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2022年3月

2022年3月26日 (土)

『消された唱歌の謎を解く』を読む

新聞に足掛け4年にわたって連載された、
 『歴史に消えたうた 唱歌、童謡の真実』
 『歴史に消えた唱歌』
を再編集して一書と成したもの。
 前者の背景は帝国時代の日本
 後者の背景は帝国統治時代の台湾・朝鮮・満州

連載していたのは産経新聞。
産経新聞、北海道では、キヨスクでもコンビニでも買えない。
産経新聞の論調は、保守調というか旧守調というか復古調というか。
そんな新聞に連載されていた記事を編集したものだから、本書にも保守調というか旧守調というか復古調というか そんな気分が色濃く流れる。
それを、どうだこうだ・・・
と、言うほどのものを私は持っていない。

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こんな喫茶店で読み始め。

『ペチカ』
 雪の降る夜はたのしいペチカ
 ペチカ燃えろよお話しましょ

文科省検定済の小学5年生用音楽教科書に、『ペチカ』が採用されている。
〝ペチカ〟なんて、本州の小学校教諭は教えられるのだろうか。
北海道の教諭だって、難しいように思う。

そのはず。
『ペチカ』の、作詞は北原白秋、作曲は山田耕筰。
本曲の舞台は日本内地ではない。
満州。
1924(大正13)年、満州の日本人学校の音楽の教科書に採用されたのが、そのスタート。

本夕、読了。

歌謡はときに、〝リリー・マルレーン〟や〝あゝモンテンルパの夜は更けて〟のように歴史的逸話を残すほどの力を持つ。

『故郷(ふるさと)』
 うさぎ追いし かの山 
 こぶな釣りし かの川

本曲が文部省唱歌に採用されたのは、1914(大正3)年。
尋常小学校6年生用教科書。
で、今々現在も、小学校6年生用教科書に採用されている。

が、この曲は、1942(昭和17)年から 戦時下 文部省唱歌から外されていたという。
理由は、この曲が外地の兵士たちに里心を引き起こし、そのことで戦意を喪失しかねないことをおそれて。

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2022年3月23日 (水)

コッチの根、不釣 ソッチの根、不釣 アッチの根、不釣

穏やかに経過する予報。
ンで、あれこれあって、私は公休。

マリーナ上下架クレーン下の水深は、7メートル。
出航前の私の習慣は、上下架桟橋に立って、その海底を見ること。
今日は、雪代で濁り、その7メートル下の海底が見えない。

9時、出航。
沖の濁りは、もっとひどく、茶色。

イサダ(ツノナシオキアミ)の反応も、今日は薄い。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。
風ゆるく、潮ゆるく、ベタナギ。

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1時間ばかりの出竿で、自家消費分だけあげ、当該海域離脱。
コッチの根、ソッチの根、アッチの根へと。

コッチの根、不釣(^^;
ソッチの根、不釣(^^;
アッチの根、不釣(^^;

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2022年3月22日 (火)

『早すぎた発見、忘られし論文』を読む

度は長さ、量は体積、衡は質量。
秦の始皇帝による度量衡の統一は紀元前3世紀。
日本での度量衡の統一は、8世紀の大宝律令、16世紀の太閤検地がエポック。
古代バビロニアでは、紀元前40世紀には整然とした度量衡が定められていたらしい。

近代以降、質量は長いこと、最大密度温度(4℃)の1リットルの水を1キログラムと定め、その1キログラムの分銅を国際キログラム原器としてパリで保管してきた。
複製が40個あり、うち1個は工業技術院計量研究所(現:産業技術総合研究所)に保管されている。

2019年、質量をキログラム原器で定義せずに、
 プランク定数を 6.62607015×10-23 ジュール秒と
 することで定める
と定義し直されることになった。

プランク定数は実験的求められるが、これはアボガドロ定数と反比例の関係にあることが分かっている。
だから、質量を定義するにあたっては、プランク定数を使わず、アボガドロ数を使っても定義できることになる。

工業技術院計量研究所には、不純物のごく少ない直径94mmのシリコンの単結晶の球がある。
上記した理由から、質量をキログラム原器という人工物から離れて定義するには、アボガドロ数の精密な値が必要。
それをこのシリコン球を使って求めようと作られたもの。

以下、高校物理・化学の範囲を越えるプランク定数には触れない。
なお、アボガドロ数の単位は 個数で、無名数。
アボガドロ定数の単位は、個数/モル で、表記は /モル 。
ここでは区別せずに、すべてアボガドロ数として記述する。
(数値は同じ)

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こんな飯屋で読み始め。

アボガドロは、18世紀から19世紀にかけて生きたイタリア人。
16歳で法学士、20歳で法学博士号を取得し、弁護士として人生をスタートさせている。

数学や物理学に手を染め出したのは、24歳になってから。
で、33歳で自然科学の教授職に就いている。

アボガドロ自身は、アボガドロ数の決定には関与していない。
アボガドロが唱えたのは、
 同一圧力
 同一温度
 同一体積
の気体には、気体の種類を問わず、
 同じ数の分子が含まれる
というもの(アボガドロの法則)。
アボガドロ、35歳の時の論文。
1811年のこと。

本夕、読了。

分子の存在の理論的証明は、アインシュタインによるブラウン運動の理論の発表まで待たねばならず、それは20世紀に入ってからのこと。
ことほどさように、アボガドロの考え方は時代に先んじていたために、同時代人には理解されることはなかった。
彼の論文が日の目を見るのは、1860年。
彼の死後、4年が過ぎてから。

さて、工業技術院計量研究所でシリコン球を使って求めようとしたアボガドロ数。
 6.022140×1023
から、精度を100倍上げた
 6.02214076×1023
に到達するまでに、10年を要している。
現時点の技術では、小数点以下10桁あたりが測定限界。

4年ごとにパリで開催される国際度量衡総会は、現代の太閤検地みたいなもの。
2018年の第26回総会で決議したものの内のひとつは、質量を定義し直したと同時に、
 アボガドロ数の値を
小数点以下8桁までで打ち切り、それを
 アボガドロ数の定義値とする
というもの。

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2022年3月16日 (水)

『謎解き フェルメール』を読む

ヨハネス・フェルメールは17世紀の画家、オランダのヒト。
有名な『真珠の耳飾りの少女』は、'18年の10月から翌年の2月にかけて日本で公開されている。
『真珠の耳飾りの少女』に描かれている少女は、青いヘアーバンドが印象的で、本絵画の別名は『青いターバンの少女』。

油絵具は、同じ容量のチューブであっても色によって価格が何倍も違う。
フェルメールの用いた〝青(ウルトラマリン・フェルメールブルー)〟は、顔料にラピスラズリ(貴石)を使った大変に高価なモノ。
今、ウルトラマリンは合成顔料を使ったものが安く手に入る。

ところで、昨夏、フェルメールの『窓辺で手紙を読む女』が、ドイツの美術館で行われていた修復作業を終えたとの報道があった。

Johannes-vermeer 
    修復前            修復後

本画奥のキューピットは、かなり以前からX線で確認されていたが、フェルメール自身によって塗りつぶされたものと考えられていた。
が、上塗りの絵具がフェルメールのものと違うことが科学的に証明される。
そのため、上塗りされた絵具を取り除き、フェルメールオリジナル作品によみがえらせたという報道だった。
キューピットが塗りつぶされた修復前の『窓辺で手紙を読む女』のほうがズッといい。
と、私は思うのだが・・・

なお、修復された本画は、この1月から来月4月にかけて、『フェルメールと17世紀オランダ絵画展』と銘打たれ東京都立美術館で公開されている。

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こんな喫茶店で、読み始め。

現在に残るフェルメールの作品は32点。
著者は、それを制作年順に、画家の生涯とともに解説していく。
ほかに、美術研究者がフェルメール作と主張する4点も紹介されるが、著者はその4点全てがフェルメールの手によるものではないと断言する。

透視図法(遠近法)が狂っているものは、画像処理で正しい透視図法表示して見せる。
で、透視図法の狂いが、画家があえて行った画法であることが示される。

フェルメールは光の描写にすぐれた画家。
42年の生涯で、画家活動は後半の20年。
その晩年近くは、光の描写が粗雑になっていく。

本夕、読了。

昨年、平山郁夫、東山魁夷らの贋作版画が本物として流通していた事件が明るみになった。
そんなレベルをはるかに越えるのが、オランダ人画家のハン・ファン・メーヘレン。
先の大戦で、ドイツの降伏は1945年5月9日。
その3週間後、戦勝国のオランダ当局は、大戦中にナチにフェルメールの絵を売ったかどで彼を逮捕・起訴する。
罪状は、国家反逆罪。
何週間かの黙秘後、それは自分が描いたと告白。
誰もそれを信じないので、彼は法廷で絵筆を持って実証することになる。

フェルメール作と信じられナチの手に渡った絵が、20世紀に描かれたものだと科学的に証明されたのは、その20年もあとのことである。

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2022年3月13日 (日)

難しいのは、サカナがどこにいるのかを知ること

サカナ釣りは簡単なこと。
腹の減ったサカナの鼻先に、(疑似)餌を垂らしさえすれば掛かる。
難しいのは、そのサカナの鼻先に、どうやって(疑似)餌を垂らすかということ。
もっと難しいのは、そのサカナがどこにいるのかを知ること。


5時40分、出航。

5時52分、南下中のKON-chan号の左手、雲の向こうから日出。

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竿を出している我が艇に、タコ樽流し漁具の投入を終えた漁船が近づいてきた。
「室蘭からかァ」
という問いかけに、
「そうです。 マス釣りに」
と応じる。
「ここにはいなくなった。 タラもいない。 アッチに行ってみたらいい。 ここよりはいい。 船が集まっている」

難しいのは、サカナがどこにいるのかを知ること、だった。
とりあえず、ここにはサカナがいないらしい。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。
タコ樽流し漁師ご教示の海域。
ベタナギ。

しかし、外道のホッケさえもアタらない(^^;

再び。
難しいのは、サカナがどこにいるのかを知ること、だった。
存在の証明よりも、不在の証明のほうがズッと難しい。
だから、タコ樽流し漁師ほどの経験も情報も持たない私が言ってはナンなのだが、この海域にも いないと思う。

9時30分、当該海域離脱。

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不在証明は難しいが、存在は1尾掛ければ証明できる。
ということで、根にはサカナがいる。

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2022年3月11日 (金)

悪さをしたのは何だ

あれこれあって、今日の私は公休。

昨夕までは雨が落ちる予報。
が、日差しはないものの穏やかな日となる予報へと変わった。

9時、出航。

水深77メートルで、ソウハチサビキを入れるとラインが20メートルちょっと手前まで出たところで竿先が揺れる。
と、サカナの跳ねる音。
サクラマスかと、バスロッドを組みジグを放る体勢へ。

また、水音。
いや、水音を立てたのは、マスではなくてオットセイ(^^;
我が艇を囲むように、アッチとコッチとソッチに、少なくとも3頭はいる。

これでは釣りにならない。
オットセイから逃げ、水深80メートルまで移動。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。
空気が湿っぽく、オカがかすむ。

空も海も暗いが、海中はにぎやか。

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ソウハチ。
ペール缶1本と少し。

ペール缶に半分ほどあげたところで、8本バリサビキの上から2本目と3本目の間から幹糸を切られる。
悪さをしたのは何だ。

正午、当該海域離脱。

帰航は根を経由して。
ガヤと小さなマゾイ。

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2022年3月 9日 (水)

掛かってほしいのはサクラマス

主要路の車道は乾いたが、道路わきに寄せられた雪はまだ多い。
また、脇道、枝道の生活道上の雪は融け切らず、わだちが深い。
この先、湿った雪がドカッと、あと1回か2回か。

今日のところは、穏やかに経過する予報。
都合のいいことに、今日の私は公休。

5時45分、出航。

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5時58分の日出を、地球岬手前で見る。
地球岬をかわしてのちは、太陽を1時の方向に見ての航海。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。

掛かってほしいのはサクラマス。
が、かなわず(^^;

「ソウハチを30枚ほど」とのリクエストがあり、帰航はイタンキ沖経由。
12メートルまで浮いてきて、アッと言う間にリクエスト数を大きく過達の88枚。

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更に、根に寄って。

やはり、掛かってほしいのはサクラマス。

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