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2016年12月 7日 (水)

『地盤の科学』を読む

この記事内では、

・単位面積当たりの力(荷重:負荷)を、〝圧力〟または〝圧〟と呼ぶ
・長さの単位には〝メートル〟、力の単位には〝トン〟を使う

ことにする。

例えば、
体重0.06トン(60キロ)のヒトの足の裏は、エイヤーっと、幅0.1メートル(10センチ)・長さ0.25メートル(25センチ)。
面積は0.025平方メートル。
片足立ちした時の単位面積当たりの力は0.06トン÷0.025平方メートルなので、足の裏が地面に伝える圧力(接地圧)は、2.4トン/平方メートル。(注)

Groundこんな喫茶店で、読み始め。

木造2階建て住宅の、家具も含めた総重量は、150トン程度のよう。
1階の床面積は75平方メートル。

1階床下が全て基礎(ベタ基礎)ならば、圧力はトン/平方メートル。
ヒトが片足立ちしても沈まないような地面なら、家屋は建つということになる。

我が家のある町内会一帯の地盤は、北海道の低地の多くがそうであるように、元は谷地(やち:湿地)。

ここに家を建てて、もうかなり経つ。
その時の話。

杭打ち。

地表からしばらくは軟弱層。
地下の固い岩盤までは10メートルではきかないだろう。
だから、杭は岩盤まで届いていない。
摩擦杭(浮き杭)。

ゴンッと打ちこむと、1メートルくらいも杭が沈み込んでいくのを見ている。
これは想定内。

全数打ち込まれたとの連絡を受け、私、現地立会確認。
「ホイ、ホイ。 1本、2本、・・・20本・・・。確かに打たれていますねェ」
と、建築会社担当者が期待している反応を私はした。
で、担当者は、私が「ンじゃァ、ヨロシク」と姿を消すと思っていたに違いない。

でも私、ポケットから石黒ホーマー(現、ホーマック)で、ついさっき買ったJIS1級の5.5メートルコンベックス(鋼製巻尺)を出し、基礎図面と照合。
図面通りの位置に打たれている杭は1本もなし(^^;

元は谷地と言っても、片足立ちしたら足が沈んでいくというような地盤ではない。
現在でさえ、大手かつ優良と定評のある建設会社が手がけていながら杭打ちデータ偽造がある。
だから、当時この本を読んでいたら、

この業界はこういう世界なンだろうなァ(^^;

で、終わっていたのかもしれない。

私、でも、
「このコンベックス、JIS1級」
と、担当者に。

担当者は、それには答えなかった。
が、打ち終わった杭と同数の杭の手配と、再工事の段取りのための電話を始めた。

我が家の床下には、計画の2倍の数の杭が打たれていることになる(^o^)

今夕、読了。

(注)
体重0.05トン(50キロ)のハイヒールの女性。
ヒール部だけだと、0.02メートル(2.0センチ)×0.02メートル(2.0センチ)、面積わずかに0.0004平方メートル。
片足のヒールだけで体重を支えると、接地圧力125トン/平方メートル。
両足でも60トン/平方メートルを超える。

乗用車のタイヤ1本の接地面、0.15メートル(15センチ)×0.15メートル(15センチ)で0.0225平方メートルとヒトの足裏と変わらない。
重めの車で考えて、タイヤ1本で0.5トンを支えているとしても、22.2トン/平方メートル。

ハイヒールのかかとの接地圧は、かように大きいから、踏まれると怪我をする。

フロアーにカーペットが敷かれていなかった頃の旅客機。
床はジェラルミンの地盤と言っていい。
そこには、ハイヒールのかかとで付けられたへこみ跡がたくさん見えた。

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コメント

10日程前に右足人差し指(左から2本目)に、立て掛けてあった1mで35kgの工具が倒れました。形状は掘削機なので上部に左右バイクのハンドルのような持ち手が付いております。そうですあのダダダダダッってやつです。その工具を迂闊に置いた粗忽者のお陰で私の足指を直撃。ハンドル部分の先端が見事ヒットしました。指が折れてしまいました。どれくらいの圧が掛かったのでしょうか?形状は一本脚カカシ、重心は下4分の1が鉄棒(ブルポイント)上4分の3が箱状(左右25cm×厚み12cm×高さ50cm)+鉄棒25cm。接触した部分の面積は直径3cm。倒れるときの加速度が文系の私にはで解りません。立て掛けた角度等々必要な数字が必要と思いますが気が向いたら計算してみて下さい。無視して頂いても結構です(笑)。
因みにバイクで信号待ちしていたときにガッツり、ユックり足の指をひかれた時も折れました(^^;。

投稿: 夫婦釣り | 2016年12月 8日 (木) 19:33

全長75cm。

投稿: 夫婦釣り | 2016年12月 8日 (木) 19:35

夫婦釣りさん、こんにちは

痛そうな話で、お気の毒です。

エアーで動くアレですね。

ハンドルから1/3くらいのところに重心がありそうです。
ヒットにかかわる重量は35キロの2/3で、20キロ強、0.02トン。A
ヒットポイントは3センチ丸で0.0007平方メートル。B
ヒット時の速度は毎秒3メートル強。
ここまでは、掛け算・割り算だけ。
ガッーンとヒットした時の衝撃は15倍程度と見積もれます。C
このCを求めるには、掛け算・割り算に加えて足し算と平方根の計算があります。

A×C÷B で 400トン/平方メートル。

ハイヒールのかかとで踏まれても骨折の話を聞くくらいですから、この値だとイっちゃいますね(^^;

上皿はかりの皿に、10キロのモノを静かに触れさせます。
この時点では、目盛の指示値は0キログラム。
ここでパッと手を離すと、一瞬、2倍の20キロの値を示したのちに針が振れて、最終的に10キロを示します。
こんな静かな条件でも、2倍の力がかかります。
ガッーンときた時の力の大きさは推して知るべし(^^;

安全靴を履くことをお勧めします。

投稿: KON-chan | 2016年12月 9日 (金) 12:35

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