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2017年3月

2017年3月31日 (金)

『釣りと気象』を読む

《風速の単位はメートル毎秒(m/秒)だが、本記事内では、それをメートルと略記する。》

著者は気象大を出て、気象庁で定年まで気象予報業務に従事した気象のプロフェッショナル。
幼少期より父親に釣りの手ほどきを受けたので、釣師としての経歴も長い。
本書のはじめで、
  気象庁予報業務40年
  釣りバカ60年
と、書いてあるほど。

Weatherこんな喫茶店で読み始め。

気象台は週間予報を発表するが、その範囲は、
 ・晴れ・曇り・雨・雪
 ・降水確率
 ・最高気温・最低気温
まで。
風(波)の週間予報はしない。

室蘭気象台によると、当地の年平均風速は4.7メートルくらい。
地上でこれくらいの風があると海上にはウサギが跳びはじめ、我々の乗るような小船だと釣りがしづらくなる。
つまり、地球岬沖は、年平均的に小船での釣りには不向きな海域だということ。

私はバカだから、年平均風速程度の日なら沖に出るが、まず釣りにならずに終わる(^^;
そんな〝釣りにならない釣り〟の回数を重ねると、バカなりに学習するから、この頃は、陸上風速で5メートルを超えるようなら3回に2回は出航をひかえる。

でも、3回に1回は沖に出てゆくのがバカゆえ(^^;

さて、本書。
水温変化と食いの関係、風向きとポイントの関係など、釣りと気象との関係が多く書かれているが、北海道の船釣師には あまり参考にならない。
著者の在所は徳島で、現住所は東京。
紀伊水道や瀬戸内海、伊豆や八丈島などで竿を出す著者の話題とするサカナは、磯で掛けるチヌ(クロダイ)・メジナ(グレ)・イシダイ、浜から掛けるキス・ハゼ、さらには川でのウナギ等々と大変に広い。
しかし、いずれも、北海道を釣り場とする者の対象魚ではない。

なので、釣りバカ60年の実績釣果の数量・寸法・魚拓が年月日を添えて記載されていたりするのだが、肩すかし感 大いにメラメラ(^^;

一方の気象のほうは十分に納得。
変化を説明する天気図の掲載が豊富で、理解は視覚的に進む。(注)

本夕、読了。

気象台の週間予報には〝風〟がない。
だから、民間気象会社の風情報に頼ることになる。
これが、さほど信頼できるものになっていない。
明日の風ならともかく、明後日の風ともなるとアテにならない。

今日が雨でも 明日が風でも、それは仕方のないこと。
予報が4日前に変わり、3日前に変わりしてゆき、結局、気象台発表の『明日の天気予報』を知るのと変わらないことになるのが、何とも ハァ。

まァ、でも、天気予報は釣りの予測よりは まだいい。
釣果の予測は、当日の朝でも不可能(^^;

(注)
本書内では、季節を代表する10パターンの天候のほかにも、さまざまな天候推移が実際の天気図で示される。
その推移を説明するのに使う天気図は、ある日の9時・翌日の9時・翌々日の9時の3枚、足掛け48時間分。
48時間で天気は変わるとも言えるし、天気の変化には48時間かかるとも言える。

ところが、本書中に こんな言葉があったりする。
『最近の数値予報精度は非常に高くなっており、低気圧がに発達する場合などは、前日の午後には計算されており「低気圧情報」が(後略)』

〟というのが〝急速に〟ということではなくて、〝突然に〟とか〝予期せずに〟という意味に解釈できるような書き方。
いや、そういうことなのだろう。
翌日の予報なら自信を持って言えるけれど、1週間先の予報、どころか明後日の予報は はたしてどうかなァってことを、〝気象庁予報業務40年〟の著者自身が告白しているようなもの(^^;
使える予報はいいとこ前の前の日のもの、大きな変化の予報は前日にならないと・・・

我々の気象予報技術の現時点の到達点がここ。

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2017年3月26日 (日)

誘わないと食わない

胆振沖太平洋でのサクラマス釣りライセンス期間は、昨年末の12月15日から3月15日まで。
今はだから、釣獲制限なし。

ただし、釣獲制限がないことと、マスが掛ること・掛らないこととは何の関係もない。
何の関係もないから、掛るかもしれない。
掛らないかもしれない。

今日の日出は5時29分。
5時40分、出航。

ベタナギ。

17032601【画像:上】
沖の水が大変に冷たい。
海域によっては0.7℃。
昨春のマス実績海域も1.2℃。
早々にマス仕掛けを回収する(^^;

今日の出竿は、こんな風景の見える海域。

ソウハチが浮いていて、船団が構成されている。
やはり水が冷たく、1℃ちょっと。
誘わないと食わない。(注)

【画像:下】
35枚あげて、ウロコ取りと腹抜き。

根を経由して、13時、沖上がり。

(注)
水温が2℃くらいある海域では、大漁だったらしい。

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2017年3月25日 (土)

『山釣り』を読む

〝山〟と〝釣り〟のことではない。
〝山での釣り〟
山岳渓流での釣りのこと。

Photo_2クハ789の2C席で読み始め。

著者は山本素石(やまもと そせき)。
生年:'19(大正 8)年
没年:'88(昭和63)年

収められているのは、釣師が書いた 山での釣りにまつわる長短27編のエッセー。
それらが発表されたのは'75(昭和50)年から晩年近くの'85(昭和60)年にかけてだが、軍隊から復員して間もない頃の回想もある。

文筆のプロだった人が書いた文章ではない。
が、書かれたものには、紋切り型の素人表現などなく、だからと言って奇をてらった表現もない。
自然で流れによどみのない文章は、釣師山本素石が、素人釣師の我々にあてて書いたもの。(注1)

対象魚はアマゴ・ヤマメ・イワナ。
釣法はテンカラ(和式フライフィッシング)。

京都市内に住まいを持った人なので、本書中に出てくるのは近畿地方・中部地方の河川だけかと思いきや、飛騨・北陸・佐渡・津軽・下北も。(注2)
手もとに地図帳を置いて読むべき本だろう。
特に、大和・紀州・美濃での〝山釣り〟の描写が妖しく不思議で印象に残る。
あァ、こんな釣り旅を私もしてみようと思う。(注3)

しっとりとした釣行記であり、紀行文でもある。

読み始めは夜汽車でだった。
それにふさわしい本だった。

本夕、読了。

今朝、絵鞆の展望台から見た噴火湾は白波多数で出航見合わせ。
風は落ちるだろうか。
明日は、〝釣り〟のつもりなのだが(^^;

(注1)
著者はプロの文筆家ではなかったが、筆力は第一級。
対象読者は釣師だから、難しい文章は一行もない。
しかし、読み終えるには、何度か漢和辞典と国語辞典のお世話になるだろう。

時間を意識しない生き方をした人のようで、〝締め切り〟とか〝忙しい〟という、社会における自身の重要さを表現するイヤらしい単語はひとつも使われていない。
〝人込みを避けて〟などと孤高ぶった単語も出てこない。
絵心のある人で、本書の表紙カバーの装画も著者によるもの。
竹細工のアクセサリーや合板の壁掛けへの絵付けで食っていたようだが、芸風・技巧など、〝稼ぎ〟の匂いのする単語も出てこない。

要するに、山本素石は少しも俗人ではない。
そうだ、釣師は俗人であってはいけない(^o^)

(注2)

日本中のあちらこちらで竿を出した人のようだ。
九州や北海道の川でも竿を出したことがあるらしい。

(注3)
終着駅から、さらにバスに揺られて3時間。
行き着いた先で宿を取る。
川の支流・源流を詰めてテントを張る。
廃村で雨に打たれる。
そんな旅だ。

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2017年3月20日 (月)

サカナの食欲スイッチがオン(^o^)

太陽が真東から昇る、春分の日。

太平洋を左手に見て車を走らせた。
良ナギ。
6時40分、出航。

2017032000【画像:上】
しかし、噴火湾口の海況は昨日より いくらかマシといったレベル。
マスが好釣のようだが、地球岬をかわしたところで船を止めた。

今日の出竿は、こんな風景の見える海域。

8時30分まで、ひとアタリもなし(^^;

【画像:下】
魚信を得られない、加えて波。
船酔い症状(^^;

この1投で竿を納めようと・・・
と、サカナの食欲スイッチがオン(^o^)

50センチオーバーが2尾。
最大魚は60センチ(^o^)

画像の外に8尾。
14尾掛けて、11時、沖上がり。

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2017年3月19日 (日)

腹の減ったサカナがいないのだろう

昼には風が吹く予報。

素晴らしい日差し。
が、船の下架準備をする前から、北西風が吹き下りてきた。
それでも沖に向かった。

2017031902_38時、出航。

防波堤の外は、頭が白く崩れる波。

今日の出竿は、こんな風景の見える海域。

室蘭岳と、その右カムイヌプリ。
この冬、あの山を随分歩いた。
私の弱脚でも、高みへ高みへと歩を進めれば、いつの間にか山頂にたどり着ける低山。
だが、こうして海抜0メートルから見ると、なかなかどうして大きな山だ。

この〝いつの間にか山頂にたどり着ける〟という高度を稼ぐ過程中、頭の中は空っぽ。

一方、サカナ釣り。
腹の減ったサカナの鼻先に、マッチ・ザ・ベイト、マッチ・ザ・モーション。
これが決まれば、必ず魚信が得られる。
ベイト・毛鈎・ルアーの選択。
リールのハンドルを回す。
竿を動かす。
この過程中の頭の中は、決して空っぽではないはず。

のはずだが、私の釣りは山歩きと同じ。
頭を使ってない、空っぽ(^^;

アンマッチ・ザ・ベイト、アンマッチ・ザ・モーション。
いやいや、腹の減ったサカナがいないのだろう。

ボーズ(^^;

10時30分、沖上がり。

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2017年3月18日 (土)

冬山を歩く 24

今朝、マリーナの営業開始の9時に合わせて走ったが・・・
黄色の交通安全旗のはためきを見て、引き返した(^^;

山へ。

 登り:冬コース
 下り:水元沢コース

1703180【画像:1枚目】
冬コース、標高600メートルあたり。

日差しは春。
気温が上がり、雪が腐って、ザクザク。

【画像:2枚目】
山頂にて。

ここまで上がれば、まだ冬。
山頂寒暖計は氷点下3℃。

1703180_3

【画像:3枚目】
水元沢に至る雪原にて。

【画像:4枚目】
滑滝にて。

ここでザックをおろし沢水を汲んだ。

瀬音。
鳥のさえずり。
ガスバーナーの燃焼音。

コーヒーを淹れた。

山歩き時間4時間00分。
14970歩。

全給水量は、
 ・150CC

滑滝で、
 ・ホテルオークラ オリジナルコーヒー 1ドリップ

Gpslog

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2017年3月17日 (金)

『宦官』を読む

去勢。
イヌ・ネコ・ウシなら、タマを抜く。

中国皇帝に仕えた宦官(かんがん)。(注1)
彼らはタマだけではなく、サオも取ってしまう。

Photoこんな喫茶店で読み始め。

副題は、『中国四千年を操った異形の集団』。

さすがの中国も、4千年前ともなると文字での証拠はなくなってしまうが、3千年前なら〝異形の集団〟の歴史を文字で追うことができる。

甲骨文に〝タマ抜き・サオ切断〟が現れるのは紀元前13世紀。
制度としての〝宦官〟が消滅したのは、清王朝崩壊の1912年。(注2)

その3千年の歴史を300ページちょっとの本にまとめたのは、中国の大学教授夫妻。
専門は、行政史・経済史。
対象としている読者は当然のこと中国人。
だから、中国で教育を受けたことのない者が、寝転がって本書を読み進めていくのはとても無理(だと思う)。

巻末に ごく簡単な中国史年表が掲げられているが、それだけを頼りに本書を読んでいける日本人はあまりいないだろう。
私だと、ほとんど全ページで、中国史と漢語を調べる必要があった(^^;
もっとも、この調べながら読むということが苦にならないほどに、中国史は大変に面白い。(注3)

本夕、読了。

タマを抜くので、男性ホルモンの分泌が激減する。
しかし、女性ホルモンの分泌が増えるわけではないので男から女への性転換を目的とするならば、タマ抜き後は、継続的に女性ホルモンの注射が必要。
もちろん、宦官がホルモン剤を得られるはずがなく、従って、宦官は中性人間。

性欲がなく恋愛感情も起こさないから、欲望の向かう先は、食・労働・知識・財力・権力など。
だから、宦官には、
美食
職務精励
蓄財
立身出世
治世への干渉
で目立つ人材が多い。

つまり、宦官にグータラはいない。

私のようなグータラ者は、タマを抜けば少しはビシッとするかもしれない(^^;

(注1)
刑罰としてや捕虜の奴隷化を目的としての去勢が行われたのは、中国に限ったことではない。
ただし、理由は分らないが、文化・制度の多くを中国に求めた日本なのに去勢の記録がない。

江戸城の大奥に相当するのが、中国の後宮(こうきゅう)。
そこに住む皇帝の側室の数は日本の将軍より桁が2つ多く、多い時は4万人に及ぶ。
皇帝・皇后と多数の後宮美女らの寝食をはじめとする あらゆる雑用を行うのが中性人間の宦官。

去勢の成功率はそれほど悪くはなく、悪い頃でも生死半々、のちには成功率が9割を超えている。

(注2)
後宮内で働くのは、自らの意志でタマとサオを取った宦官(自宮:じきゅう)。
10歳くらいで去勢する者が多い。
だから、清王朝滅亡時に まだ幼年だった宦官には、20世紀末まで生きながらえた者がいる。
宦官は現代史と言っていい。

(注3)
情報源としてのウィキペディアと百度百科が どの程度信頼できるものなのかは不明だが、この2つのネット事典がなければ、本書は読了できなかったと思う。

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2017年3月12日 (日)

本日、釣行最適日

2日続けてのナギ(^o^)。

エンジンも、一発で始動(^o^)
6時、出航。

170312【画像:上】
今日はゲスト乗船。
なので、ソウハチのつもりだった。

で、昨日の帰航時、ソウハチ爆釣海域探索を目的に、アッチの海域・コッチの海域に、仕掛けを入れてみた。
が、スカ(^^;

今日も、ソウハチを見つけられず(^^;

向かった先は、サクラマス海域。

今日の出竿は、こんな風景の見える海域。

大船団。(注)

私の感覚だと、マスが
  1尾掛かれば、ホッ
  2尾掛かれば、納得
  3尾掛かれば、満足
  4尾掛かれば、十分
  5尾以上掛かれば、こんなに掛けてどうしよう。

17031201_2【画像:中】
オットセイが2頭、船から離れずに移動を強いられることもあったが、良ナギ。
日がかげることなく、風ゆるく、気温も上がり、本日、釣行最適日となった。

今日の同乗は、職場の同僚Kさん。
彼は、ルアーマン。
ショアーから、サクラマスを狙って掛ける実力保有者。

サクラマスは難しいが、ゲストにはぜひとも掛けて欲しい。

ゲストにサクラマス。
1尾掛かって、ホッなのは船頭の偽らざる心境。

ライセンスは正午まで有効だが、1時間半前にサクラマス海域を離れた。

17031202_2【画像:下】
今日の船中釣果。

サクラマス、〝 5尾以上掛かれば、こんなに掛けてどうしよう〟の6尾(^o^)

で、船中釣果の全てが、ゲストの掛けたもの。

船頭、ボーズ(^^;

(注)
鳥の写真家Libre船長によると、当該海域に75艇浮かんでいたと。

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2017年3月11日 (土)

グダグダになるまで筋肉を使わないと、1尾も掛けられない(^^;

冬の北海道の沖に、週末アングラーが小さなプレジャーボートで出ていけるチャンスは少ない。
一昨年2月は3回
昨年の2月は2回
今年の2月は1回
出航できたのみ。

これが、3月になると、
一昨年9回
昨年は8回

さて、今年の3月は何回 竿を出せるだろう。

一発で、エンジン始動(^o^)

今日の日出は、5時55分。
5時50分、出航。

170311【画像:上】
今日の出竿は、こんな風景の見える海域。
サクラマス海域。

春の日差しを反射するナギの海に、大船団が形成された。

マスには毛鈎(バケ釣法)。
今、しかし、胆振沖太平洋では その毛鈎釣法が揺らいでいる。
というのも、当該海域では、ジグ釣法が毛鈎釣法にまさる釣果をあげることがしばしばだから。

ジグの重さはバケの2割から4割。
ロッドの長さは毛鈎用の7割から9割。

大きく見ても、釣師がジギングロッドを操作するのに出さねばならないトルクは毛鈎ロッドを操作する際の3分の1。
かつ、スローピッチのジギングだから、毎分3回以上 大きくロッドを上下させる毛鉤釣法より必要な動力はズッと小さい。
すなわち筋肉の負荷が小さいということ。(注)

何より釣り姿がカッコいい。

【画像:下】
スケソが食ってくる。
次も、スケソ。
その次も、スケソ。
と、スケソが19尾。

狙い魚は、たった1尾(^^;

(注)
ただし、毛鉤釣法では おおかたのヒトが電動リールを使うのに対し、電動リールを使ってジギングをやるヒトは少ない。
だから、はたして毛鈎釣法より小さな筋肉負荷でジグ釣法が成立するのかは不明。

知恵のある者、知恵を出せ。
知恵のない者、汗を出せ。

私は知恵も技術も持たない自己流釣師。
グダグダになるまで筋肉を使わないと、1尾も掛けられない(^^;

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2017年3月 5日 (日)

冬山を歩く 23

今日も、というより今日の方が昨日より北西風強い。
沖へ出られない。
山へ。

〝山へ〟というのが何だか嬉しい変な釣師になったオイラ(^^;

 登り:西尾根コース
 下り:水元沢コース

と昨日の逆回り。

17030504【画像:1枚目】
西尾根825メートルピークに向かう斜面から、山頂を望む。

【画像:2枚目】
山頂にて。

猛風。
山頂寒暖計は氷点下5℃。

17030510

【画像:3枚目】
滑滝まで高度を落とす。

山に当たる風音が、頭の上から聞こえてくる。
が、風自体はこの谷まで下りてこない。

【画像:4枚目】
室蘭消防局のレスキュー隊員がザイル訓練中。

17030512彼らの脚は素晴らしい。
訓練撤収後の彼らに、ヒュッテへの登り返し斜面で追いつかれた。
その背中が見えなくなるまでに、1分を要せず。

【画像:5枚目】
シカの渡渉跡。
ヒトの渡渉点は、もう少し下ってから。

【画像:6枚目】
山はまだ冬。
しかし、標高400メートル、このあたりまで高度を落とすと、瀬の氷にも季節の進みが見える。

山歩き時間4時間30分。
16502歩。

飲食なし。

Gpslog

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2017年3月 4日 (土)

冬山を歩く 22

ナギの週末を待っているのだが・・・
今日も北西風強く、沖に出られない。
山へ。

 登り:水元沢コース
 下り:西尾根コース

17030401_2【画像:1枚目】
沢の渡渉を繰り返して遡上し、滑滝の流れの音を聞いてから登るルートで。

滑滝にて。

この左手の急斜面を登って、谷から尾根へと移る。

【画像:2枚目】
正面、室蘭岳。
背中、カムイヌプリ。
左手、室蘭・登別市街、その向こうに胆振沖太平洋。

画像は右手。
雪原の孤立木。

17030401_4

【画像:3枚目】
室蘭岳山頂にて。

山頂寒暖計は氷点下6℃。

【画像:4枚目】
山頂でザックをおろしてコーヒー(^o^)

吹いている冬山では、動かないでいると たちまち体が冷える。
80℃、150CCのコーヒーの熱量は、わずか12キロカロリー。
体へのインプット熱量が12キロカロリーでは、熱収支、大いにマイナス。
コーヒーを淹れるよりも歩いて筋肉に発熱させるべきだ。

ンでも、しかし・・・
雪壁を背に、雪を沸かした(^o^)

2017030409

【画像:5枚目】
こんなところで、コーヒー1杯で40分(^o^)

17030413_3

【画像:6枚目】
やがて濃いガス。
強風。

西尾根825メートルピークから下りて振り返り見る山頂は、吹雪の向こう。

【画像:7枚目】
2月には2月の雪が降る。
3月には3月の雪が降る。

雪の降るペトトル川の源流をひとまたぎ。

山歩き時間5時間20分。
16551歩。

全給水量は、
 ・150CC

室蘭岳山頂で、
 ・ホテルオークラ オリジナルコーヒー 1ドリップ

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2017年3月 3日 (金)

『釣魚雑筆』を読む

著者はロシアの作家、セルゲイ・アクサーコフ。(注1)
ロシア語で書かれた最初の〝釣り本〟とのこと。(注2)
初版の発行が1847年。

Photoこんな喫茶店で読み始め。

グラスやカーボンを得られない時代、かつ竹を産しないロシアでの竿作りから話は始まる。
ラインは馬毛・絹糸。

大陸国ロシアの釣師だから、出竿は川・湖で。(注3)

すでに、ロシアでも毛鉤が使われていた時代だが、著者自身は毛鉤釣りをしたことがないと書いている。
釣法はフカセのエサ釣り。

100ページ近くを使い、『釣りの技術について』と銘打って、
・第1
 釣りの技術でもっとも大切なことは、釣り竿を上手に<後略>
から
・第16
 魚は8月と9月には高いところを、その他の月は<後略>
まで。

現代の釣師の常識とは噛み合わないところもあるのだが、まァ、釣師の言うこと、ンなことに あぁこう言っても始まらない。
そもそもが釣師。
はなから常識なんぞ、持ち合せているわけがない(^^;

全250ページ中、140ページで釣りの対象魚25種が紹介される。
内、アブラビレのあるサカナは、イワナ・ヒメマス・イトウ。
日本人に分かるのは、このサケ科の3魚とウグイ・ドジョウ・コイ・フナ・ナマズくらいだろう。(注4)

この本を読んでも、我々の釣果が上がることは絶対にない(^^;
釣りというよりは、旅行先のロシアで川魚料理を食べるような機会のあるときに開く本だろう。

本夕、読了。

趣味のこと、遊びのことは、傍(はた)のヒトには分からないのだが・・・
とは言っても、サカナ釣りだから、やっていることは大したことではない。
大したことではないのだが、やっている本人は大したことをやっている気分。
著者もこの気分に満ちている(ようだ)。

君の気分、あなたの気分でもある。
で、ボクの気分でも(^^;

(注1)
生年1791年・没年1859年。
竿を出せるような規模の川池を自領地内に持つ貴族。

(注2)
本書外でアクサーコフ自らが、本書を〝ロシア語で書かれた最初の釣り本〟と書いているようで、その言葉を本書翻訳者が解説に引用している。
ところが、本書を読み進んでいくと、アクサーコフ自身が、1812年出版のロシア人作家レフシンの『釣り人の本』を読んだと書いてあって、本書が〝ロシア語で書かれた最初の釣り本〟ではないことが明らかになる。

翻訳過程で何か混乱があったのか、アクサーコフが間違ったことを書いているのか。
後者だろう。

〝釣り本〟といえば、イングランド人 アイザック・ウォルトンの『釣魚大全』をあげなければならない。
『釣魚大全』の初版発行は1653年。
『釣魚雑筆』は『釣魚大全』から2世紀のちの出版ということになる。

(注3)
ロシア語に区別があるのだろう、本書中では〝小川〟・〝川〟・〝河〟と使い分けられている。
この順で川の規模が大きくなっているのかと思うが、さにあらず。
訳者には、この使い分けを訳注に付けてほしかった。

また、止水は〝池〟または〝掘り池〟と表現されている。
〝掘り池〟はともかく、大ロシアの釣師の言う〝池〟だ。
本記事中では、〝池〟を〝湖〟と書き改めた。

なお、本書中に地名がたくさん出てくる。
が、河川の具体名の表示は ごく少ない。
湖沼にいたっては具体名の表示はひとつだけ。
著者が実際に出竿した河川湖沼がどこなのかは全然分からない。
この徹底さは、現在の釣師にはマネのできないところ。

(注4)

サカナの写実的なイラストが掲載されている。
が、オショロコマだと紹介されているサカナのイラストにはアブラビレがないし、魚体もサケ科には見えない。

写実〝的〟ではあるけれど、写実ではなさそうだ。
コイ・フナなど良く知っているサカナのイラストを見ると、背・腹・尻ビレがやや誇張されて描かれている(ように見える)。


時代背景を簡単に示す。

1653年 アイザック・ウォルトンが『釣魚大全』を出版

1791年 セルゲイ・アクサーコフ誕生

1812年 ナポレオンのロシア遠征

1812年 レフシンが『釣り人の本』を出版

1847年 『釣魚雑筆』が出版される

1853年 クリミア戦争開戦―1856年 終戦

1859年 セルゲイ・アクサーコフ 死没     

1917年 ロシア革命

1986年 日本語訳出版

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