の出場は、アメリカ・イタリア・ドイツ・イギリス・オーストリアの5ヵ国から11チーム、各2台の22台。
こんな喫茶店で読み始め。
副題は、
ブリジストン・エンジニアの闘い
F1界では、ミシュラン(フランス)がもっとも実績があり信頼されていたタイヤメーカー。
ブリジストンは新参で、採用してくれるチームもなかった。
試験走行を重ね、積み上げたデータで・・・
という話なのだが、タイヤを作る素材名は出てこない。
定量的なデータもほとんど出てこない。
エンジンパワーを伝える最終は、タイヤと路面の摩擦。
その摩擦という単語も、数える程。
というほど、隠された世界。
本夕、読了。
F1チャンピオンの最多獲得者は、ドイツのミハエル・シューマッハと英国のルイス・ハミルトンで、ともに7回。
フェラーリがブリジストンタイヤを履いてレースに出ていた時のドライバーが、シューマッハ。
モータースポーツというくらい。
レースドライバーはアスリート。
レース前の、シューマッハのアスリートらしい行動が書かれている。
ところで、今 F1カーが履いているタイヤのメーカーは1社のみ。
イタリアのピレリ。
2026年9月23日 (水)
『こどもの頃のこわい話 きみのわるい話』を詠む
幼児は、酢飯・酢の物などを味わうことができない。
酸っぱいものを口にしても すぐに吐き出す。
腐敗物から身を守る本能ゆえ、と、聞いたことがある。
幽霊の正体見たり枯れ尾花
みたいなことが ほとんどなのだが、であっても、予防には、考え過ぎ、慎重過ぎなのが一番。
まァ、何というか、こどもにだけは、
〝見える〟・〝感じる〟
ようで、幼いながらに、考え過ぎ、慎重過ぎかなのかもしれない。
私は、おとなになっても、しばしば、見、感じる。
これは、私の幼児性というより、私がバカだから(^^;
こんな喫茶店で読み始め。
本書は、著者が45人から直接聞き取った、こわい話やきみのわるい話。
ふしぎな話も多い。
副題は、
あれは夢じゃなかった
私は、
あれは夢じゃなかった
とまではいえない、
あれは夢だったのかもしれない
程度の こどもの頃のこわい・きみのわるい話をいくつも持っている。
本夕、読了。
私のこと。
同年輩の女の子と夕方の歩道ですれ違った。
すれ違って、15歩。
いや、20歩。
あッ
と、振り返ると、向こうでも振り返っていた。
で、お互い歩み寄るようなものだが・・・
そのまま、歩を進めた。
あれは誰だったのだろう。
遠いこどもの頃にあった話。
つい最近。
同年輩の婦人と夕方の歩道ですれ違った。
すれ違って、15歩。
いや、20歩。
あッ
と、振り返ると、向こうでも振り返っていた。
で、お互い歩み寄るようなものだが・・・
そのまま、歩を進めた。
あれは誰だったのだろう(^^;
2026年9月22日 (火)
『しのびよるネオ階級社会』を読む
英国の議会は、
下院(庶民院;House of commons)
上院(貴族院:House of Lords)
の二院制。
その成立は、14世紀中期。
上院議員は世襲制だったが、その制度は廃止された。
上院議員の世襲制が終わったのは、始まりから700年後。
今年になって。
もっとも、かつても現在も、上院議員は選挙の洗礼を受けない。
任命制。
英国王(英国女王)が任命する形をとるが、首相の推薦の追認。
日本の最高裁判事が、内閣が指名し、天皇が認証するのに似ている。
いや、英国の制度を下敷に、日本の議院内閣制が組み立てられている。
こんな甘味処で読み始め。
副題が、
〝イギリス化〟する日本の格差
著者は、日本の大学を中退して渡英。
渡った先で職を得、英国に10年住む。
インドのカーストは頑固な制度。
英国社会の階級も かなり頑固で、
上流階級
中産階級
労働者階級
中産階級はさらに、アッパーとロウワーに分かれる。
本書には、その具体的な職業名が書かれている。
本夕、読了。
日本では、議員の子弟が議員になる率が高い。
みたいな話でも取り上げて、
〝イギリス化〟する日本の格差
につなげる論調にするのかなァ・・・
と、読み進めたが、論は収束せず、わき道・寄り道。
かつ、否定が多いので読後にはコーヒーのお代わりが必要(^^;
2026年9月21日 (月)
『アメリカ海兵隊』を詠む
陸軍は、 U.S. Army 兵士はSoldier
海軍は、 U.S. Navy 兵士はSailor
空軍は、 U.S. Air Force 兵士はAirman
日本の首相。
就任後 最初の外遊先は米国と決まっている。
ホワイトハウスへは、アーリントン国立戦没者追悼墓地での献花後。
献花する首相の背中側4キロほど向こうに、海兵隊戦争記念碑がある。
1945年2月。
硫黄島の摺鉢山(すりばちやま:172メートル)山頂に、6人の兵士が星条旗を立てようとする様子を写した写真は有名。
6人の兵士は、海兵隊員。
海兵隊戦争記念碑は、その写真を模している。
こんな喫茶店で読み始め。
著者は、製造業に籍を置きつつ、米国で経営学を学んだヒト。
副題が、
『非営利型組織の自己改革』
なのも分かる。
著者は、松尾芭蕉の〝不易流行(ふえきりゅうこう)〟という言葉を使って説明する。
つまり、
不易:変わらないもの
流行:変わるもの
で、本書の最後は、
不易:忠誠、仲間への愛、正義、勇気
流行:前進基地奪取機能、即応機能
前者を堅持しつつ機能的価値を革新し続けるのが自己改革組織であり、合衆国海兵隊はそのような組織である。
ンだと。
本夕、読了。
1962年の『史上最大の作戦』
1998年の『プライベート・ライアン』
は、ノルマンディ上陸作戦を描いた映画。
『史上最大の作戦』はモノクロ。
『プライベート・ライアン』も初めの20分ほどは画素数を落とし、モノクロ風の演出。
このノルマンディ上陸作戦に、合衆国海兵隊は参加していない。
2026年9月19日 (土)
「レンズに映った昭和」を読む
降る雪や 明治は遠くなりにけり
と詠んだのは、1931(昭和6)年。
29歳のとき。
明治の終わりは1912年だから、草田男は20年前を、
と詠んだことになる。
今、昭和が終わって38年。
2026年9月13日 (日)
絵鞆マリンクラブ 秋の釣り大会
春はグズった日が多く、絵鞆マリン倶楽部 春の釣り大会は中止となった。
が、このところは過ごしやすい日が続き、あと10日、23日は秋分の日。
今日の絵鞆マリン倶楽部 秋の釣り大会は、気持ちのいい空気の中での開催となった。
私はパワーランチの準備の手伝いをするつもりで船は出さず、まっすぐ倶楽部ハウスへ。
が、〝つもり〟は〝つもり〟。
すでに、包丁仕事も会場の設営も終わっていて、私の出番はなし(^^;
宴のまえ
パワーランチ準備スタッフのまかない。
あわれ 秋風よ 情(こころ)あらば伝えてよ
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
サンマ サンマ
サンマ苦いか塩っぱいか
宴のさいちゅう
アブラコ
ソイ
ヒラメ
イシモチ
タカノハ
ブリ
に良カタの登録があり、その表彰式後のパワーランチ。
パワーランチメニューは、
豚汁
ジンギスカン
チャーハン
焼き鳥
ソーセージ
ごちそうさまでした(^^)
宴のあと
集まっているのは みな釣り師。
それゆえ、手は早い。
後片付けも、短時間で。
お疲れ様でした。
2026年9月12日 (土)
『面白すぎて時間を忘れる 「毒」の世界』を読む
その量を投与されると半数が死ぬと予想される値を、
「LD50(50% Lethal Dose:半数致死量)」
という。
単位は mg/kg。
ただし、マウスなどの実験動物についての値なので、単純にヒトにスライドできない。
が、拙記事では、体重60キロのヒトの LD50 へ機械的に換算してみる。
だから、単位は mg/60kg なのだが、mg として記する。
こんな喫茶店で読み始め。
法律では、毒を、
毒薬・劇薬は医薬品
毒物・劇物は医薬用外化学物質
で規制し、よく考えられている。
化学的構造
アルカロイド
テルペノイド
等々から、 その毒が、生体に
神経細胞(ニューロン)の活動の阻害
赤血球の破壊
毛細血管壁の破壊
などの作用する。
これをコントロールすることで〝毒にも薬にも〟なるのが、納得できる説明で読ませる。
LD50のワンツーは、
ボツリヌス菌(ボツリヌストキシンA) 0.000066mg
破傷風菌(テタノスパスミン) 0.00012mg
なお、
フグ(テトロドトキシン) 0.6mg
トリカブト(アコニチン) 18mg
青酸カリ 450mg
本夕、読了。
本書を読む前から予想される〝毒〟が、ヒトの〝言葉〟。
予想通り、残り数ページのところで出てきた(^^;
2026年9月 6日 (日)
2026年9月 5日 (土)
『ネリモノ広告大全』を読む
魚肉のネリモノと言ったら、〝紀文〟と〝なとり〟。
北海道なら、〝かま栄〟が大手。
関西なら、〝かねてつ〟だろう。
本書は、〝かねてつ〟の広告文。
と言っても、いわゆるキャッチコピー広告文とは違って、長い。
1回分は3ページ。
こんな喫茶店で読み始め。
著者の没年は52。
20年以上前、’04年。
死因は、酔って階段から落ちて頭を打ったこと。
このヒトの生涯は、アルコールと薬物とで破滅的。
だが、発想は多岐。
かけウドン300円。
月見ウドン380円。
タマゴ50円。
本職のうどん屋も日頃から、アタマを悩ませていたらしい。
かけにタマゴと注文されたときの足立区のうどん屋。
350円しか請求しない。
その店に詳しいものが得をする、という理屈のよう。
みたいなネリモノと関係のない話が100ばかり。
本夕、読了。
「堅あげポテト ブラックペッパー」のレギュラーサイズは65グラム入り。
近所の某スーパーの通常価格は132円。
BIGサイズは、レギュラーサイズの 倍とちょっとの132グラム.
で、280円。
この店で、スライスで売っていた肉をカタマリで購入。
グラム単価は同じ。
理屈が通っているようないないような(^^;
これもネリモノとはなんの関係もない。
2026年8月30日 (日)
『すし 天ぷら 蕎麦 うなぎ』を読む
以前、同じ著者による、
天丼 かつ丼 牛丼 うな丼 親子丼
(副題が『日本五大どんぶりの誕生』)
を 読んでいる。
本書の副題は、
『江戸四大名物食の誕生』
〝うなぎ〟が共通する。
こんな飯屋で読み始め。
本書名は、
すし 天ぷら 蕎麦 うなぎ
だが、江戸の名物食となったのは、
蕎麦 うなぎ 天ぷら すし
の順。
本書の構成も、この順。
英文学と歴史学を学んだ食文化史の研究者が書いた本。
大量に読み込まれた近世の資料・文書が内容を確かなものにしている。
食べ物の本だが、食レポ要素は全然ない。
歴史の本。
蕎麦 うなぎ 天ぷら すし の四題話。
本著者は、この4つを各々1冊の本とすることを考えているという。
それほど本書、濃く重い。
本夕、読了。
北海道で言うところの ハモ はマアナゴ。
ウナギ目アナゴ科。
本書に書かれているウナギは、
ウナギ目ウナギ科。
調理法が同じなら、マアナゴとウナギを食べ分けできるヒトはいない。
と、ウナギ職人から聞いたことがある。
噺家はソバとウドンのすすり方を演じ分けできる。
と言って、話のマクラに
これがソバ ズズーッ
これがウドン ズズーッ
私は、しかし、聞き分けできない(^^;
2026年8月29日 (土)
2026年8月23日 (日)
『名セリフどろぼう』を読む
このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ
『ハムレット』の
To be, or not to be, that is the question.
は、誰でも知っているセリフ。
だが、『ハムレット』を読み通したヒトは少ない。
『聖書』は世界で最も売れている本。
狭い門から入りなさい。
こころの貧しい人たちは、さいわいである、天国は彼らのものである。
は、誰でも知っている。
だが、『聖書』を読み通したヒトは少ない。
こんな飯屋で読み始め。
著者は、2001年から16年間に わたって読売新聞朝刊第1面の左すみにあるコラムの『編集手帳』を書いたヒト。
書名の〝名セリフ〟とは、テレビドラマで使われたセリフのこと。
著者が『編集手帳』を書いていた頃に出版された本で、その当時に すでに〝懐かしいテレビドラマのセリフ〟と。
その通りで、取り上げられているテレビドラマの総数45のうち、
一番新しいものでも、『タイガー&ドラゴン』(2005年放送)
古いのは、『私は貝になりたい』(1958年放送)
著者自身が、実際にテレビでドラマを視聴したわけではない。
書籍化されたシナリオを読んで、名セリフをどろぼうする。
本夕、読了。
シナリオのセリフよりも、そのセリフを説明する著者の文章に知識の広さがうかがえる。
カベを相手にキャッチボールをする。
テニスのカベ打ち。
投球練習専門の捕手もカベと呼ばれる。
南海ホークスに入団して間もなくの野村克也が、1、2軍が同じグランドで練習していた時。
1軍の投手に声を掛けられた。
おい、そこのカベ、こっちへ来い
拒絶できないセリフだ。
野村は、契約金ゼロのテスト生として入団している。
2026年8月22日 (土)
2026年8月16日 (日)
『高校野球「裏」ビジネス』を読む
今日で12日目。
天気に恵まれ、順調に日程を消化しベスト8が出そろった。
中学校のクラブ活動の野球は軟式。
なので、硬球を扱える力のある中学生は学校のクラブ活動を飛び出し、日本リトルシニア中学硬式野球協会(リトルシニア)か日本少年野球連盟(ボーイズ)に所属するチームで活動する。
こんな喫茶店で読み始め。
プロ野球選手には、甲子園でプレーした経験のあるヒトが多い。
中学生の頃には、リトルシニアやボーイズでプレーした経験のあるヒトも多い。
著者は、フリージャーナリストの経験のあるノンフィクション作家。
リトルシニアやボーイズから高校へ
高校から大学へ
と選手らが動く。
そこに、ビジネスがある。
その動向を追って、著者の取材先は、九州へ北海道へ。
金・暴力。
一つ上、二つ上の年の差しかないのに、理不尽な上下関係、イジメ。
死も含む、ナマナマしい話。
現役のプロ野球選手、たった今 甲子園で行われている高校野球の出場校やその監督の実名をあげて書かれている。
これ以上書いては、拙ブログの芸風に合わない。
本夕、読了。
定時制高校で、硬式野球部があるのは1校だけ。
そこで8年間監督だったヒトの経験が書かれている。
部の年間予算は8万円。
キャッチャー用防具も そろえられない。
軟式用グラブで練習に臨む者もいる。
みな近隣の児童養護施設(注)を出た者たちで、野球経験は乏しい。
1年に1回、夏の高校野球県予選の出場選手の名前が新聞に載る。
硬式野球をやる意味がそこにある。
軟式野球では載らない。
彼らは親の居場所も、顔も知らない。
その居場所も顔も知らない母か父かが、新聞に載った選手紹介の名前を見つけ会いに来てくれる可能性に彼らは賭ける。
0対38 5回コールドで負ける。
(注)
本書には、義務教育を終えると退所しなければならない施設であると。
2026年8月15日 (土)
『ケトン体が人類を救う』を読む
肝臓や筋肉に貯えられたグリコーゲン(多糖類)が分解され
これも枯渇すると、
脂肪が分解され
全身に供給される。
というプロセスは よく知られている。
こんな喫茶店で読み始め。
この時、脂肪は三つの物質に分解され、これをまとめてケトン体という。
ここから先が本書の本題で、
臍帯(さいたい:ヘソのオ)血や絨毛(じゅうもう:胎盤の一部)中の、
ケトン体値は高い
胎児は糖ではなく、ケトン体をエネルギー源としている
ヒトは、糖ではなくケトン体をエネルギー源とするべきだ
ということが繰り返し述べられる。
糖尿病だった著者は、食事療法で血糖値のコントロールに成功している。
糖(炭水化物)を摂らない
ということ。
副題は、
『糖質制限でなぜ健康になるのか』
本夕、読了。
バランスがいいといわれる食事は、
炭水化物 60パーセント
タンパク質 20パーセント
脂肪 20パーセント
本著者は、このバランスを間違っているという。
(この割合には、どうも科学的な根拠はないようだ)
糖尿病患者に対する食事指導は、カロリー制限が主。
この60:20:20の割合で献立が提案され、糖の原料である 炭水化物を減らせ とは指導しないらしい。
なお、ケトン体は酸性。
なので、これが急速に産生されるとアシドーシス(血液のpH値が下がる)を起こし、重篤な症状を起こす。
ということにも、本著者は異を唱える。
以上、読んだだけ(^^;
2026年8月11日 (火)
『体の中の夜と昼』を読む
ヒトの起源は、600万年前だか700万年前だか。
説によっては、3000万年前だか7000万年前だか。
ズッとズッと前。
現在の地球の自転周期(1日の時間)は24時間をほんの数分切る程度。
地球創生から今に至るまで、だんだん伸びている。
ヒトの起源をエイヤッと1億年前とすると、1億年前の1日は23時間くらい。
であれば、現代人の体内の生物時計の1日は、23時間から24時間の間にあってよさそうなもの。
しかし、なぜなのか24時間より1時間ほど長い。
こんな飯屋で、読み始め。
著者は生物学者。
本書の副題は、
『時間生物学による新しい昼夜観』
25時間で回る生物時計だけではなく、昼(活動)・夜(睡眠)の周期もヒトの体は持っている。
これは、環境サイクルをなくした実験(例えば、時計のない常時明るくした室内での生活など)で確認されている。
ヒトは、25時間周期で、寝起きを繰り返す。
内、4分の1(約6時間)から3分の1(約8時間)を睡眠にあてているとの実験結果が出ている。
本夕、読了。
以上、どこかで読んだか聞いたかしている。
そのはず。
読み終わってから、気が付くマヌケなオイラ。
本書初版は30年前、1996年。
昼活動して夜眠る。
白夜 極昼のある高緯度帯ではなく、昼夜が半々の赤道帯にヒトの起源があるからだろう。
朝夕には薄明時間があるから、昼夜等分の春分・秋分でも感覚的な夜は9時間程度。
ヒトの睡眠時間に近い。
24時間より長いヒトの生物時計の1日を、地球の1日の24時間に合わせて生活しているのだから、
余裕があるといっていいような気がする
いやいやいや、そうではなくて、
無理をしているというべきなのか
違いは5パーセント。
外界と体内は 同調している。
ということで いいのではと思うのだが、24時間ごとに生物時計をリセットすることが現代人には必要らしい。
2026年8月 9日 (日)
『光のもとで 函館・トラピスチヌ修道院』を読む
函館のトラピスチヌ修道院は、今年で創設128年。
本書初版は、8年前の創設120年時。
編者は、その1年余前から取材を続けていた北海道新聞函館支社報道部。
こんな喫茶店で読み始め。
春を迎えて
夏は来ぬ
実りの詩
雪舞う丘
の4章立てで、修道女たちの1年が撮影され語られる。
「春を迎えて」
3月。
修道院内の病室には、腸閉塞での入院から戻って療養中の修道女。
彼女は院内最高齢、ちょうど100歳。
その彼女が横たわるベッドを修道女たちが囲み、100歳の誕生日を祝う。
「雪舞う丘」
翌年1月。
修道院の墓地には、整然と並ぶ148基の白い十字架の墓標。
その墓標が149基になる。
院内最高齢だった100歳の修道女が帰天した。
本夕、読了。
院内生活のモットーは、
Ora et Labora
祈れ、そして働け
由来は、
神を想う祈りの時間は尊い
同じく、ひたいに汗して働く時間も尊い
との考えから。
社会は高齢化、若い人手が不足している。
修道院も 同じ。
ピーク時には100人に達した修道女も今は半減。
酪農事業は閉じた。
農作業も機械化。
トラクターやトラックを運転するための免許取得のため、修道女が函館市内の自動車教習場に通う。
土葬には2メートルの深さの穴を必要とする。
しかし、その負荷に耐えられず、深さ50センチの穴で足りる火葬へ。
149基目の墓標は、50センチの深さの穴に埋葬された遺灰の上に立つ。
2026年8月 8日 (土)
『科学的に証明されたすごい習慣大百科』を読む
著者は、米国の大学で言語学、カナダの大学で法学を学んだヒト。
副題が、
『人生が変わるテクニック112個集めました』
まえがきに、
世界中の心理学、行動経済学、脳科学などの研究を
ベースに、「もっとラクに、もっと自然に、習慣化
できる方法」
と書かれている。
こんな喫茶店で読み始め。
〝すごい習慣〟とは、
・眠気覚ましに効果があるのは、コーヒーよりも
階段の上り下りを10分間
・問題解決は会って話し合う
・相槌を打てば、相手は嬉しい、自分も楽しい
といった、まァ、ンだなァの112。
その112の全てに、
ウォータールー大学 ロウらの研究
カロリンスカ研究所 サンデリンらの研究
杭州師範大学 ジャオらの研究
電力中央研究所ヒューマンファクター研究センター 廣瀬と長坂の研究
などと、ネタ元が明らかにされ、著者の解説が加えられる。
本夕、読了。
ネタ元が、
明治大学 堀田の研究
なんてのがあって、これは著者自身の研究成果。
彼自身が〝科学的に証明したすごい習慣〟は、対人距離の調整。
よそ行きのことば(敬語)と素顔のことば(タメ口、方言)を戦略的に使い分けること。
「コード・スイッチング」というらしい。
著者による「コード・スイッチング」の定義は、
複数言語話者(バイリンガルやトリリンガルなど)が、
会話や文章のなかで言語や言語変種(方言など)を
状況に応じて切り替えて使う現象。
〝戦略的に〟とか〝状況に応じて〟とかが、
「もっとラクに、もっと自然に、習慣化できる方法」
なのかどうか(^^;
2026年8月 2日 (日)
『これでいいのか、にっぽんのうた』を読む
著者は、天から二物を与えられたヒト。
音楽の道へも美術の道へも、どちらの道へでも進める才能があった。
結局、声楽を専門にしたのは、
「男尊女卑の世界より、ソプラノだったら男はいない」
と、母親に言われたから。
こんな喫茶店で読み始め。
シュワルツコップ(ドイツの世界的ソプラノ歌手)が来日、公開レッスン。
シューベルトを歌った声楽学生に、
「あなた、ドイツ語をしゃべれないでしょ。
ドイツ語もしゃべれないのに、こんなことやってどうするの」
芸大では、ドイツ語やイタリア語の発音、発声法の講義を受ける。
しかし、日本語の発音や歌い方に関する授業はなかった。
家:いえ
笛:ふえ
声:こえ
の〝え〟。
歌うと〝え〟の響きが違う。
同じ〝え〟の音にならない。
そんなこと こんなことが、著者が日本語を古代に至るまで深く探り、〝にっぽんのうた〟の出発点として童謡を歌う動機となる。
本夕、読了。
プロの声楽家だから、ドイツリート(歌曲)もイタリアオペラも歌う。
あるとき、古関裕而を歌い、
「クラシックが純文学だとすると、あれは漫画です。
あなたはもうだめですね」
と言われる。
日本の音楽史に、
山田耕筰
中山晋平
は書かれても、それに続く時代の作曲家の筆頭格の古関裕而は書かれていない。
本著者は書く。
クラシックで世界的評価を得た初めての
日本人は古関裕而
かつ、日本語の発音・アクセントを正しく
歌唱する楽譜を書いているのも古関裕而
だと。
また、こうも書く。
200年後、300年後にクラシックとして残るのは、
古関裕而
と、
中島みゆき
だと。
冒頭で、著者のことを、
天から二物を与えられたヒト
と書いた。
いや、少なくとも四物は与えられている。
考え抜く力
と、
それを文字にする力
も。
2026年8月 1日 (土)
『戦場でメシを食う』を読む
腹が減ってはイクサはできぬ。
戦場でメシを食う。
著者は、衛星中継キットを運び、カメラを構え、マイクに話し、写し・映し・書くジャーナリスト。
取材先は、戦場。
戦場取材で得た報酬で食って(生活して)いる。
こんな喫茶店で読み始め。
ある年のサラエボの11月。
好天が続いて雪が溶け、地面に3分の2ばかり食い込んだ不発弾が見つかった。
120ミリ(直径)迫撃砲弾。
それの処理員は、
顔から血の気が失せ
まばたきひとつせず
表情が消える
そして、
両手で輪を作って砲弾を抜く動作に移る
素手
その手がピクピク震えている
著者が見たのは そこまで。
暴発の恐怖に耐えられず、建物の陰に身を隠した。
そのため、それが抜き取られた瞬間を見ていない。
その日の夕飯。
著者が何を食べたかは書かれていない。
本夕、読了。
災害派遣の現場でも教育現場でも、メシを食う。
’11年3月11日の東日本大震災をきっかけに、 自衛隊の戦闘糧食(レーション)から赤飯が除かれた。
モチ米を炊いているので腹持ちがいいと、赤飯は隊員に好評だった。
しかし、災害派遣の現場で赤飯を食べるのは いかがなものか と。
当局内では、〝赤飯事案〟と呼ばれる。
くだって15年、今年の3月11日。
福島県某市で、市内の中学生の卒業祝いとして給食に赤飯を用意。
が、
「震災の日は慰霊の日」
との主旨の市民からの電話を受け、同市教育委員会は赤飯の提供を中止、その全部を廃棄させたという。
今週の火曜日の地震。
熊本に災害派遣された自衛隊員が食べるのは戦闘糧食。
赤飯は配食されない。
2026年7月26日 (日)
『ひきこもり図書館』を読む
副題は、
『部屋から出られない人のための12の物語』
12の物語とは、
死なない蛸 萩原朔太郎
ひきこもり名言集 フランツ・カフカ
桃太郎 岡山県新見地方の民話
凍った時間 星新一
赤い死の仮面 エドガー・アラン・ポー
病床生活からの一発見 萩原朔太郎
フランケンシュタインの方程式 梶尾真治
屋根裏の法学士 宇野浩二
私の女の実 ハン・ガン
静かな水のほとりで ロバート・シェクリイ
スローダウン 萩尾望都
ひきこもらなかったせいで、ひどいめにあう話 頭木弘樹(本書の編者)
こんな飯屋で読み始め。
萩原朔太郎の作品が2つある。
本編者によると、
それぞれまったくちがった作品で、
どちらも外しがたかった
と。
また、萩尾望都のスローダウンは漫画。
作品は、
孤独な心
隔離された空間
刺激のない空間
1人と1人の関係
1人と1台(コンピュータ)の関係
と、濃い。
軽やかさ明るさはなく、重い。
本夕、読了。
〝ひきこもり〟とか〝部屋から出られない人〟というのは、編者自身のこと。
20歳で難病発症。
手術が成功して外に出られるようになるまで、入院・自宅療養の13年間。
本書の第1刷は’21年。
帯に、
2024
ノーベル文学書
受賞作家
ハン・ガンの傑作
「私の女の実」収録
(本邦初訳)
とあり、これを読もうというのが本書の購入動機だった。
2026年7月25日 (土)
『日本人の「体質」』を読む
本書に書かれている著者のプロフィールには、
生命とは何か、〈 中略 〉を考えるなかで
予防医学の理念にひかれ、〈 中略 〉現在
は産業医を兼務し、ストレス対応を含む総
合診療を続けている。
とある。
ンなヒトの書いた本。
本書、正式書名は、
最新 欧米人とはこんなに違った
日本人の「体質」
副題は、
科学が示す、人種と病気の新常識
日本人が、アルコールと牛乳(乳糖)に弱い人種なのはよく知られている。
等々が、日本人の「体質」。
こんな喫茶店で読み始め。
常識を裏切る事実がある。
米国人(欧州系:白人)の骨粗鬆(こつそしょう)症の発症率は、日本人の倍。
米国人のカルシウム摂取量は、日本人の倍もあるのに。
大腿骨頸部(だいたいこつけいぶ:脚のつけ根部分)骨折は高齢者が転倒することで起こり、寝たきりの原因になりがち。
カルシウムの摂取量の多い国ほど、この大腿骨頸部骨折を起こすヒトの割合が高い傾向がある。
「カルシウム・パラドックス」
と、本書。
本夕、読了。
米国は移民の国。
で、「人種差医療」が導入されている。
その先にあるのが、一人一人の「体質」に合わせた個別化医療。
人種によって「体質」が違うので、外国の研究結果をそのまま日本人に対してスライドできないということ。
米国で承認された医薬品が、
なぜ日本で承認されないのか
という理由の一つ。
昨日 厚労省が発表した’25年の日本人の平均寿命は、
女性が87.33歳
男性が81.35歳
女性は世界1位、2位が韓国とアジア人体質が健闘
男性は7位で、スウェーデン、スイス、イタリア、ノルウェー、キプロス(国民はギリシャ系)、スペインが前にいて、欧州系が強い。
ウーム。
2026年7月21日 (火)
『詳説 世界史図録』を読む
本書は、高校生が世界史を学ぶ際の補助教材。
『詳説世界史(山川出版社)』に準拠とある。
教科書の『詳説世界史』のほうは、随分以前、『詳説日本史』を読んだ勢いで 読了している。
( 〝いちど読んだ〟山川日本史(^^; )
なので 言えるのだが、本書を脇に置いて『詳説世界史』を読めば、頭の整理の効率が格段に上がる。
こんな喫茶店で読み始め。
〝図録〟の名にたがわず、カラー図表・写真が豊富。
年表が充実していて、日本史が並列して書かれているのがいい。
日本の高校生が学ぶ世界史だからヨーロッパ史が主体。
本夕、読了。
と、書くべきではないだろう。
辞典・便覧と同じ、いつでも手に取れるようにしておき、何度もページをめくる本。
監修・編集者が計10名。
著述の実務者はその何倍もいただろう。
なので、章が変わると編集方針も変化し、これがわずらわしい。
山川出版社のサイトには、本書の正誤表が。
これが、20個や30個ではなく、ドッサリ。
誠実さがドッサリ。
と、受け取った。
2026年7月20日 (月)
2026年7月19日 (日)
『世界でいちばん美しい夜空と星たちの物語』を読む
カメラはヒトの目にたとえられる。
が、ヒトの目に光をためる機能はない。
どんなに暗い地で空を見上げても、ヒトの目で見ることができるのは6等星まで。
対して、50mmの標準レンズを付けたカメラをISO400に設定して三脚に据えて夜空に向ける。
6等星より暗い星をとらえるのに、20秒も露光したらいいだろう。
こんな飯屋で読み始め。
写されている夜空には、目で見るより暗い星々も含まれる。
書かれているのは、民話・神話。
写文集。
寒々とした雪原に立ち上がる天の川。
打ち寄せる波の向こうに昇る月。
そこに添えられる、ギリシャの神々の話。
一人で生きてゆく少女の話。
どれも短いが、夜空を見ながら聞くに相応しいものばかり。
本夕、読了。
成り立ちが地殻変動の尖って鋭い山を前景にした星空。
ロンドンの都市の明かりの向こうの星空。
タイの金色の寺院の屋根を見下ろす星空。
広い星空もある。
狭い星空もある。
どれも、世界でいちばん美しい夜空と星たちだ。
2026年7月18日 (土)
『鳥は飛びながら眠る』を読む
トンネルを通過中は、GPS衛星からの信号を受けられない。
しょぼいシステムを使っていると、
No Signai
だとか、
信号を検知できません
なんて表示をして、位置情報の更新が停止する。
ンな泣き言をいうシステムを使ってはダメ。
ジャイロセンサー・三次元加速度センサーも搭載されたカーナビやスマートウオッチを使うべき。
これだと、長いトンネルに入っても、位置情報が更新される。
著者は動物生態学者。
著者の仕事は、副題の、
『超小型センサーで覗く野生動物の私生活』
にあらわれている。
こんな飯屋で読み始め。
野生動物の生活を調べるために、
GPS・ジャイロセンサー
どころか、研究目的によっては、
カメラや脳波センサー
まで搭載されたロガー(記録計)を動物(魚類・海洋渡り鳥・アザラシ・ペンギン・クジラなど)に取り付ける。
装着には、外科手術が必要なこともある。
センサーや電池の小型化が進んだ現在だからできるようになった調査手法。
バイオロギングという。
飛びながら眠る、それも半脳ずつ眠る鳥がいること。
ロシアのバイカル湖に生息するバイカルアザラシは、淡水に生きる ただ一つのアザラシの種。
これが、1匹0.1グラムしかないエビの仲間を一晩に4000匹も食う。
などなど、バイオロギングで分かったことは多い。
本夕、読了。
アデリーペンギンは海氷の割れ目から入水し、狩りに潜る。
獲物を得たあとは、海面を見上げ、氷の割れ目に向かって浮上する。
水平方向に数百メートルも泳いで やっとその割れ目に到達すろこともあるそう。
著者は昭和基地に近いアデリーペンギンの営巣地の調査をしている。
’16年から以降、南極の海氷が減少。
営巣地から水平線に至るまで、氷が消えた。
海中に太陽光が届き植物プランクトンが増え、ために、それをエサにするオキアミが増えた。
獲物が増え、どこでも浮上できるので、ペンギンの潜水時間が減ったことを筆者は観測している。
海氷が多かった頃と比較し、ペンギンの体重が増え、ヒナの育ちも良いのだと。
地球温暖化には功罪ある。
ペンギンには功のようだ。
2026年7月12日 (日)
2026年7月11日 (土)
『知りたいこと図鑑』を読む
書名は〝図鑑〟。
が、表紙の『知りたいこと図鑑』の書名の下に書かれている
〝A Beautiful Book of Enchanting Insights〟
が、この本の雰囲気をよく表している。
〝Beautiful Book〟
美しい本だ。
著者は みっけ。
奥付に書かれた著者のプロフィールには、
デザインが好き
とだけある。
〝Enchanting Insights〟を〝魅惑的な洞察〟と訳しては、本書に似合わない。
〝I love you.〟 を 〝月がとても綺麗ですね〟 と訳した夏目漱石をまねて、〝オシャレな気付き〟とでも訳したいところ。
こんな飯屋で読み始め。
書かれている〝知りたいこと〟とは、そのへんにある小さなこと。
チューハイ が 焼酎ハイボール
電卓 が 電子式卓上計算機
の略語なのは誰でも知っている。
切手 が 切符手形
割り勘 が 割り前勘定
の略語なのを知っているヒトは、さて どれほどいるか。
私は知らなかった(^^;
本夕、読了。
牛乳は法律(乳及び乳製品の成分規格等に関する省令:乳等省令)で、7種類に分類されている。
これも本書で知ったこと。
牛乳
特別牛乳
成分調整牛乳
低脂肪牛乳
無脂肪牛乳
加工乳
乳飲料
伊達市の太陽の園では、180CCのガラスビン入りの〝牛乳〟を作っていた。
乳等省令の〝牛乳〟。
私はこの〝牛乳〟が売られているのを伊達の産業物産館でしか見たことがない。
で、これを1本と物産館内のブーランジェリーiboxからイチジクのマフィンを1個買って、イートインスペースで昼食なんだかオヤツなんだかを15回ほど。
3年前、
殺菌装置故障のため牛乳の販売が
できません
という貼り紙。
以降、太陽の園ブランドの牛乳を見ない。
ちと、残念。
2026年7月 5日 (日)
『アメリカ人の中国観』を読む
世界が〝西〟と〝東〟に色分けされていた冷戦時代。
西の雄は米国、東の雄はソビエト連邦だった。
中国現代史のエポックを並べると、
1964年 原爆実験成功
1967年 水爆実験成功
1970年 人工衛星軌道投入成功
1971年 国連加盟[中華民国(台湾)脱退]
1972年 ニクソン大統領訪中
このとき、中国共産党主席は毛沢東(1893ー1976)。
竹のカーテンの向こうの国 中国。
人民服、自転車で象徴されていた頃の中国へ、米国側から接近したことは、〝電撃的〟と表現される出来事だった。
この時点で、
『世界は米国と中国の二極に収束する』
と言っていた人がいる。
ソビエト連邦の崩壊は その先、1991年。
こんな飯屋で読み始め。
今。
世界は、米中二極。
G2。
科学技術は米中互角。
部分的には、米国の先に中国がある。
研究開発力(人材・資金)は中国が優勢傾向継続中。
潜在的に米国が持っていた「中国脅威論」を、今の米国は顕在化させている。
中国に追いつかれる懸念を、もしかしたら追い越されるかもしれないという懸念を米国は隠さない。
本夕、読了。
本書名は『アメリカ人の中国観』。
まァ、読まなくてもおぼろげに分かる。
むしろ、興味をいだかせるのは、『中国人のアメリカ観』だろう。
世界の警察官の役割を担ってきた米国が そこから手を引き始め、集団防衛機構(NATOや東アジア各国への軍の駐留)からも距離を置き出していること。
米国の軍事意図に無条件に賛意を示す国ばかりではなくなってきていること。
日米中欧露各国が宇宙軍を組織化するほどに、地球規模の監視技術が出来上がっていること。
安価なドローンを大量に使用する飽和攻撃戦術の有効性が確認されたこと。
また、消費人口の多さとインフラ整備余地の多さ、加えて消費・購買資金の多さからくる販売市場としての大きな魅力が中国にあること。
要するに、軍事力の均衡化が近いことと、中国の経済的魅力に米国(のみならず世界中の国々)がソッポを向いていられないこと。
などを、中国人は、もうかなり前から自覚している。
そして、相手にするのは米国のみで、相手になるのも米国のみというのが、『中国人のアメリカ観』じゃないかと。
2026年7月 4日 (土)
『世界を変えた「凡ミス」図鑑』を読む
製造業や建設業に身を置く者なら皆知っているのが、
1:29:300
ハインリッヒの法則
1件の重大事故・災害のカゲには、
29件の軽微な事故・災害があり、さらに そのカゲには、
300件のヒヤリ・ハット
があるというもの。
ヒヤリ・ハットに気付くうちは まだいい。
〝知らぬ間に〟 ってのが、随分ありそう。
1:3:10
になるのか、
1:5:1000
になるのかは知らないが、医業の場、教育の場、司法の場、行政の場・運輸の場、生活の場を含めた あらゆる場にハインリッヒの法則(の亜種)があるように思う。
こんな喫茶店で読み始め。
ヒヤリ・ハット
ケアレスミス
ボーンヘッド
思い込み
失念
見落とし
聞き間違え
カン違い
これらを凡ミスと言っていいだろう。
本書は図鑑。
ゆえに、多くの凡ミスが紹介されている。
2005年の みずほ証券。
〝ほぼ延髄反射〟的にキーボードのEnter(Return)キーを押して400億円を超える損失を出している。
この証券会社の担当者のチョンボのおかげで というべきだろう、十数分で20億を稼いだヒトがいたそうだ。
1987年の滋賀県の小学校。
6年生が、卒業制作としてプールの底に描いたミッキーマウスとミニーマウス。
後日、学校にやってきたウォルト・ディズニー・カンパニーの担当者に、その絵の削除を求められる。
で、塗りつぶしたと。
凡ミス以前の〝無知〟。
〝無知〟だったのは、著作権について。
両事件とも、私の記憶に残っている。
本夕、読了。
ハインリッヒの法則が示すのは、重大事故・災害を防ぐには多数の凡ミス(ヒヤリ・ハット)をつぶす必要がある、ということ。
これをヒトに、
学習
意識教育
で、何とかしようとしても ほとんどダメ、できない。
環境・システムに〝凡ミス〟防止の仕掛けを付けることが必要(なのだと思う)。
2026年6月28日 (日)
『サケマス物語』を読む
道民の生活向上
道内の産業振興
を目的に、組織内に、農業・水産など、6つの研究本部が立ち上げられている。
この春、栽培水産試験場が室蘭水族館で出張展示会を行ったので、私もタコやホタテの幼生を観察させてもらった。
道総研に所属する人材は優秀。
去年の秋、北海道に戻ってきたサケは〝記録的不漁〟との修飾語付きの686万匹。
先週、道総研水産研究本部が公開したのは、今年の秋に北海道に戻るサケは〝記録的不漁〟だった去年の さらに半分、365万匹と予測したもの。
回帰したサケの過去最大数は、2004年の6000万匹。
だから、昨年の回帰数の686万匹でさえ6000万匹の11パーセント。
今年の予測回帰数の365万匹は、ピーク時の6パーセントに過ぎない。

こんな喫茶店で読み始め。
副題の
『魚の放流を問いなおす』
とあるように、著者は、
・人工ふ化放流河川におけるサケ野生魚の割合推定
・サケふ化事業の陰で生き長らえてきた野生魚の存在とその保全
などを魚類学会誌や水産学会誌で発表している魚類生態学者。
サケ・マスの専門家。
本書によれば、
人工ふ化放流数が増えると、回帰サケに人工ふ化放流サケが増える。
このことは当たり前のようだが、このとき自然ふ化して降海したサケの回帰数は減る。
自然ふ化して降海したサケの回帰数は、本来戻ってきていいはずの匹数より大きく減ることが分かっている。
人工ふ化放流数が減ると、自然ふ化して降海したサケの回帰数が増える。
両方が同時に増えることはなく、一方が増えればもう一方が減る関係にあるのが人工ふ化と自然ふ化の関係。
以上より、本著者は、内外のデータ、及び自身の調査・研究結果を根拠に、サケの人工ふ化放流事業に否定的。
本夕、読了。
北海道に回帰するサケの減少理由の、道総研水産研究本部の先週の見解は、
海流の変化
海水温の上昇
によってサケ稚魚のエサが減少していることなど。
我々 釣師がよく言う、
「海の様子が変わった」
と同義。
で、今後の資源確保のために必要なことの道総研水産研究本部の考えは、人工ふ化放流事業の充実。
そのために漁業者に望むのは いっそうの卵の確保。
本書の主張とは正反対。
どちらの主張も、ロジックに乱れはない(ように見える)。
2026年6月27日 (土)
『漫画原論』を読む
本書は、1992年 東京で書き始め
1994年 ボローニャ(イタリア)で書き終えた
そう。
だから、
『沈黙の艦隊』や『鬼滅の刃』などは『漫画原論』の外。
また、松本零士や秋本治やモンキー・パンチや青山剛昌の名や、彼らの作品が論じられても良さそうなもの。
が、出ない。
こんなファストフード店で読み始め。
以下のような文章が頻出する。
『本書で試みようとしたのは、』とあって、続けて、
共時的に漫画の構造を理解する可能性を日本語に
おいて示してみたかったということに尽きる
と。
かと思えば、
興味深いのは、漫画が俎上にのせている多様な物語
とイデオロギーのあり方である以上に、それらが他
ならぬ漫画として表象され、漫画として存在してい
るという事実であるといえばいいだろうか
と。
〝であるといえばいいだろうか〟
なんて、ンないい方で論を進めるのはやめて欲しいなァ。
とかとか あるが、本夕、読了。
韓国では韓国人による漫画が出版されている。
ハングルは、左から右への横書き。
だから、コマ割りも左から右と日本の逆。
ヨーロッパ諸国語も左から右への横書き。
アメリカンコミックスのコマ割りは だから左から右。
ヨーロッパ諸国では、日本の漫画に興味を持つヒトが多いらしい。
コマ割りを左から右に作り変えて出版されているのだろうか。
アラブ諸国は都合がいい。
日本での出版のままのコマ割りで問題ない。
ただ、日本の漫画を読む読者がどれほどいるのか。
2026年6月21日 (日)
『モネのあしあと』を読む
我が家から近い某診療科クリニックの待合ロビーの壁には、
モネ (1840ー1926)の『睡蓮』(注)
と、
シャガール(1887ー1985)の『愛しのベラ』
モネ没後100年。
ということで、先月までの4ヶ月間、アーティゾン美術館(旧ブリジストン美術館)でモネ展が開かれていた。
仏教の数え方だと、今年は101回忌。
こんな喫茶店で読み始め。
著者は原田マハ。
日本文学と美術史を学び、日米の美術館で学芸員(キュレーター)としての勤務経験がある。
現在の彼女の活動拠点は、モネが 生まれ 描き 死んだ フランス。
芸術家と言われるヒトたちの生涯に退屈はない。
もぅ、それはその生涯自体が物語。
モネの生涯もドラマ。
本書は、著者の創作や思いも映してモネの生涯を追う。
本夕、読了。
19世紀中頃、携帯可能な すず(tin)製のチューブに入った絵の具が実用化される。
そのことで、画家はアトリへから出て、屋外(自然光の下)で絵筆をふるえるようになる。
同じ頃に生まれたのが写真術。
その二つのことと、〝印象派〟画風の誕生はリンクする。
パリ、セーヌ川沿いにルーブル美術館と並んで建つオランジュリー美術館が著者によって紹介される。
♾️型をした総長さ80メートル超の壁を持つ部屋が、睡蓮の間。
壁全面を、8枚のモネの『睡蓮』の大作で。
天井からは自然の光がさす建築様式。
新型コロナでロックダウン下のパリ。
著者は、1時間だけだがオランジュリー美術館を借り切ることができた。
睡蓮の間の大睡蓮画を背景に写っている著者。
モノクロームのその写真が〝印象〟的。
(注)
モネが描いた『睡蓮』シリーズは300点を超える。
戦前、30点以上のモネを所有していた日本人がいる。
今現在も、国内には10点はあると思う。
ところで、クリニックの『睡蓮』が真筆かどうかは知らない。
2026年6月20日 (土)
『ルポ 在日外国人』を読む
昨年行われた国勢調査の速報値が、先々週 総務省統計局から発表された。
’25年10月1日現在値で、
・日本の総人口は1億2305万人
・その内、外国人は321万人
・総人口に占める外国人割合は2.6パーセント
法務省出入国在留管理庁が出しているデータはもっと新しく、’26年3月31日現在値。
それによると、
・中長期(在日90日以上)在日外国人は386万人
・特別永住者27万人(注)
・合わせると412万人、3.3パーセント

こんな喫茶店で読み始め。
著者は特別永住者。
本書が取り上げている外国人は、特別永住者とブラジルからの移住者。
異なる文化の地で暮らす在日外国人。
あれやこれやが生きづらい。
もっとも、外国人でなくても、社風・校風・家風、生きている社会そのものが身に合わず つらいというヒトがいる。
本夕、読了。
衆・参・地方議員及び首長への立候補には、要日本国籍。
国家公務員に任用されるには要日本国籍。
地方公務員任用への国籍要件は ゆるくなりつつあるが、日本国籍を求める自治体もある。
なお、どの自治体も、警察官採用試験の受験には要日本国籍。
プロ野球。
ベンチ入りできる外国人は、
・投手1人と野手3人
・投手2人と野手2人
・投手3人と野手1人
の3パターン。
大リーグには、この条件はない。
箱根駅伝。
レースに出場できる外国人(留学生)は1人。
大相撲。
現在45ある相撲部屋に各1人まで。
幕内力士は42人。
内、10力士が外国籍。
在外日本人は130万人。
(注)
特別永住者とは、戦前から日本国内に住む韓国籍・北朝鮮籍・台湾籍の者とその子孫。
在日1世・2世・・ ・ と呼ばれる。
国籍はそのままで、永住権を持つ。
2026年6月14日 (日)
2026年6月13日 (土)
『論理的思考とは何か』を読む
著者は社会学者。
本著者がアメリカの大学に留学して、エッセイ(小論文)を提出。
返されたのは、赤ペンで「評点不可能」。
何度書き直しても、「評点不可能」と返された経験が書かれている。
ところが、アメリカ式エッセイの構造を知り、その型で書き直すと評価が三段跳びで良くなった。
〝しかし〟 と、本著者は続ける。
アメリカ式エッセイの型で書くと、
重要だと思っていたことが不必要になる
主張すらも変わる
そして、〝必然的に〟という まくら言葉を付けて、
結論も変わる
と。
こんな喫茶店で読み始め。
本書によれば、
〝論理的思考〟は、目的に応じて形を変えて存在する
ということで、目的に応じた思考法が紹介される。
4ヶ国の初等教育課程で教えられている作文・論文の構造(思考パターン)が、著者によって分析される。
それを抜き書きすると、
アメリカ 序論(主張) 本論(根拠) 結論
フランス 導入(定義・提示) 展開(正反合) 結論
イ ラ ン 序論(背景) 本論(主題の説明) 結論
日 本 序論(背景) 本論(書き手の体験)結論
初等教育課程が そうだったのか。
そういう思考法を教えられたのか どうだったのか。
さっぱり記憶にない。
本夕、読了。
現業の場での報告・発表は、アメリカ式。
まず、結論(主張)を。
と、私は、先輩・上司から250回は言われてきた。
なぜ、250回も言われてきたか。
なぜなら、私はアメリカ式思考法をしないから。
といって、日本式思考法もできない。
私の思考法は、KON-chan流。
いつも思いつき(^^;
2026年6月 7日 (日)
『考える粘菌』を読む
『風の谷のナウシカ』の封切りは、もう40年も前。
舞台は、最終戦争(火の7日間)から1000年先の未来。
地球は、(粘)菌類の森(腐海) 。
ナウシカが叫ぶ、
「この菌には〝意思〟があるのか」
と。
南方熊楠は、『風の谷のナウシカ』の封切りの更に50年ほど前のヒト。
彼の時代も今現在も、科学誌としての『Nature』の評価は高い。
その『Nature』に、南方の単著論文が51本も掲載されている。
歴代最多。
南方は、こう書いている。
「粘菌は動植物いずれともつかぬ奇態の生物にて・・・」
こんな喫茶店で読み始め。
本著者によれば、〝粘菌〟とは、
原生生物の一種の巨大(肉眼で観察できる大きさ
という意味)なアメーバ
肉眼では、ネバネバした物質の塊にしか見えない
そんな生き物らしい。
2000年、『Nature』に掲載された論文の、
Maze-solving by an amoeboid organism
(アメーバ状生物(粘菌)による迷路の解法)
は、共著ではあるけれど、本書著者が筆頭。
本夕、読了。
本書著者は、イグ・ノーベル賞とは「人々を笑わせ しかるのちに考えさせる研究」に与えられるものだ、と。
権威はまったくない。
賞金もない。
どころか旅費も滞在費も自腹。
そのイグ・ノーベル賞を本書著者は2回受けている。
本書副題は、
『生物の知の根源を探る』
書かれているのは、『Nature』に掲載された論文のこと。
また、その延長線上の2回のイグ・ノーベル賞、
’08年 単細胞生物の真正粘菌にパズルを解く能力がある
ことを発見したことに対して(認知科学賞)
’10年 鉄道網など都市のインフラ整備を行う際、真正粘菌
を用いて輸送効率に優れた最適なネットワークを設計
する研究に対して(交通計画賞)
のこと。
今も連続して続く研究のこと。
2026年6月 6日 (土)
『ないもの、あります』を読む
著者のクラフト・エヴィング商會の構成員は男女二人。
業務の多くは本のデザイン。
本書の装丁も、クラフト・エヴィング商會。
本書は、商品カタログ。
商品とはいっても、現物はない。
現物がないのだから、実売がないのは当然。
1、2、3ページに商品を文章で説明。
4ページ目に商品のイラストが描かれている。
二人のどちらがイラストを描き、どちらが文章を書くという決まった役割はない。
二人ともグラフィックデザイナーで著述家。
二人とも描き書く才能を持つ。
こんな喫茶店で読み始め。
売っているのは、例えば、
〝左うちわ〟
クラフト・エヴィング商會一番人気。
大変に高価との説明がある。
ゆびきりげんまんウソついたらハリセンボンの〜ます の、
〝針千本〟
このイラストは、ページをめくることなく想像できる。
描かれているのは、縦棒が1000本。
〝無鉄砲〟
は子供に人気があるよう。
イラストはローン・レンジャーが持つような銃身の長いリボルバー拳銃。
〝堪忍袋の緒〟
商品は、結んだ〝緒〟。
〝袋〟はない。
とかとか。
本夕、読了。
月刊雑誌に連載していたようだ。
なので、連載中、著者の元へ読者からの商品リクエストが多く届いていた模様。
初めの2つ3つのアイディアを誕生させた後は、それほど難しい仕事ではなくなったのでは。
私でも500や1000はネタを作れそう。
もちろん、それは本書を読んだあとだからできること。
最初の最初、
『ないもの、あります』
は、そんじょそこらのヒトには生み出せないアイディア。
2026年5月31日 (日)
『竹島は日韓どちらのものか』を読む
今朝の『日曜討論(NHK総合 9時−10時)』は面白かった。
テーマは、
『どう考える これからの「皇室」』
NHKの解説委員とアナウンサーが進行役。
出席は、博士号を持つ二人の法学者。
一人は、男系皇統堅持の立場で旧宮家から男子の養子を取るべきと主張。
よって、女性宮家の創設に批判的。
もう一人は、 旧宮家から養子を取る案には批判的。
よって、女系天皇を擁立すべきと主張。
どちらも皇室の歴史と法律の専門家で、ずっと以前からの お互いの研究内容を知っている仲で、お互いの論文も読み込んでいる仲。
歴史にも法律にも疎い私だからなのだろう、
一人の法学者が何かを言うたびに「うん うん」
もう一人の法学者が何かを言うたびにも「うん うん」
研究生活60年にもなろうかという深い学識に満ちた二人の言葉は、熱い。
ほぼ正反対の主張で、結論はない。
なのだが、どちらの言葉にも全て納得できる。
以下(も、以上も)、私なりの考えはあるが、それを書くと本ブログの芸風から外れる。
なので、本書を読んだという記録で。
こんな喫茶店で読み始め。
日本語の竹島
韓国語の独島(トクト)
は、両国とも領有権を主張する同じ島。
この両国の領有権を主張する雰囲気は、『日曜討論』の二人の法学者の雰囲気に似ている。
今現在の著者は、日本の大学で教える日本人。
だが、1996年当時の著者は韓国の大学の教員で、小学校2年生の娘はソウルの日本人学校に通っていた。
その年、韓国政府は竹島:独島に接岸施設の建設を開始。
それに対し、日本の外相が中止を求めた。
と流れたTVニュースを家族全員で見ている。
その後のある晩、娘から、
「日本が何か悪いことをしたの」
と聞かれ、
「学校の先生は、なんてお話ししてくれたの」
というやり取りがあった、と。
本夕、読了。
著者が、〝文献でたどる歴史紀行〟と呼ぶ研究を開始したのは、その娘の一言がきっかけ。
本書発行時は、小学校2年生だった娘は高校2年生になっている。
2026年5月30日 (土)
『都道府県別ジェンダーギャップ』を読む
男子のみに限るという国家資格はないが、女子のみに限る国家資格が一つだけあって、それは助産師。
国公立大学には入学を男子のみに限っているところはないが、女子のみに限るところはある。
まァ、いずれも、納得できる。
体操競技、
男子:ゆか・跳馬・平行棒・鉄棒・あん馬・吊り輪
女子:ゆか・跳馬・段違い平行棒・平均台
これも、まァ、納得できる。
4月、大分県の演習場で射撃訓練中の戦車の砲塔内で実弾が暴発し 死傷者が出た。
で、知ったのは、この戦車に女性も乗っていたということ。
護衛艦々長にも、F15を操縦するスクランブル要員にも女性がいる。
レンジャー資格を持つ女性隊員はいないようだが、空挺(落下傘)隊員にも潜水艦乗組員にも女性がいる。
今の世、世界を動かしているのはG2(米・中)らしい。
それは置いといて、米・英・仏・独・伊・加・日(+EU)のG7で、女性の大統領・首相を輩出していないのは米国だけ。(注1)
こんな喫茶店で読み始め。
本書の編者は、共同通信社 社会部ジェンダー取材班。
この取材班は、都道府県ごとの男女平等度合いを数量化した「都道府県版ジェンダー・ギャップ指数」を配信している。
数量化するのは、政治・行政・教育・経済の4分野。
4分野は30の調査項目からなり、その一部を抜き書きすると、
政治
・歴代知事の在職年数の男女比
行政
・市区町村の管理職の男女比
教育
・都道府県教育委員会の男女比
経済
・フルタイム職に従事する男女の賃金格差
本夕、読了。
今現在、首相は女性、都知事も女性、検事総長も女性。
だが、日本の現実のジェンダーギャップは大きい。
原因は色々ある。
が、その対応は、とても難しい。
法律や制度で、どの程度どうにかなるのか。(注2)
文化・意識・気分を変えるのは とても難しいこと。(注3)
(注1)
米国歴史で、もっとも大統領の座に近づいた女性は、ヒラリー・クリントン。
ドナルド・トランプと争った2016年の大統領戦で、得票数でトランプを上回る善戦。
が、獲得選挙人数で敗れている。
(注2)
20世紀最後の年、『男女共同参画社会基本法』が成立、施行された。
21世紀初めには、内閣府男女共同参画局が組織されたが・・ ・
(注3)
本書に記載されているジャンダーギャップを小さい順(’24年 経済フォーラム発表)から書くと、
1位:アイスランド
2位:フィンランド
3位:ノルウェー
7位:ドイツ(G7首位)
25位:フィリピン(アジア首位)
43位:米国 94位:韓国 106位:中国
118位 日本
129位 インド
146位 スーダン(調査対象国中 最下位)
衆参両院合わせて女性議員の割合は2割くらい。
地方議会はもっと低い。
都道府県市町村区議会の総数は約1800。
女性議員数は1割をやっと超えるくらいで、女性議員そのものがゼロの議会は200を超える。
そもそも、女性立候補者が少ない。
2026年5月24日 (日)
『紅茶の手帖』を読む
1773年の米国(当時は独立前の植民地)における〝ボストン茶会事件(The Boston Tea Party)は、日本における大化の改新 並みの歴史的エポック。
〝茶会〟の〝茶〟とは、宗主国 英国船の積荷の〝紅茶〟のこと。
それから200年以上を経た2009年の民主党のバラク・オバマの大統領就任あたりから始まったのが、〝茶会運動(ティーパーティー運動:Tea Party movement)〟。
反オバマ運動で、今につながる親共和党運動。
ここでいう、〝茶会〟は〝ボストン茶会事件〟になぞらえているだけで、〝紅茶〟とは関係ない。
こんな喫茶店で読み始め。
この喫茶店は、コーヒーを置かない紅茶の店。
リーフinポット(茶葉の入ったポット)でのサービス。
1杯目は、テーブルサイドでカップに紅茶を注いでくれる。
ミルクが先。
本書に書かれているのは、紅茶に関するあれこれ。
歴史から産地からポットからカップからトーマス・トワイニングからカティサークから、食べモノまで。
紅茶と合わせる食べモノには、ラーメンやおにぎりも。
本夕、読了。
『紅茶』と言えば、英国。
英国での1人当たりの年間の紅茶消費量は2.7キロ。(注)
日本は、その10分の1以下、0.2キロ。
ある暑い日の夕暮れ。
我が家から ほど近い喫茶店に入店し、
「アイスティー」
と。
それに対し、
「ウチの茶葉はオレンジペコ。
アイスティーなんか作りません」
と、何とも なんか 面倒くさいマスターからの返し。
まァ、しかし、考えるまでもなく『相棒』の杉下右京なら、そもそもアイスティーなんか求めないだろう。
ンなものを頼んだ私がイモだった(^^;
今日は気取ったアフタヌーンティー。
3段のティースタンドをセットしてもらって(^^)
(注)
上には上があって、トルコは英国の さらに3倍近い7.5キロ。
また、
モロッコ 4.3キロ
アイルランド 3.2キロ
モーリタニア 3.2キロ
と、英国より消費量の多い国が計4つ。
2026年5月23日 (土)
『日本ポップス史 1966ー2023』を読む
以前、拙ブログで記事にした 『桑田佳祐論』と著者は同じ。
本書は通史。
その書き出しは、
日本(語)のロックの起点をどこに置くか。
とあり、 はっぴいえんど(1969年ー )とするのが普通のようだ。
本著者は それを批判的に「はっぴいえんど中心史観」と呼ぶ。
こんな喫茶店で読み始め。
はっぴいえんど でなければ誰か。
本著者は、〝日本(語)のロックの起点〟をザ・スパイダース(1961年ー70年)とする。
なかでも、『ザ・スパイダース・アルバム・No.1』(1966年4月リリース)。
ビートルズの来日が、同じ年の6月だから、それよりも早い。
副題は、
『あの音楽家の何がすごかったのか』
だが、本書第1ページの冒頭に書かれた、
『あの時代のあの音楽家の、いったい何がすごかったのか』
が真意。
『ザ・スパイダース・アルバム・No.1』の音楽的キーマンは かまやつひろし。
本著者は それを、
1966年のかまやつひろし
と書く。
本夕、読了。
本著者は音楽評論家。
音楽を言葉(文章)で評論するのが仕事。
しかし、と、私が言っては それこそ生意気・無礼の極みだが、本書は本著者自身でもワケが分かっていない(と思われる)フレーズの連続。
例えば、
・誤解を怖れずに言えば
だと。
例えば、
・乗り越えた、いや乗り越えようとしている表現者は強い
だと。
例えば、
・ある意味
だと。
こんなフレーズを並べて論を進められてもなァ(^^;
2026年5月17日 (日)
2026年5月16日 (土)
足をのばしたが(^^;
月が細くなり間もなく新月。
大潮。
釣師のハシクレ(のつもり)として、潮汐は気にする。
気にはするが、大潮だからコウだった、小潮だからアアだったと語るに足るハナシは私にはない(^^;
最干潮が8時12分。
8時15分、出航。
私の定点観測場所。
太平洋を見る この丘にエゾカンゾウが咲く頃がヒラメの釣期。
今朝は、まだエゾカンゾウの花を見ない。
が、マリーナの上下架クレーン近くで、某船長との立ち話では、
「ヒラメ 釣れてるよ。
昨日、2時間で9枚。
場所は、(以下、トップシークレット)」
とのこと。
ナギがいいもンだから、某船長から教えてもらった海域を越え、もうちょっと足を延ばす。
今日の出竿は、こんな風景の見える海域。
足をのばしたが、釣果は のびず。
ボーズ(^^;
2026年5月10日 (日)
『植物誌』を読む
著者は、戦前の内務省に入省した官僚。
戦後は、法制局(現 内閣法制局)長官を経て、1964年から長く人事院総裁に就いたヒト。
法制の論文を書き、専門書も何冊か出した優秀な役人だったが、1974年、人事院総裁の職に就いたまま逝去。
享年70。
資料によっては、上記経歴と並べて
植物研究家
植物画家
随筆家
であることも紹介している。
逝去後も、新たな画集や画文集が出版されているほど。
著者の、
植物研究家
植物画家
随筆家
の部分の具現化が本書。
こんな喫茶店で読み始め。
1966年刊行されたものの復刊。
表紙絵も著者によるもので、クロッカス。
帯で隠れた部分には、球根も根も装飾書体で記された学名の Crochs vernus Wulf も。
本書には、100余種の草木が見開きの
左ページにその絵と学名
右ページにその草木に関わるエッセー
が書かれている。
それらに希少種はない。
書かれているのは、著者が、自宅の庭で見たもの、出張先で見たもの、東京都内・郊外で見たもの、園芸店で買い求めたもの。
フキやパンジーやニリンソウやエンレイソウなど、私も見知っているものばかり。
本夕、読了。
著者の教養は豊か。
都内の公園のベンチのことから、日本文学、西洋文学、中国古典、絵画。
また、音楽の素養もあって、バイオリンのウデがあり、楽譜も読める。
そんな教養に裏打ちされた、平易で静かで、引っかかるところが1行もない文章が気持ちいい。
読了は、トールサイズのコーヒーを飲み終えるのと同時。
ところで、本書にあげられているものに
希少種はない
と、上で書いた。
が、植物研究家としての知識も確か。
採取した植物標本には新種もいくつかあるそう。
2026年5月 9日 (土)
『プレミアムカラー 国語便覧』を読む
帯に、
高校生の国語学習にも充実の
情報量でありながら
大人になって読んでも楽しい
「国語を楽しむ」便覧です。
とある。
書名に〝プレミアムカラー〟とあるように、全ページ カラー。
カラー印刷用の上質紙に印刷されていて、ズッシリと重い。
こんな飯屋で読み始め。
本は重いが、内容は軽やか。
帯の文章の、
大人になって読んでも楽しい
「国語を楽しむ」便覧です。
の通り。
1ページ目から順に読み通してもいいが、私はアッチのページ、コッチのページといった読み方で。
どのページを開いても楽しい。
本夕、読了。
本書の構成は、
古文編
現代文編
漢文編
表現編
資料編
表現編の書き出しは、
高校生のみなさんは、
とあり、その数行あとに、
「あなたの考えを聞かせてほしい」
と言われたときに、どのように自分の考えを表現するかが書かれている。
これを若い時に読んでおきたかった。
明日、誰かに、
「KON-chan、⚪︎⚪︎⚪︎について、どう思う。
君の考えを聞かせてほしい」
と言われてみたい(^^;
2026年5月 6日 (水)
『後ろ向き名言 100選』を読む
米沢藩主の上杉 鷹山が言ったのは、
なせば成る なさねば成らぬ何事も
成らぬはヒトのなさぬ成りけり
いやいやいや
やればできるは
成功者の言い分
と、本書に。
言ったのは、400メートルハードラーの為末 大。
こんな飯屋で読み始め。
為末 大が言ったことをもう少し。
アスリートは まずその体に生まれるかどうかが
99パーセント。
やればできると成功者は言うけれど、できる体に
生まれることが大前提。
だよなァ。
本夕、読了。
マスターと常連客が、ずっと楽しそうにしゃべっていたので、
その店にはもう行かない。
と、つぶやきシロー。
だよなァ。
あなたが幸せになるより、私が幸せな方が私は嬉しい。
と、名無しのネット住民が つぶやいているンだと。
19世紀のドイツの哲学者のショーペンハウアーの言が、のせられている。
あらゆる不幸や苦痛に際して、いちばんの慰めは、
自分よりもっと不幸な人たちを見ることである。
と、ネットに転がっている つぶやきと同レベル。
副題は、『弱った心がラクになる』。
が、本書を読んで〝心がラクになる〟ヒトは いないと思う(^^;
2026年5月 5日 (火)
『川漁師 神々しき奥義』を読む
紀元前5世紀の古代ギリシャの歴史家が、
ナイル川は決まった時期に氾濫する。
それがナイル川の下流を肥沃にするので、
エジプトで農耕が進んだ。
それが、
〝エジプトはナイルのたまもの〟
だと、何かで読んだか聞いたかした。
ところが、実際に古代ギリシャ語で書かれた原典を読んだ人によると、
ナイル川が運ぶ土砂で、河口に広大な
三角州(ナイルデルタ)が形成された。
それが、
〝エジプトはナイルのたまもの〟
だということらしい。
四国を西から東へ流れる吉野川は徳島市で海に出る。
その川幅は広い。
荒川に次ぐ日本2位。
その下流域でシジミを採る川漁師が20名ほどいるとのこと。
ある川漁師が言う。
洪水で被害に あう人には悪いけど、シジミ漁師は洪水になると
ニンマリ。
上流から土砂と一緒にシジミの栄養分を運んでくれるからね。
と。
本著者は、雑誌記者の のち独立。
静岡県下田市に移り住み、山棲み川暮らし、そして海人の生活を実践とある。
こんな喫茶店で読み始め。
nymph(ニンフ)はギリシャ神話の妖精。
美少女。
フライフィッシャーだと、昆虫、特に幼生の水生昆虫が一番にアタマに浮かぶ。
北海道だと〝チョロ虫〟と呼ぶのが普通。
長野県伊那地方だと、これを〝ザザ虫〟と呼ぶ。
天竜川は長野県諏訪湖から流れ出て、南にくだって静岡県浜松で海に出る。
この川には〝ザザ虫〟を専門とする川漁師が7人いて、漁業権も設定されているのだとか。
1日で4キロ・1万尾。
これで、生活していけるらしい。
本夕、読了。
福島県檜枝岐(ひのえまた)村。
ここには、サンショウウオ(ハコネサンショウウオ:体長15センチ)専門の川漁師がいる。
1955年頃には、年間25万匹以上のサンショウウオが漢方の材料として東京に出荷されていたと。
今でも6、7人がサンショウウオだけで生活しているようだ。
檜枝岐の名物料理はサンショウウオのテンプラと黒焼き。




















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