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2015年4月11日 (土)

雪山を歩く I

アイゼンをザックにいれ、スノーシューをザックの背にくくり付けた。
7時40分、入山。

登り:水元沢コース(注1)
下り:夏道(南尾根)コース

150411【画像:上】
水元沢コースは、登りに取り掛かる前に、いったん高度を落とさなければならない。
白鳥ヒュッテから南尾根をほんの2分ばかり登って、その後、山頂に背を向け高度を落とす。
200メートルほども高度を落とした頃に、鷲別川の源流に出会う。
この流れの渡渉を繰り返して遡上。

やがてあらわれる小さな滝が、沢から離れる起点。
そこからすぐ、ロープを使う急登があるのだが、ロープは重い雪の下。
これは想定内のこと。
なので、ロープを掘り出すことはせず、キックステップで高度を上げる(注2)

高度の低いところはもちろん、山頂に至るまでの雪はすっかり腐っている。
ロープ場あたりからは深い雪。
しかし、靴はそれほど沈まない。

気温が高い。
加えて、長いコースだ。
しかし、雨なのかガスなのか。
湿っぽい。
レインジャケットの前ジッパーを下ろし胸に風を入れたいが、それができない。
帽子から耳を出し、ジャケットのフードをかぶった。

【画像;中】
1ヶ月強ぶりの山頂。
山頂標識は、まだ雪に埋もれていた。

山頂寒暖計はプラス3℃。

下りに使った南尾根コースは、高度を150メートルほども落とすと、ほとんど雪が消えた。

【画像;下】
GPSログ。
増水で渡渉できず、大きく巻いた箇所がある。
また、山頂近くなってから うまいことルート取りができず、わずかな距離だったが、北斜面(絶壁)を雪面に胸をつけ両手両足でよじ登るはめになった(^^;

山歩き時間4時間40分。
14761歩。

飲食なし。

(注1)
『北海道雪山ガイド(北海道新聞社刊)』に書かれている室蘭岳の雪山案内の最後の一文は、
水元沢コースは迷いやすいうえにラッセルが深いことが多く、厳冬期 は入山者もいないので入らないほうがよい

若い頃なら、〝今年がダメなら来年に〟とタナ上げ・先送りも可能。
しかし、ある年齢以降は、体・知・気だけでなく、酒・食・目・髪等々 大概のことで〝今年がダメなら来年はもっとダメ〟。

雪のない時に1回
浅雪の時にアイゼンで1回
結構な雪の時にやはりアイゼンで1回
計3回、私はこの水元沢コースを歩いている。

この冬は、19回山を歩いた。
ツボ足でもアイゼンでもスノーシューでも経験を積んだ。
GPSの精度、この山の地図の確かさの程度の確認もした。
追加防寒着・予備手袋・予備靴下・予備電池・ライト・1000キロカロリー分の非常食はいつもザックに入っている。

〝今年がダメなら来年はもっとダメ〟
なので、〝入らないほうがよい とあるが、水元沢コースへ。

山は、まだ雪深い。
が、すでに〝厳冬期〟は過ぎ、渡る風は春のものだ。
本記事のタイトルも『冬山を歩く』ではなく『雪山を歩く』とした。

ではあっても・・・
昨夜 もの皆眠りにつく頃、我が人生を振り返った。
 我が人生、見たい・聞きたいものは全て見た・聞いた (大ウソ)(^^;
 我が人生、食いたいモノ・飲みたいモノは全て食った・飲んだ (大ウソ)(^^;
 我が人生、預金残高が5000億円を超えた (大ウソ)(^^;
 我が人生、愛したオンナは200人、そして全てとキレイに別れた (大ウソ)(^^;
 我が人生、悔いなく終える旨の遺書を書いた (大ウソ)(^^;

最近、仕事で付き合いの始まった人の名前が、『秀峰(ひでお)さん』。
このかたの父親が山男だったそうで、ご本人もその血を濃く引く名前にたがわぬ山男。
彼からの水元沢コースに関する情報は、以下の通り。
 1.先々週の日曜日、水元沢コースにトレース(足跡)を付けてきた
 2.踏み抜くような雪庇はない
 3.雪が動いている個所がある
 4.雪の下に大きな空洞ができている個所があって、要注意

特に、1.のトレースに期待したが、すでに2週間経過。
昨日・今日ついたシカとキツネの足跡は見えるが、ヒトの足跡はごく一部でしか確認できなかった。

(注2)
雪につま先をけり込んで、足場を作ること。
〝キックステップ〟という名称が付いていると知ったのは最近のことだが、本を読んだり教わったりしなくとも、このような動作はヒトの自然の動き。
登りよりも、急下りが難しい。

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