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2014年12月13日 (土)

冬山を歩く 3

室蘭岳へ。

8時45分、アイゼンを付けての入山。

登り、水元沢コース。
下り、西尾根コース。

131213【画像:上】
白鳥ヒュッテから少し登ったあと、一旦200メートルばかり高度を落として鷲別川の源流に出る。
その鷲別川の源流を何度も渡渉しながら遡上したあと、室蘭岳東側から山頂を目指す。

先日、山頂で言葉を交わしたご婦人が登ってきたコースで、私も9月27日の室蘭岳‐カムイヌプリ縦走の際の下り時にこのコースを使っている。
距離が長く、両手足を使う急登もある。
また、獲得高度も夏道コースや西尾根コースより200メートルほど多く、山歩き気分が盛り上がるコースだ(^o^)

今朝にかけて結構な量の雪が積もり、新雪にウサギ・キツネ・シカの足跡を見る。
その足跡と登山道が一致する。
言い方が逆だ。
ケモノ道をヒトが歩いているのだ。

画像は、鷲別川源流渡渉の最後で見る無名の小さな滝。(注1)
ここをかわすと、沢から離れて登りにかかる。

この滝に至る少し手前で、下りてきた男女二人パーティと出会った。
「この先、カムイヌプリとの分岐からは雪が深いです。ラッセルして下りてきました」

【画像:中】
お二人のラッセル跡をたどる。
それでも、雪が新しくて締まっていないので、ヒザまであるロングスパッツの上まで埋まる。

山頂にて。

山頂寒暖計は氷点下11℃。

雲の流れが速い。

【画像:下】
下りは西尾根コース。
眺望のきいた霧氷樹林帯の尾根を歩くコースで、長い。
しかし、どういう雪の降り方をしているのか、こちら側は雪が浅くて歩きやすい。

工場の煙が北西の風で横に寝ている。
大黒島の向こう、噴火湾。
噴火湾はシケ。

明日もシケかなァ(^^;

山歩き時間、4時間15分。
17784歩。
補給した水分、雪をひとつまみ。
(注2)
煮干し3尾。
(注3)

(注1)
ガイドブックやネットでは、この滝のことを『滑滝』と表現している。
滑滝』は、固有名詞ではなく一般名詞。
広辞苑や日本語大辞典には採録されていない語で、山岳用語・地理用語なのだろう。
読みは『なめたき』。
私の理解では、岩肌から水流が離れていない滝のことを言うのかなアっと。
規模は違うが、知床のカムイワッカ湯の滝も滑滝の仲間だろう。
鷲別川源流のこの滑滝の落差は小さいが、分不相応に立派な滝壷を持つ。
源流域の瀬音は轟々。
水は透明。
今の季節だと、手をひたすと
温く感じる。

(注2)
リュックのサイドポケットには、ミネラルウォーターのペットボトルを入れているのだが。
ほてった体には、新雪がウマイ(^o^)

(注3)
雑誌『岳人11月号』で特集されていたのが、戦前の登山家 加藤文太郎(『孤高の人(新田次郎著)』のモデル)。
彼のマネをしてみた(^^;
かじると、塩ッ気が体に吸収されていくのを感じる(^o^)

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