読書

2023年2月 4日 (土)

『日本の高山植物』を読む

昨夏のこと。
20キロ近い重さのザックを背負って大雪山系に入山。
赤岳(2078メートル)・白雲岳(2230メートル )・黒岳(1984メートル )と歩いた。
赤岳の頂に立つまでに、第一花園(1654メートル)・第二花園(1768メートル)・駒草平(こまくさだいら:1817メートル)と高山植物の群生地(お花畑)を通過する。
高度を上げるに従って、群生の主はチングルマ・チョウノスケソウ・コマクサと変わり、目を楽しませてくれる。
汗を流し心拍数を上げて高度を稼いだ者のみが知る目の楽しみだ。

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こんな喫茶店で読み始め。

本著者は、主に大雪山系の高山植物を研究対象とする植物学者。
研究生活は、30年以上になるという。

北海道の山は最高峰の旭岳でも2291メートルと低い。
とは言っても、日本アルプスでの森林限界標高が2500メートルくらいであるのに対し、大雪山系の森林限界は1500メートルもない。
森林限界より上の環境は過酷。
寒冷・強風・早い積雪と遅い雪解け・乾燥・永久凍土。

そんな環境に生育する高山植物の、
 生き延びていける理由
 多様な種が共存できる理由
 キレイな花を咲かせる理由
が考察される。

本夕、読了。

昨夏の、第二花園でのこと。
キバナシャクナゲの開花数を数えている人がいた。
高山植物の若い研究者だった。
山に入って山頂に立つことに少しの興味も持たず、ただただ お花畑に向かい合う。
こういう山歩きもあるんだなァ、と。
今思うと、本著者の弟子に当たる人だったかもしれない。

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2023年1月29日 (日)

『大名左遷』を読む

予備知識として、
 改易(かいえき)とは、取りつぶし
 転封(てんぽう)とは、国替え
のこと。

信長、秀吉と天下統一が進み、家康に至って安定した幕政体制が成立した。
その過程は、力によるもの。
ヤクザの縄張り争いと同じ。

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こんな飯屋で読み始め。

江戸幕府は、〝末期(まつご)養子の禁〟で大名を縛った。

無嗣絶家(むしぜっけ:後継ぎの子供がいないこと)は改易される。
養子を幕府に届け出て、許可を得ておけば、改易を逃れることはできる。
が、藩主が危篤になってからのような養子、これが末期養子で、幕府はこれを認めない。
早々に養子を決めてしまうと、後で実子が生まれるとお家騒動となりかねず。
みたいなことがあって、幕府への後継ぎの届け出は、そのタイミングが難しかったようだ。
結果、浪人が増え、由比正雪の乱(慶安の変)を招いている。

姫路は西国の外様大名を監視する要衝。
その姫路城々主(姫路藩主)は、小寺氏・黒田氏、池田氏、本多氏、松平氏、榊原氏、酒井氏と変わっている。
無能藩主や幼年藩主ではその任に堪えないと判断され、転封が続いたからで、姫路藩主と他藩々主が入れ替わる。
という単純なわけがなく、玉突き国替えが当たり前。
なので、特に理由なく、石高が減ったり増えたりすることがある。

左遷・栄転は運任せ。

本夕、読了。

もちろん、運任せが全てなわけがない。
藩政の失敗という実力不足。
世渡りベタ。
は、石高を減らされることに直結する。
どこかの石高が減れば、どこかにそれが配分される。
だいたいは幕府に取り上げられてチョンだが、思わぬ石高増加にあずかることもある。
栄転に運が大きく作用するのは、江戸も現代も同じ。

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2023年1月28日 (土)

『BCGと人体実験』を読む

帝国陸軍で防疫研究を担っていた731部隊(満州第七三一部隊:石井部隊)に所属していた ひとりの軍医が、帝国敗戦の少し前 出身大学に
 博士論文「イヌノミのペスト媒介能力について」
を提出し、医学博士号を授与されている。
その論文中で、ペスト菌を持つノミを付着させることでサルにペストを発症させる実験が論じられている。
そこには、
 発症したサルはノミの付着後6から8日にして、頭痛、食欲不振を訴え
という表現や、
 ノミ付着後の経過日数-体温推移 グラフの平熱がアカゲザルのもの
 より低い36.5℃と記述されている(アカゲザルの平熱は38℃)
ことから、実験に使われたのはサルではなく、ヒトだったのではないか。
また、論文審査報告書に、
 イヌノミもまた人類に対する「ペスト」の媒介ノミである新事実を発見し
 ている
とあり、ヒトが実験動物として使われていたことを論文審査者も認識していたと思われる。

よってもって、
 学位を授与した大学は調査・検証し、その結果いかんでは学位授与を
 撤回すべきだ
という趣旨の行動をしている医学者グループがある。
もっとも、博士号を授与された軍医は、学位記を手にする前に戦死している。

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こんな喫茶店で読み始め。

著者は、札幌市内の病院に勤める肝臓専門医。

日本学術振興会第8小委員会がまとめ、財団法人結核予防会が1943(昭和18)年に発行した
 『結核予防接種に関する報告書』
をたまたま著者は手にする。
で、4953名に対して行った人体実験から、BCGワクチンの接種による結核感染予防効果を導いているのを知る。
文部省付置伝染病研究所、また、冒頭に書いた731部隊では、実験動物の実際はヒトであったのに、
 結核はモルモットと
 日本脳炎はサルと
 鼠経リンパ肉芽腫病(第4性病)はサルと
 肺切除はウサギと
カモフラージュされていることまで、25年間の著者の調査範囲は広がる。

著者の言葉をそのまま書けば、
 日本の近代医学史に残る実験のほとんどは人体実験であった
と。

私は、歴史書として読んだ。

本夕、読了。

ジェンナーが自分の息子に天然痘を接種し、使用人の息子に牛痘を接種したのも人体実験。
華岡青洲が実母と夫人へ全身麻酔薬を服用させたのも人体実験。
これらは身内かつ自発的というか献身。

人体実験は日本やドイツにおけるものが浮き彫りにされがちだが、数量・人体における深刻度の強弱はあっても、欧米においても国家レベルの主導で何例もなされている。
強制、あるいは未自覚下において行うというのが問題となり、単なるデータ取りにこれをやられては たまったものではない。

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2023年1月22日 (日)

『桑田佳祐論』を読む

曲もナカナカ。
特に歌詞。
と言えば、井上陽水、中島みゆき、松任谷由実。
そして、桑田佳祐だろう。

1995年リリースの『マンピーのG★SPOT』には、
 芥川龍之介がスライを聴いて
 お歌が上手とほざいたという
というフレーズがある。
著者は、これを〝声に出して歌いたい日本語の最高峰である〟と書く。
この歌詞に続くのは、
 僕はベッピンな美女を抱いて
 宴に舞うばかり

〝ベッピンな美女〟なんて、〝豚肉のトンカツ〟と表現するのと同じ。
しかし、〝お歌が上手とほざく芥川龍之介〟も、〝ベッピンな美女を抱く僕〟も、抵抗なく耳に入って腑に落ちる。
ような気がする・・・

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こんな飯屋で読み始め。

1978年のデビュー当時のサザンオールスターズはコミックバンド。
すぐに消えて忘れられるバンド。
と思われていたが、それから45年。
井上陽水、中島みゆき、松任谷由実らと同じく、第一線で、変わらず。
どころか、ますます新しい曲を発表している。

本夕、読了。

桑田佳祐は、日本語を英語風に発音したり、単語の区切りを無視してビートに乗せたりするので、聞いているだけでは何を歌っているのかよくわからないことが多い。
著者も、本書の第一行目で、
 白状すれば、桑田佳祐の歌詞など、
 まともに読んじゃいなかった。
と書く。
桑田佳祐作詞の楽曲は1000を超すようだが、本書で取り上げているのは26。
時系列に沿って、〝まともに読んで〟、それが論じられる。
時系列のスタートは、『勝手にシンドバッド』
最後が、坂本冬美に提供した『ブッダのように私は死んだ』

『勝手にシンドバッド』は、
 砂まじりの茅ヶ崎
で始まり、
 胸さわぎの腰つき
で、終わる。
そして、中ほどで、
 今 何時?

『ブッダのように私は死んだ』は、
 目を覚ませばそこは土の中
で始まり、
 やっぱり私は男を抱くわ
で、終わる。
そして、エンディングの寸前に、
 みたらし団子が食べたい

才能の輝きが異質で、それが鋭く強い、

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2022年12月31日 (土)

『なぜ日本人は賽銭を投げるのか』を読む

著者は、史学を専攻した民俗学者。

ローマのトレビの泉では、噴水に背を向けてコインを投げ入れる。
岩手の龍泉洞内にある深い地底湖。
その底には、やはりコインが投げ込まれている。

キャッシュレス化が進む中国では、物乞いさえもQRコードを掲げる。
しかし、コインを受ける入れ物も置かれている。

三途の川の渡し賃は六文。
今は、棺の中に10円玉を何枚か入れる。
投げ入れはしない。

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こんな喫茶店で読み始め。

棟上(むねあげ)式でモチをまくのは普通だった。
白い紙に包まれた中には、モチと一緒に5円玉が入っているものもあった。
最後に見たのは いつのことだったろう。
ここ 20年も30年も、見ていない。

大相撲や歌舞伎。
満員御礼で関係者に配られる大入り袋。
大相撲では10円玉、歌舞伎では100円玉が入っている。
これは手渡し。
報道関係者にも配られるようで、大相撲の実況アナウンサーが、
「本日、場所三日目ですが、中入り前に大入り満員、札止め。
 我々報道陣にも大入り袋が配られました」
と。

本昼、読了。

中韓から必ず遺憾の意を表明される閣僚の靖国参拝。
祭壇に向かって二拝二拍手一拝。
その前に、確かに500円玉を賽銭箱に投げ入れる。

なぜ日本人は賽銭を投げるのか。
著者は、次のように説明する。
ナマミの人間はケガレている。
ケガレの清浄を願って、人間同様ケガレている貨幣と共に賽銭箱に投げ入れる。

この説明は説明になっていない・・・
なっていないが、日本人は賽銭を投げるために神社に向かう。
明日は、その様子がニュースになる。

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2022年12月29日 (木)

『重力とは何か』を読む

重力波を直接観測する設備は大規模、かつ精緻。
米国・イタリア・ドイツ・日本で、その設備の建設が進む。
設備の完成の先頭は米国。
その完成の翌々日に、重力波の検出に成功している。
その発表の翌2017年、この功績に対し、ノーベル物理学賞が与えられている。

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こんな飯屋で読み始め。

本書の初版は2012年。
重力波の直接観測の前。
重力波の直接観測の前ではあるが、その存在を微塵も疑わずにページが進む。

電磁気力は作用する相手によって強さが変わり、また遮ることができる。
対して、電磁気力に比べると はるかに弱い重力は全てのモノに等しく作用し、また遮ることができない。

この弱い力の重力がもっと弱ければ、誕生後の膨張が速すぎて宇宙が急速に冷え この世は永遠の闇。
この弱い力の重力がもう少し強ければ、誕生後の宇宙は膨張できずにつぶれる。
我々の宇宙が成り立っているのは、重力が〝ちょうどいい〟強さであるからだと著者は言う。

本夕、読了。

はたしてそれが偶然なのか、そうなる必然性を持つ原理なのか。
副題の『アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る』ことに、重力が重要なカギとなる。
で、『重力とは何か』。
我々が重力によって地面にくっ付いているのを当たり前だと感じているが、それが本当に当たり前なのかどうかは、まだわかっていないのだという。
って、分かったふうに私は書いているが、その通り 分かった〝ふう〟(^^;

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2022年12月25日 (日)

『はちみつの教科書』を読む

本書、タイトルは〝はちみつ〟だが、本文中の表記は〝ハチミツ〟と表記にブレがある。
拙ブログ記事では、以下、〝ハチミツ〟で統一する。

本書によれば、
 1位:オリーブオイル
 2位:牛乳
 3位:ハチミツ
世界のマーケットに出回っている、混ぜ物によって偽装されている食品の上位3者なのだと。
日本のマーケットに限れば、オリーブオイル・牛乳の上にハチミツだろう。

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こんな喫茶店で読み始め。

山を歩く者のザックに入っている非常食の定番は、ハチミツかコンデンスミルク。
常温下でも長期間保存がきき、重量当たりの熱量が大きく、流動性があることが山の非常食として選ばれる理由。

ハチミツの重量成分比は、大雑把に丸めると、
 果糖(フルクトース) 40%
 ブドウ糖(グルコース)30%
 水分         20%
 その他        10%
要するに、ハチミツは単糖の果糖とブドウ糖がほぼ全て。
ハチミツの腐敗しにくさ、抗菌性の高さは糖濃度の高さと水分量の低さによる。

著者は、この単糖の果糖とブドウ糖が、二糖のショ糖(スクロース:砂糖)より人体に好影響を与えることを強調する。

ところで、ショ糖は小腸にまで達すると果糖とブドウ糖に分解する。
ヒトの体は、この分解と血糖値を上げる能力が素晴らしく、山でバテた時、チョコレートやキャンディを口にすると ほんの数秒でそれを実感できる。
ハチミツの効能を言うのならば、糖としてのハチミツではなく、〝その他〟について追及してほしいと思う。

本夕、読了。

本書、落ち着いて読めるページもあるが、〝波動〟・〝周波〟・〝スピン〟などと、何だかなァのページも多い。
量子力学萌芽期ならともかく、現代量子力学で使う〝スピン〟はクルクル回る〝回転〟とは全然違う概念。
助言者、代筆者の手が入っているのかもしれない。
もし、全ページ 一人で書いたとしたら、自身の守備範囲外のところに手を突っ込み過ぎている。
分からないことは分からないでいいと思う。
知らないことは知らないでいいと思う。
なのに、書く。
で、科学性を大きく損ねているところが散見。

読み終えて感じるのは、定量性に富んだ本を読みたくなること。

私の背負うザックに入っている非常食は、コンデンスミルク。

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2022年12月22日 (木)

『北海の狩猟者』を読む

根室原野。
そこで、30頭以上の乳牛を殺したOSO18。
仕掛けたカメラがその姿をとらえている。
夜間。

仮に、OSO18の移動ルートを予測できたとして、夜間、待ち伏せして撃とうとしてもダメ。
『鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律』第三十八条は、
 日出前及び日没後においては、銃器を使用した鳥獣の捕獲等を
 してはならない
つまり、夜間は発砲できないという時間的オフサイド規制がある。
OSO18、すでに冬の眠りに入ったか・・・

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こんな飯屋で読み始め。

以前、北海道の山を駆け巡り、クマを撃ちシカを撃つ猟師を生業とするヒトの書いた『羆撃ち』を読み、えらく感動した
『羆撃ち』の著者の生年は、1947(昭和22)年。
その『羆撃ち』の著者が、本書を解説している。

一方、本書『北海の狩猟者』の著者の生年は、『羆撃ち』の著者より半世紀以上早い1892(明治25)年。
開拓期の根室原野に住み、前人未踏の地を歩いてクマを撃ち、川で竿を出す。
遠い時代の北海道。
夢のような話もある。

本夕、読了。

1日に山女魚(ヤマメ:北海道では〝ヤマベ〟と発音するのが普通)を釣りも釣ったり400尾。
それを連続30日。
17キロを超えるイトウも釣り上がる。
そんな夢のような川での釣りの話が、4つ5つ。

大グマと出会い、とても撃ち獲れないと命からがら逃げ帰る。
そんな怖い話も2つ3つ。

悲しい話もある。
猛吹雪の日、娘は学校から帰らなかった。
翌朝、娘は同級生3人と共に雪の下から冷たくなって見つかる。
娘が通う小学校と自宅の距離は、わずか60メートル。

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2022年12月18日 (日)

『「お通し」はなぜ必ず出るのか』を読む

〝お通し〟とか〝チャーム〟。
〝チャージ料〟、〝サービス料〟とは違う。
〝お通し〟は、オーダー品が出てくるまでのつなぎのツマミ。
無料ではないから、
 「頼んでいない」
 「だから、支払わない」
と、メンドクサイことを言う客もいるらしい。

ンなヒトとは、席を同じくしたくない(^^;

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こんな喫茶店で読み始め。

産業の米、鉄鋼業界の市場規模は17兆。
産業のコメ、半導体業界の市場規模は衰退著しく、4兆。
産業の血液、電力業界の市場規模は20兆。
飲食業界は、これに匹敵する20兆。
市場規模11兆のコンビニエンスストアの倍。

著者は経済学を学び、大手広告代理店で従事したのが、飲食品のマーケティング。
その後、飲食業界のプロデュース・コンサルティング会社を起業・経営しているヒト。
飲食業界で成功した店も 沈んでいく店も あまた見てきている。
なので、副題が『ビジネスは飲食店に学べ』。
だが、本書を読んでもビジネスは分からない(と思う)。
また、本書を読んだからパッとしない飲食店を繁盛する店にできるとは限らない(と思う)(^^;

本夕、読了。

普段ロクなモノを口にしていないから、鍛えられた舌を持っていない。
なヒトが、ウマい・マズいを発信するネット社会。
飲食店がなければないで とんでもなく困った事態になるわけでもないところにもってきて、ンなヒトの飲食レポ。
経営者は大変だろうと思う。

大都市のビジネス街。
営業は、平日の正午を挟んで せいぜい3時間。
メニューは、Aセット・Bセット・Cセット。
これで長いことやっていってるところがある。
何だかんだ言って、地の利は強い。

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2022年12月 4日 (日)

『日本語通』を読む

日本語の漢字廃止論は明治前からあった。
ひらがな・カタカナまでも廃止し、ローマ字化すべしとする論さえ、明治の政界・学界から出ている。
現在でも、ローマ字表記で出版される書籍がある。

それはしかし、文字だけのこと。
国語自体を他言語と入れ替えるべきという話はない。

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こんな飯屋で読み始め。

日本における終戦記念日は、8月15日。
対して、対日戦勝記念日は、
 英 国:8月15日
 韓 国:8月15日(光復節)
 北朝鮮:8月15日(解放記念日)
 米 国:9月2日
 ロシア:9月2日
 中 国:9月3日
米露中の対日戦勝日の認識は、降伏文書への署名が9月2日だったことに因む。
降伏文書への日本・連合国代表の署名は2日午前9時ちょっと過ぎに終わり、それから1時間も経ずして、
 「翌3日10時から、日本の公用語を英語とする」
旨の文書が、連合国(米国)から日本政府に渡されている。
連合国の要求を当時の日本政府がのまなかった(のめなかった)ことを〝幸か不幸か〟 と問われれば、〝大いに不幸〟だと私は思う。
結局、インド、フィリピンのように、現地語と英語を公用語とする 国に日本はならなかった。

表記法の若干の整備と、漢字の旧字体から新字体への整理(例:國 → 国)と、使用漢字数の制限(当用漢字、現 常用漢字)こそ成されたが、日本語は変わらずに日本語でいる。

 インド人僧侶が中国経由で渡日する過程で、漢字で表記し直したインド名
 漢字で書かれた仏経典の今に伝わる読み方
 能楽での発声
等々から、古代日本語の発音にせまる研究手法は、科学的で説得力がある。

本夕、読了。

50音表の、あ行 と や行 と わ行、
 あ い う え お
 や
 わ ゐ ゑ を 
の、
 い と と ゐ
 う と
 え と と ゑ
 お と を
のそれぞれの発音は違う。
ただし、い の発音だけは証明に足る裏付け資料が未発見なのだとか。
仮に い がなくとも、古代人は我々現代人よりも、多くの発音数を持っていたことになる。

話は元に戻る。
志賀直哉は、
 「フランス語を国語とするべき」
と主張したと本書にある。

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