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2018年8月23日 (木)

『登山の哲学』を読む

サブタイトルが、『標高8000メートルを生き抜く』。

標高8000メートルを超える山は、全部で14座。(注1)
エベレスト          8848メートル
K2               8611メートル
カンチェンジェンガ     8586メートル
ローツェ                       8516メートル
マルカー                      8485メートル
チョ・オユー                  8188メートル
ダウラギリ                    8167メートル
マナスル                      8163メートル
ナンガ・パルバット         8126メートル
アンナプルナ                8091メートル
ガッシャーブルムⅠ峰     8080メートル
ブロード・ピーク              8051メートル
ガッシャーブルムⅡ峰     8034メートル
シシャパンマ                 8027メートル

全てヒマラヤ山脈(とその西に続くカラコルム山脈)にある。
ユーラシア大陸にインド(亜大陸)が北上する格好で衝突し、その向こう(北)側が隆起することでヒマラヤが造山される。
現在も100年で1メートルといった速度で隆起を続けている山々だ。
火山はない。

著者は、日本人唯一の14サミッター。(注2)

Mountaineering_2こんな喫茶店で読み始め。

標準気圧は1013.25ヘクトパスカル。
台風の地上における観測での最低気圧は、標準気圧から10%下がっただけ。
907ヘクトパスカル。

天候が悪化(気圧が下がる)傾向にあると、片頭痛がするとか関節が痛み出すというヒトがいる。

北海道の山は、最高峰の旭岳でも2291メートルと低い。
とはいえ、その程度の山でもゆっくり上がらないと頭痛をおぼえるというヒトがいる。
軽度の高山病(高度障害)。

2000メートルで、標準気圧から20%下がる。

低気圧が近づいてくるだけで体に変調をきたすヒトがいるのだから、北海道の山程度の標高でも高山病を発症するヒトがいるのは さもありなん。

8000メートルの高所ともなると、気圧が下界の35%。
だから酸素も35%。
気分が悪くなる程度では済まない。
デスゾーン。

〝釣りの哲学〟なんて言ったら笑われる。
それと同様、
登山に〝哲学〟があるなんて言ったら笑われる。

著者も その自覚があって、編集者から提案された『登山の哲学』というタイトルに大いに抵抗している。
タイトルでいう〝哲学〟とは、
〝危ない目にあうこともある。 なのに、山に行きたくなる。 その理由を言うのは難しい。〟
くらいの意味。


本夕、読了。

著者も書いているのだが、8000メートルに特別な意味はない。
メートル法を使うヒトが、8000メートルを意義付けしているだけのこと。

欧米人ならフィートが身近。
ただし、
20000フィートなら 6100メートル となり山の数が多すぎる。
30000フィートなら 9100メートル となりこんな山はない。

キリのいい数字を使う都合でメートル単位を使い、8000メートルと区切っただけのことなんだろうと思う。

釣師が、
尺(30センチ)超え
ロクマル(60センチ)超え
ハチマル(80センチ)超え

などなどと言うが、多分、欧米の釣師なら、

20インチ(50センチ)オーバー
30インチ(76センチ)オーバー
40インチ(102センチ)オーバー
と言うに違いない。

高い山には高い山なりの歩く喜びがあり、低い山には低い山なりの歩く喜びがある。
大きなサカナを掛けたら大きなサカナを掛けたなりの喜びがある。
しかし、小さなサカナを掛けて、大きなサカナを掛けたと同様の喜びを得られるヒトは滅多にいない(^^;

とすると、もしかしたら、釣師は〝釣りの哲学〟を語れるのかもしれない。
ンなわけないか(^^;

(注1)
ひとつの山塊のこちらのピークとむこうのピークのどちらも8000メートルを超える山がある。
だから、実際には、地球上に8000メートルを超える出っ張りは17ある。

(注2)
14座全て登頂した登山家は世界で33人。 
著者は29人目。
著者は だから自らを〝今さら14サミッター〟と称している。

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