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2017年11月15日 (水)

『本当にあった陸自鉄道部隊』を読む

帝国陸軍には、鉄道の敷設・運用を主務とする鉄道連隊が編成されていた。
ピーク時の編成員数は16万の大部隊だった。
以前に乗った久留里線は、その鉄道連隊が訓練で敷設した鉄路が出自。

陸上自衛隊にも、鉄道連隊と同様の機能を担う鉄道部隊があった。
編成員数は120。

Railwaysこんな飯屋で読み始め。

かつて、国内輸送の主力は国鉄だった。
しかし、労働争議による国鉄の運行の確実性の喪失は1950年代から始まっていた。
陸自に鉄道部隊を創設させた理由はそのことによる。

その必要性は、モータリゼーションの広がりでたちまち消滅。
だから、鉄道部隊の歴史は短く、
 '60年編成
 '66年廃止
の6年。

鉄道部隊は、
'63年2月の新潟豪雪災害(三八豪雪:さんぱち豪雪)
'64年6月の新潟地震災害
の対応に派遣され、鉄路の確保・復旧に相当な貢献をした記録が残っている。
恵庭市の島松駐屯地には、千歳線からの引き込み線と荷さばき所があったが、その一部も鉄道部隊の建設による。

が、『日本国有鉄道百年史(全19巻)』の14000近くあるページをめくっても、これら陸自鉄道部隊の活動の記述に触れることはできない。

当時の国鉄と自衛隊の立場が分かるというもので、百年史執筆者の気のつかいようが痛い。

実際の現場では、国鉄も鉄道部隊も やることは同じ。
両者に反目はなく、むしろ強い同業者意識があったようだ。

陸自鉄道部隊が採用した動力車はSL。
・変電、送電設備を破壊された時
・燃料確保困難時
を考えてのこと。

石炭がエネルギー源の主力だった時代のことだった。

本夕、読了。

自衛隊の61式戦車・74式戦車は、国鉄の貨車で運搬できる車幅・車重となっている。(注)
室蘭本線(の支線)で、貨車に載せられて整備工場に入る74式戦車を見たことがある。

(注)
そのせいだけではないが、欧・米・ソの同時代戦車より仕様が一世代遅れている。
その後の90式戦車・10式戦車は鉄道輸送を前提とした寸法となっていないので、貨車輸送を見ることはない。

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