冬山を歩く 14
細かい雪が垂直に落ちる。
6時、白鳥大橋の風速表示は0メートル。
2時間くらいはナギが使えるだろう。
それ行けってんで、昨夕 係留したKON-chan号のウインドウの雪を払いながら、夜明けを待つ。
冬は釣師の期待を裏切ることしかしない(^^;
ほどなく北西風が降りてきて、雪が横から降ってきた。
ナギは夜明けと同時、KON-chan号出航前に終わった・・・(^^;
白鳥大橋を渡り、室蘭岳入山口前の駐車場へ。
8時25分、入山。
登り:冬道コース
下り:南尾根(夏道)コース
【画像:上】
冬道コースは、雪がないと全行程で笹藪漕ぎを強いられるルート。
白鳥ヒュッテから5分の水神社(注1)を右手に見て巻いたのち、西に20分ほどトラバース。
そして、雪に埋まった笹原を山頂目指してほぼ直登する。
今日、初めて入るルート。
入山届ポスト地点でスノーシューを履いた。(注2)
【画像:中】
200メートルほど高度を上げた所で振り返る。
雪上には、私のトレース(踏み跡)のみ。
樹林帯を抜けると、
時折、猛風。
時折、ホワイトアウト。
時折、山頂が見える(ような気がする)。
時折、心細くなる。
いや、絶えることなく心細くなる(^^;
振り返って見るトレースが、地を這う乾いて軽い雪に消されてゆく。
それも完全に(^^;
ンで、下山はルートを得やすい夏道コースとした。
【画像;下】
山頂は暴風。
どこから上がってきたのか、ボーダーが、スノーシューからボードへと履き替え中。
山頂寒暖計は、氷点下7℃。
山歩き時間2時間15分。
9407歩。
飲食なし。
(注1)
「すいじんじゃ」と読むのだと思う。
'63年建立
'90年雪崩で崩壊
'94年再建
小さな祠。
祀られている祭神は知らない。
(注2)
スノーシューは〝かんじき〟だから、深雪歩きには効果を発揮する。
滑り止めは、周及び前後〝二〟の字配置に粗いノコ歯状のブレード、指の付け根付近に〝Λ(ラムダ)〟字状に爪。
滑り止めの形状がそうなっているのは、効果を見た目で訴えるコマーシャルアッピールの必要があるからなのだろう(と思う)。
滑り止め機能だけを取り上げれば、アイゼンの方が上(だと思う)。
密に連続したスノーシューの歯は、間隔をあけて配置されているアイゼンの爪ほどの滑り止め効果はない。
また、スノーシューはかかとが浮くので、スラップスケートを履いているのに似ている。
平地や登りはともかく、急下りには気を使う(^^;
スノーシューは、歯、ビンディングに商品開発のネタがありそう(な気がする)。
コメント
いやはや、すごいね。よくぞ心が折れませんね。
今度、小型のスコップ持って行って、人が入れる
穴を掘ってみたらいかがでしょうか??
投稿: 川染 利夫 | 2015年1月17日 (土) 16:35
川染さん、こんにちは
野暮用あって中島まで出ていました。
いやァ、夜に入ってからは室蘭市内もホワイトアウト。
加えて、滑る、滑る。
信号で止まったタクシーが、タイヤ空転。
発進できなくなってしまい気の毒でした。
ところで、って〝ところで〟で始めるような話ではありませんが・・・
今日のような日に、初めてのルートに単独で入ったのは、無茶・無謀・馬鹿でした。
猛省しています。
『北海道雪山ガイド』の当該ページを破って持って行きました。
雪で藪が埋まってますからどこを歩いてもいいのですが、ルート幅が広すぎて山頂に近付いているのは分っていても、雪が舞って視界をふさがられると、不安で気持ちが悪くなりました。
『北海道雪山ガイド』では、スキー使用時の登りコースタイムが2時間30分となっていますが、スノーシューでバージンスノー上を歩いて1時間30分で上がれました。
ルート確認したりホワイトアウトで立ち止まったりルート確認のために横歩きなどしなければ、20分くらいはタイムを縮められそうに思います。
こんなことを言ってるようじゃ、全然反省してませんね。
雪洞作りは、一度やっておく必要がありますね。
今夜は、サバイバルシートの効果確認実験をやるつもりです。
もちろん、家の前で(^o^)
ソロ歩きだと、eTrex、いるなァ。
投稿: KON-chan | 2015年1月17日 (土) 19:34
{インド人の頭の中}を北湯沢から持ってきました。
忘れずに、持って行きますね。今週末、ホテルに。
例の、クラブの提案書、プリントして持ってきてもらえますか?
サバイバルシートってALのですか?
だとしたら、あれは最初は汗ばむほど暑く感じるそうですが、その内、汗が冷え始めて寒くなるそうです。
何もないよりは1時間ほど暖かいそうです。一番は冬用の
シュラフかホッカロンが良いみたいです。
ホッカロンとサバイバルシートもいいかも。
投稿: 川染 利夫 | 2015年1月18日 (日) 04:08
提案書、了解です。
そうです。
ポリエステルの薄いシートにアルミを蒸着したもの。
おっしゃる通りですね。
防風・防水シートと割り切って使うものなのでしょう。
持ち歩きに負担にならないというのがいいです。
裏地にアルミを蒸着したジャンパーを持っています。
汗が抜けないので山には使えませんが。
投稿: KON-chan | 2015年1月18日 (日) 06:53