『開発こうほう』を読む
財団法人 北海道開発協会が発行している月刊広報紙の、『開発こうほう』最新号の10月号。
この協会の理事長は北海道開発局の幹部だったようなので、この協会の機能のおおよそをうかがうことができる。
ここでは、ンなことは どうでもよろしい。
『開発こうほう』、なかなかいい。
こんな菓子屋のイートインテーブルで読み始め。
寄稿者それぞれが高い専門性を持つので、冊子は薄いが内容は高度。
フランス文学者の巌谷國士(いわや くにお)が書く室蘭紀行が、専門性から一番離れた柔らかい文章。
この紀行文に、著者の撮った小さなスナップがいくつか。
室蘭は坂の町。
そのスナップのひとつが、坂の途中の電柱に寄りかかる老女。
彼女の息遣いが聞こえてきそうだ。
アップルパイ1個、コーヒーを2杯飲むあいだに読了。
北海道開発局があるように、沖縄振興局がある。
だから、財団法人 沖縄開発協会がありそうだが、ない。
沖縄では〝振興〟という言葉は使えても、〝開発〟という言葉は使いにくいのだろう。
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