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2018年12月28日 (金)

『食べごしらえ おままごと』を読む

『苦海浄土(くがいじょうど)』の著者、石牟礼道子(いしむれ みちこ)の文章を読むのは初めて。
彼女が90歳で没したのは今年の2月。
帯に〝追悼〟の文字が書かれている理由はそれ。

Michikoishimureこんな喫茶店で読み始め。

作家という職業ゆえに、ヒトから本をもらうことが多いそう。
その贈られた本の〝お返し〟としていたのが、本書『食べごしらえ おままごと』だと「あとがき」にある。

著者は、熊本県天草のヒト。
だから、会話は天草の言葉で書かれる。
地の文はいわゆる標準語なのだが、それにしても、このヒトは、何と穏やかで静かに、そして豊かに言葉を使うヒトなのだろう。

本夕、読了。

天草は、海も山も豊穣。
その天草の海で獲れ、野で摘まれるものに特別珍しいものがあるわけではない。
しかし、このヒトの筆力は素晴らしい。
天草に住んだことがあるわけでもない私に、懐かしささえ感じさせ、目を細めたくなるような現実感・至近感を与えてくれる。

父、母、オバたち、そして自分自身が料理し食べる。
書かれている折々は、獅子舞い・七草・ひな祭・菖蒲の節句・梅雨・田植え・七夕・半夏生・十五夜等々、巡る季節。

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