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2021年11月17日 (水)

『美しい数学入門』を読む

本書によれば、我々の習う、
 小・中学校の算数・数学は、古代ギリシャ時代のもの
 高校数学は、中世ヨーロッパのもの
なのだそう。

以降が現代数学。
特に19世紀初めのガロアからの数学は、宇宙の構造を解く重要な考え方と接点を持つ。
著者は数物連携宇宙研究機構に籍を置き、物理学者とのディスカッションで日々を過ごす数学者。

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こんな喫茶店で、読み始め。

文科省の学習指導要領では、
 小学校算数には、集合を採用し、のち除外
 高校数学には、行列を採用し、のち除外
している。
私は両方とも習ったような気がするが、さて・・・(^^;

本書は、今は教えていない集合と行列を紹介し、現代数学の入り口のガロア理論(群論)に進む。
その先で、行列と群論を使って特異点(例えば、円錐の頂点や紙を4ツ折した時の尖った角)解消(特異点をなくすこと)が説明される。

本書内で使われる数学は、義務教育範囲。
でないと、私ごときが読めるはずがない(^^;
薄い本なのに紙面を惜しまず、
 素数とは、約数が1と自分自身のみ
といったところから丁寧な説明が始まる。

本夕、読了。

本書には、〝美しい〟と〝対称性〟という言葉が何度か現れる。
数学者とは美しさを求めるヒトたち。
数学者とは対称性を美しいと感じるヒトたち。

著者は、だから、対称性を捨てることで日本人が受賞した二つのノーベル賞をあげて、数学者と、化学・物理学者との感性の違いに触れる。
 '01年 化学賞
 キラル触媒による不斉反応の研究
 (鏡像異性体の片一方のみを選択的につくるというもの)
 
 '08年 物理学賞
 CP対称性の破れの起源の発見

正直に告白しよう。
一字一句漏らさず、本書を私が読んだのは確か。
読んだのは確かだが、読んだだけなのも確か(^^;

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