『身近な流体力学』を読む
月刊誌『パリティ(丸善刊)』に掲載された〝流体力学〟についての5編の記事をセレクトし冊子化したもの。
国内外の一流の研究者によって書かれた科学エッセー集。
112ページしかない薄い本だが、〝身近な〟というまくら言葉こそ付いてはいても、扱っているのは〝流体力学〟。
〝学〟は、やはり〝学〟。
〝ナビエ-ストークス〟とか〝レイノルズ数〟とか〝数値実験〟とかという言葉をこの本で初めて見る人だと、読み通すのに時間がかかるだろう。
それらは流体力学の世界では基本語で、電磁気学における〝電流〟とか料理における〝小口切り〟とかゴルフにおける〝パット〟とか釣りにおける〝バレ〟と同レベルの言葉のようだ。
ハイ、私、読み通すのに随分時間がかかりました(^^;
水の中にいる魚を引っ掛けては、ウヒウヒと喜んでいるのが私。
だから、本の表題にだけ引かれて、目次も見ずに購入したことは理解してもらえるかと。
というわけで、眼だけは最終行まで字ヅラをなぞったが、頭に残ったモノは一文字もなし(^^;
本書の表紙は5編の科学エッセーの中のひとつ、『パラシュートの流体物理』に掲載されている写真。
上で、『頭に残ったモノは一文字もなし(^^;』 と書いた。
以下は、『パラシュートの流体物理』の内容とは一文字も関係しない。
船釣師が使うのは、パラシュートアンカー(シーアンカー)。(注)
ソウハチ、マスなどを狙う際の必需品。
船首が風に立ち、船が潮の流れと同調する。
だから、船が流れても、釣り糸は水中に鉛直に垂れ続ける。
だからといって、釣果を上げるには〝ウデ〟は欠かせない。
〝バレ〟以上に、〝ウデ〟は釣りの最重要基本語。
ところで、月刊誌『パリティ』2月号の表紙は、記事の「スカイダイビングの新記録と自由落下の記録」からの写真。
高度39000メートル、成層圏から宇宙服を着て気球のカプセルからダイブする瞬間の写真。
降下中の最高速度はマッハ1.2。
(注)
クロウトは、これを「ショッポ」と言う。
多分、「潮帆」の口語発音なのだと思う。
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