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2015年6月14日 (日)

電気自動車に乗る

ゴルフカート・倉庫内運搬車・車いす・甲子園のリリーフカー・・・
オカ置き艇の船釣り師は、電動船台のお世話になっているヒトが多い。
と、電気自動車は、以前からある。

ところで、ガソリンエンジンの熱効率は30%くらい。
ガソリン1キログラム(1.3リットル)当たりの発熱量は13kWhなので、動力として有効に使われるのは4kWhほどと見積もれる。
一方、優秀な電池であるリチウムイオンでも、質量1キログラム当たりの充電量は0.25kWh。
効率を100%と ひいき目に計算しても、重量当たりではガソリンの2割にもとどかない。

ちょっとした経緯から、昨日、今日と日産の電気自動車が我が家に。

日産リーフに乗る。
モーター出力から換算すると、1800CC・100PS相当カーになる。

搭載モーターは1基。
なので、デフを介して前輪を回すのは内燃機関式FF車と同じ。
トランスミッションはない。
モーターを回転数制御する。

将来の電気自動車は、ホイール自体がモーター(インホイールモーター)化されるだろう。
そうなれれば、デフも不要。
4輪それぞれをモーター駆動させれば、負荷に応じて4輪それぞれの駆動力を変化させることも可能になる。
その気になって作れば、機械摩擦式のブレーキもいらない。

内燃機関搭載車よりもはるかに駆動系の構造が簡単だから、量産効果さえ現れれば、車体そのものは大変に安価に作ることができるだろう。

しかし、モーターが重い。
25PS(18kW)出すモーターを、100キログラム以内で作るのは難しいと思う。
が、できると仮定して、インホイールモーター4基で400キログラム。
100PSのガソリンエンジンだと、ミッションを含めてもそれ以下で作れるはず。

更に加えて初めに書いた理由があって、バッテリーが重い。
リーフで300キログラム。

ガソリンを300キログラム(390リットル)使えば、相当燃費の悪い車でも3000キロメートル走る。
リーフでは、カタログ値でも228キロメートル。(注)

技術開発途上車。
現行のガソリン車と比較してああこう言うのは、ルール違反というものだろう。

航続距離が短いというだけで、
 ・燃費(電費)はガソリンの5分の1
 ・燃料(電気)供給設備が簡単
 ・オイルが不要
 ・構造が簡単
 ・メンテナンスが楽
 ・静穏
 ・加速性大
等々、ガソリン車を凌駕する特性も数多い。

Leaf【画像:上】
室蘭でも個人所有者が結構いる。
彼らの、充電場所は自宅。
自宅を離れれば、この近辺だと今のところ日産の販売店でしか充電できない。

【画像:下】
ミッションがないから、シフトレバーもない。
シフトレバーっぽいのはriveとeversの切り替え、それとarkingスイッチ。

(注)
北海道の冬の実績だと、フル充電しても走れる距離は90キロくらい。

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