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2018年1月16日 (火)

『山の霊異記』を読む

著者はサラリーマンを続けながら、文筆活動を行っているヒト。

Wonderこんな飯屋で読み始め。

短いものは3ページ、長いものでも20ページない、そんな短編が28編。

著者は登山経験豊富。

28編全ての舞台が山。

著者は、怪奇・ホラー作家と呼ばれているようだが、本書におさめられているものに限れば、読中・読後に、気味が悪いとか、怖いとか、背筋が凍るとか、不思議という感情を引き起こすようなことはない。
居酒屋ででもするような与太話のたぐい。

ソロ歩きでの出来事をテーマにした文章が多い。
せいぜい二人連れ。

山では、心拍数を上げ、筋肉を伸縮させ、汗をかかなければ頂に立てないことはもちろん、帰ってくることもできない。
日のある時間帯を、考えていた通りの行程で歩けているうちは気持ちのいいこと この上ない山歩きも、沈む夕日と競争しなければならなくなった時の不安と言ったら、もォ(^^;

濃いガスの中
ひとり寝のテントの中
時季外れの山小屋
下山後の温泉宿
吹雪の山中

聞こえているのは自分の血流音なのか、それとも・・・(^^;
見えているのはケルンの影なのか、それとも・・・(^^;

私自身にも経験があるような ないような、どこかで誰かから聞いたことがあるような ないような・・・

本夕、読了。

小さな脳しか持たないサカナを掛けては喜んでいる釣師というのは、ちっともオトナじゃない(^^;
同じく、岩の傾斜を登り下りしては喜んでいる登山者というのも、ちっともオトナじゃない(^^;

オトナじゃないのだから、オトナじゃない感性を持っている。
だから、
釣師は釣り場で、見えない水中を見ようと思う。
登山者は山のガスの中で、聞こえない音を聞こうと思う。

釣師は見たくないものを見ることはない。
ところが、登山者には見たくもないものが見え、聞きたくもない音が聞こえてくることがある・・・

本書に書かれているのは、そんな話。

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