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2018年2月16日 (金)

『魚影の群れ』を読む

本書におさめられているのは、
「海の鼠(ねずみ)」
「蝸牛(かたつむり)」
(う)」
「魚影の群れ」
の4編。

この4編で1冊の成書とし、当初の出版の表題は「海の鼠」。
ページ数は、「魚影の群れ」よりも「海の鼠」の方が倍近くも多く、本書全体の約半分は「海の鼠」。

しかし、のちに「魚影の群れ」に改題されている。

本記事では、「魚影の群れ」にのみ触れた。
魚影とはマグロのこと。

School_2こんな喫茶店で読み始め。

主要登場人物は3人。
マグロの1本掛け漁師と そのひとり娘とその夫。

漁場は津軽海峡。

本書中に、
糸から腕に伝わるサカナの引きの描写がない。
ハリの掛かった場所の描写がオカシイ。
などなどと釣師の気分で言ってはいけない。

著者は釣りをしたことがない人に違いない。
そもそもにおいて、著者の興味は釣りでもマグロでも漁師の生活でもない。
著者の興味は、〝ヒト〟。

〝魚影〟というタイトルに食い付いた私は、サカナと同じ程度の頭の構造(^^;

本夕、読了。

増毛は『駅 STATION(監督:降旗康男)』のロケ地として有名。

増毛駅舎に ほど近い国稀酒造創業家の本間家旧宅。
旧家が居間としていた部屋には、見学者のために40インチほどのモニターが据えられている。
そのモニターの前の小さなテーブルに置いてあったのは、映画のDVDパッケージ。

映画の題名は『魚影の群れ』。
増毛は、『魚影の群れ(監督:相米慎二)』のロケ地でもある。

なお、映画の『魚影の群れ』は、小説の『魚影の群れ』を下敷きにして作られているから、登場人物の構成やストーリーの全体感がよく似るのは当然のこと。
が、小説は小説、映画は映画。

小説の『魚影の群れ』は、小説の『魚影の群れ』。
映画の『魚影の群れ』は、映画の『魚影の群れ』。

映画の封切りは'83年。
本書の「海の鼠」から「魚影の群れ」への改題も同じ年である。

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