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2024年9月 7日 (土)

『ヒット曲のすごい秘密』を読む

著者は中島さち子。

4半世紀ほど前のこと。
当時 高校生だった中島さち子が ζ(ゼータ)関数 について考えた文章や、それについての数学者と行った討論を載せた雑誌を読んだことがある。(注)
この高校生は、この先 いったいどんな生き方をするのだろう。
その雑誌を読んで、そう思ったのを憶えている。

本書の副題は、
 音楽の魅力を数学で新発見!

あれから、4半世紀。
彼女は、音楽で花を開かせ、数学で花を開かせた。
今現在の 中島さち子は、プロのジャズピアニストで、プロの数学者。

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こんな飯屋で読み始め。

放送日が不定期なのだが、NHKラジオ第1で流れる「Music Scrap」で大友良英が紹介する音楽は面白い。
雑音に音楽性を与えたり、そのつもりだが結局は雑音に終わったりとかの いわゆる「無調(むちょう)音楽」。

本書で扱われるのは、そんな解説されなければ解釈にアタマが届かない音楽ではなく、我々が長く親しんでいる
「調性(ちょうせい)音楽」。

 サザンの「真夏の果実」とドビッシー
 「大阪で生まれた女」と「少年時代」
 YOASOBIとバッハ
などに共通するコード進行、対称性が説明される。

説明するのは数学者だが、せいぜい 一桁の足し算・引き算、2での掛け算・割り算、3での掛け算・割り算。
数式は1本も出てこない(^^) 

本夕、読了。

以前、拙ブログで記事にしたのは、
 『音律と音階の科学』を読む
こちらは物理学者の書いた本だが、
『数学は本書(『音律と音階の科学』)のためにあるようなものだ』
と。

両書とも話の始まりは古代ギリシャの数学者のピタゴラス。
音楽と数学の相性の良さ。

って、ちょっとウィキペディアを覗いてみたら、あるンですね『音楽と数学』という項目が。

(注)
ζ 関数とは何ぞや。
と問われても、私には 何のことやら はァ(^^;

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