『極楽おいしい2泊3日』を読む
人の味覚というものは、生まれ落ちてこのかた何を食べてきたかにも、年齢や体質にも、その時の体調・雰囲気などにも影響されるだろうし、宗教的理由やアレルギーで味わうこと自体ができない食材を有する人もいる。
よって、一般化した話をすることは難しい(と思う)。
だから、『食った』・『甘い』・『酸っぱい』などとは言えても、さてそれがいかほどに『ウマイ』のか。
それを、万人共通の物差しで示すことはできそうにない。
「あっちよりはこっち」、「それよりもあれ」といった順位付けはできるかもしれない。
できたとしても、それは個人の味覚。
読み始めは、こんな喫茶店で。
昨夕、読了。
食い物の話だ。
小難しいことは考えずに読む、ということでいいのだろう。
2泊3日。
最初の日の昼食から始めて、その日の夕。
翌日の朝・昼・夕。
翌々日の朝・昼。
計7食を旅先でとるとしたらという前提の案内本。
旅先が室蘭のような小さな町だったとしても、誰かに7食を紹介するなんてことはとても無理な話。
なのに、札幌・大阪・名古屋・京都・福岡・那覇などでの旅先の7食を案内する。
案内先には回転寿司屋や喫茶店や居酒屋もあるし、千円札1枚でお釣りの出る1食もあれば、〝値段の割りに〟という評価の付く食い処もいくつか出てくる。
が、基本的にはケチくさい話はない。
よって、本書を読んでいる間は、〝高い〟とか〝安い〟とかといった、あまり面白くもない頭の使い方をしなくてもいいことになる。
金勘定から離れていられる読書時間だった(^o^)
そもそも、貨幣価値と「ウマイ」こととの間には何の関係もないはず。
財布の中に諭吉さんが何枚入っていても安心できないような店の紹介もある。
行列の長い店の案内もあるし、席の予約を取ることが難しい店もある。
著者はそんなことをあれこれ言わずに、自分がウマイと思う店・料理を紹介する。
著者自身の食べ歩き実績は国内外を問わずに大変に豊富で、また、食通の知人が多く情報量は豊か。
本書最後の2泊3日の7食は、何と大東京で。
この人の舌を信じるしかないだろう。
空腹は最上のソース。
でも、それは真実ではないのかもしれない・・・(^o^)
コメント
KON-Chanさん、こんばんは
俗説で「腹が減っていれば、何でも美味しい」という意味の事を言われることがあります。
でも、私はそれは嘘だと思っています。腹が空いていようが、満腹であろうと美味しい物は美味しい。不味い物は不味いです。空腹時に食べた機会は数多くありますが、不味い物は不味いです(笑)。
ただ、空腹時は不味くても腹に入れますね、一応(^_^;
投稿: Hiroshi | 2014年4月 6日 (日) 19:27
Hiroshiさん、こんにちは
鰰の飯寿しはいかがでしたか。
『空腹にまずいものなし』は、『空腹に腹に入らないものなし』に変えたほうがいいのかも(^o^)
先日 入りそびれたパーラー。
今日の昼はあそこでした。
ナギの日、魚に赤イカを食わせたあと、あのパーラーで腹を満たしましょう(^o^)
投稿: KON-chan | 2014年4月 6日 (日) 22:31