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2022年2月

2022年2月28日 (月)

『樹木たちの知られざる生活』を読む

副題は、『森林管理官が聴いた森の声』。
著者はドイツ人。

日本には〝森林管理官〟という肩書の名刺を持つ者はいない。
日本で著者に相当する職名は、林野庁の〝森林官〟。

吸い込み式ポンプだと、吸い上げられる高さ(深さ)は10メートルまで。
押し込み式ポンプだと、押し上げられる高さに原理的な制約はない。
毎分1立方メートル(1440トン/日)の水を100メートルまで上げるポンプなら、モーターも含めて1トン。
水量を毎分0.1リットル(144キログラム/日)にまでに抑えれば、手のひらに載るようなポンプでも余裕で100メートルまで上げられる。
ただし、流路は1MPaの水圧に耐えられる強度が必要。

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こんな喫茶店で、読み始め。

高い山に生えるハイマツは、せいぜい胸までの樹高。
チングルマだと、スネまでもない。
一方で、室蘭岳の水元沢のトドマツでも20メートルはある。
地面からこの高さにまで水を行き渡らせる樹木のポンプ作用を、毛細管現象・蒸散・根圧・浸透圧を組み合わせるだけでは うまく説明できないらしい。

文章は情緒的。
しかし、その情緒性は、信頼できる出典に裏付けされている。
著者は言う。
群生する木々らは、根を通して養分を都合し合う。
昆虫に葉や幹を食われたときには忌避物質を出し、近隣の木々らに知らせる。
寿命の長い樹木らしいゆっくりとした流れの会話が、森林にある。
と。

本夕、読了。

羊蹄山喜茂別ルートには、地面に触るか触らないかで斜面に沿って幹が伸びてから空に向かって成長するダケカンバが並ぶ地帯がある。
雪のせいで、斜面方向に押し付けられての何十年か何百年かが過ぎて、突然 空を目指した木々らだ。
登山者は、その〝L〟字型をした幹の〝―〟部を乗り越え乗り越えして森林限界を抜ける。
〝―〟から〝|〟へ。
樹木には確かに意思がある。

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2022年2月20日 (日)

『あなたにもある無意識の偏見』を読む

男女の性差への認識
障害者への対応
自身の属する組織へのひいき、等々。
著者はこれらに〝偏見〟があると言う。

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こんな喫茶店で、読み始め。

冷静に見て考え、公平な社会を目指す。
それへは均等・平等の意識が必要。
と、本書に書かれていることはいちいちもっとも。
もっともだとは思う。
間違ったことは書かれていないとは思う。
が、しかし、私はこの著者の見解が腑に落ちない。
データから引き出す結論が、こまっちゃくれた小学生が言いそうなこと。
大学教授の言うことが、小学生が言うことと同じなのはおかしい。
と、思うこと自体が、私の〝無意識の偏見〟なのかも(^^;

本夕、読了。

著者は、
 ハープ奏者と聞いて、女性を連想する
 単身赴任者と聞いて、男性を連想する
ヒトが多いことを示すデータを出す。
そして、これらを〝偏見〟と言う。

〝偏見〟、そうだろうか。
それは我々の経験なのではなかろうか。
本書の内容が今ひとつ腑に落ちないのは、経験則を偏見とする著者の思考回路にあるように思う。

経験則自体が、偏見なことがあるのは確か。
経験則を持ち出して、それを〝老害〟とか〝偏見〟と非難される事例はある。

何年か前の、ドッサリ釣れた経験。
今年もそうだと思うのは〝偏見〟とは言わない。
それは、〝期待〟(^^)

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2022年2月19日 (土)

納得。 ということにしよう。

南西の空に、右が少し欠けた月。

5時50分、出航。

防波堤を出て、沖の黄浮標あたりまでは結構な波で、暗い海面からしぶきがあがる。

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6時27分の日出を見る頃は、良ナギの海を北東へと航海。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。

海水温は低く、当該海域は1.3℃。

朝の内はスケソが浅いところまで浮いてきて、釣りにならず。
やがてスケソのタナが下がり、その上に毛バリを泳がせる。
スケソの上で毛バリを泳がせているつもりだが、掛かるのはスケソ。

サクラマスのアタリは遠い(^^;

KON-chan号のサクラマスの釣果気分は、以下。
1尾も掛からなくとも、まァ、そんなもンでしょう(^^
 1尾掛かれば、ホッ(^o^)
 2尾掛かれば、納得(^o^)
 3尾掛かれば、満足(^o^)
 4尾掛かれば、十分(^o^)
 5尾以上掛かれば、こんなに掛けてどうしよう(^o^)

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納得。
ということにしよう。

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2022年2月18日 (金)

尖った波の頭が白く崩れ出した

あれこれあって、今日の私は公休。
絵鞆展望台から見る沖は、ナギ。

9時40分、出航。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。

この海域に入って間もなく、北西の季節風が吹きおりてきて波が深くなる。
尖った波の頭が白く崩れ出した。
その海面に射す太陽の光は強い。

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竿を出せた時間はごく短かく、実釣は1時間あるかないか。
良カタが掛かった(^^)

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2022年2月12日 (土)

オォ、いいカタ

昨日は、今日の出航を考え、帰港後、船を上架せずに係留。

今日未明、南東の空に明けの明星、金星。
そのすぐ下、火星の赤。

6時、出航。
6時37分の日出は雲の向こう。
太陽がその直径の2倍ほど昇ったところで、下の雲と上の雲の隙間から射す日光の赤を見る。

その日射を2時の方向から浴びて、沖へ沖へと。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。
サクラマス海域。

スケソが落ち着き、泳がせる毛バリにガツガツしなくなった。
海水温が低い。
1.7℃。

サクラマスの魚体評価は、体長よりは体高(幅・太さ)。
そして、体高よりは、体重。
太平洋のサクラマスは、日本海のサクラマスよりも総じて小さい。

KON-chan号進出海域での私の感覚は、
 2キロ前後で、『オォ、いいカタ』
 2.5キロを越えると、『スゲ-なァ』
 3キロ越えともなると、『一度、見てみたい』
私の記録は、2.9キロ。

海面下110メートルで、マスのアタリ。
スレ掛かりでなければ、『一度、見てみたい』サイズ。

残り巻き上げ長さ、30メートル弱。
そこで、バレた(^^;

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『オォ、いいカタ』サイズがあがった。
2.1kg。

午後から野暮用。
11時、早上がり。

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2022年2月11日 (金)

最後の1投のつもりだったが

家を出る時はマイナス10℃。
それが、30分ほどの移動の間に急速に上がり、マリーナ到着時はマイナス4℃。

給油。
8時15分、出航。

良ナギの胆振沖を、1時間とちょっとの航海。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。
風穏やかで潮もゆるく、シーアンカーを投入せずとも、ラインがまっすぐ落ちていく。

海面下15メートルに毛バリを泳がせるもスケソ。
以降、5メートルずつ、毛バリを泳がせるタナを下げていく。

15メートルでもスケソが食ってくるのだから、タナを深くすればたちまちスケソ。
今日はサクラマスを掛けずに終わりかなァ。
と、最後の1投のつもりで、ベタ底まで毛バリを沈め、底から10メートル上げるとアタリ。

最後の1投のつもりだったが、
最後の2投も。
スケソ(^^;

最後の2投のつもりだったが、
最後の3投も。
スケソ(^^;

正午、当該海域離脱。

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帰航は、根を経由して。

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2022年2月 4日 (金)

『日本の古式捕鯨』を読む

室蘭市のマスコット(ゆるキャラ)は、〝くじらん〟。
古く室蘭は捕鯨が盛んで、クジラの解体場まであった。
市立水族館は、その跡地に建設されたもの。
今でも、噴火湾内にはイルカが入るし、湾外に出るとシャチやセミクジラを見ることがある。
その室蘭の追直漁港に、昨夏、捕鯨船が入港、室蘭沖でクジラの回遊状況を調査している。
この捕鯨船の所属が、和歌山県太地(たいじ)町漁協。
太地町は和歌山県の南東に位置し、すぐ東が太平洋熊野灘。
太地町は今でも捕鯨の町として有名で、捕鯨の歴史を400年以上もさかのぼれる町。

太地町には、捕鯨・解体、流通に乗せるまでの全てが整っている。
本書は、その太地町の捕鯨の歴史。

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こんな喫茶店で、読み始め。

古式捕鯨とは、動力船から捕鯨砲を撃って獲る近代捕鯨法に先立つ捕鯨法。

1878(明治11)年の年末近く、太地港から出た十数艘の手漕ぎ船々団、総勢200人。
大型クジラを仕留めるのに時間が掛かり、沖に出過ぎて黒潮に流され、多人数が行方不明となる事件が起きている。
世に言う、〝脊美流れ(せみながれ)〟がそれ。
以降、古式捕鯨法はすたれる。

本書は、太地五郎作(たいじ ごろうさく:1875(明治8)年-1957(昭和32年))の講演口述を製本化したもの。
<以下、太地五郎作を著者と表わす>
著者は、太地村の捕鯨漁師のリーダー格の家に生まれるが、幼少期に分家へ養子として出、長じて村の郵便局長、太地町の隣町の勝浦(現、那智勝浦)町長を歴任したヒト。

古式捕鯨法がすたれるきっかけとなった〝脊美流れ〟は、著者、3歳か4歳の時のこと。
だから、本書の内容は実体験ではなく、著者が見聞きしたこととなる。
しかも、本書の元となる2回の講演時の著者の年齢は、62歳と79歳。

本夕、読了。

本書を、偽史と断じる歴史家もいるらしい。
実際、〝脊美流れ〟の行方不明者の数を、百有余名と言ったり、七、八十と言ったりなどの乱れが本書にはある。
また、盛った口ぶり、見てきたようなウソを言う講談師口調もある。
まァ、そこンところは片目をつぶって読むことで(^^;

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2022年2月 1日 (火)

『視覚化する味覚』を読む

デパート1階、正面入り口から入ってすぐは化粧品売り場。
 春には春色の
 夏には夏色の
 秋には秋色の
口紅が、TV‐CMに流れなくなって2年。
2020年、対前年比較で売り上げが落ちた一番の日用消費財は口紅なのだそう。
'19年の半分以下の売り上げ、56パーセント減。
まゆ墨やマスカラの売り上げは10パーセント減と それほど落ちなかったことを考えると、リモートワークや外出自粛のせいよりも、マスク着用の半強制化の影響が大きい。

口紅の赤。
だが、マスクに白、黒は見るが、赤は見ない。

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こんな喫茶店で、読み始め。

谷崎潤一郎の〝すまし汁〟を語った文章
夏目漱石の〝ようかん〟を語った文章
を取り上げ、食べ物と色の話が始まる。

流れ作業方式の代表格のように言われる20世紀が始まってすぐ生産されたT型フォード。
標準化のために、「T型フォードは黒である限り、どんな色でも揃えている」、つまりT型フォードは全て黒であるとした。
その米国で、果物の色、バターの色が議論される。

目がいやしい
目で食う
という言葉がある。
盛り付け方、色の使い方で料理がウマそうに見える。
緑のピーマンだけよりも、黄や赤のパプリカ(カラーピーマン)が少し混じるとウマそうに見える。
ダイコンのツマの白だけよりも、ニンジンの橙、大葉の緑が少しあしらわれると、刺身が映える。

本夕、読了。

その対極。
色のない食べ物もある。
 おでん
 モツ煮込み
匂いかなァとも思うが、
 ざる蕎麦
となると、説明できない。

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