冬山を歩く 14
西風強く、我が小船では沖に出られない。
で、山へ。
水元沢コースを歩きたかったが、先週の土曜日に通った際は重機を使っての国有林の整備作業中だった。
監督員から、
「あと10日くらい作業が続きます」
ということで、
登り:西尾根コース
下り:西尾根コース
【画像:上】
先日の山歩きでは、標高の低いところで〝雪渓虫〟を200匹以上見たのだが、今日は1匹も見ない。(注1)
締まった雪の上に、新しい雪が積もり、その白がまぶしい。
そのまぶしい白の下で、雪上に向かって脚を動かしている最中なのだろう。
入山届記帳後、スノーシューを付けた。
沢に降りる途中で90度左に折れ、高度を50メートル落とす。
氷のカーテンに触ってから登りに取りかかった。(注2)
【画像:中】
数日来の強風で、いちど霧氷は落ちたようだ。
今日見る霧氷は、夕べから今朝にかけて成長したものだろう。
雲の動きは速いが、雲底が高い。
日が出たりかげったり。
時折、風が強まり、舞い上がる雪で顔が痛い。
風の強弱に合わせて、ジャケットのフードをかぶったり取ったり。
【画像:下】
山頂にて。
山頂寒暖計は、氷点下7℃。
山歩き時間、3時間40分。
14940歩。
飲食なし。
(注1)
セッケイムシ。
カワゲラの仲間。
カワゲラは飛ぶ虫だが、このセッケイムシはハネを持たない。
雪虫と呼ぶ地方もあるようだが、そう呼ぶのを私は聞いたことがない。
雪虫と呼んで春の季語、雪渓虫と呼んで夏の季語とのこと。
室蘭岳では今ぐらいから見るから、我々の住む地方では、雪渓虫は春の季語とするのがふさわしいように思う。
理由は分からないが、夏の羊蹄山の雪渓では、この虫を見たことがない。
(注2)
〝氷のすだれ〟と呼ぶ人の方が多いかもしれない。
規模の大きいものだと〝登る〟対象となるが、これはごく小規模。
コメント