『海釣りの悦楽』を読む
【画像:上】
西からの強い風。
枯葉が走る。
日が射した。
落ちた木の影に、葉はもうない。
【画像:下】
今夕、『海釣りの悦楽』を読了。
NHK出版、生活人新書。
遊漁船に乗っての釣行、それにまつわる話などが30編ほど。
海域は、東京湾や外房がほとんど。
釣行前夜、同舟する釣り客同士がする話・飲む話・食う話。
この話の輪の外に体を置いていてでいい、そんな話をじかに聞いてみたいものだ。
北海道には、釣り宿という遊漁システムがないので、知らぬ者たちが〝釣り〟を肴に夜更けて話し込むという機会はなかなか得られない。
釣師の話だから、ウソはない。
ウソはないが、ホラはある。
思い込みがある。
良かった過去がある。
希望もある(^o^)
著者は、「日刊スポーツ」の釣り紙面を担当していた人。
この本の初版から10年たっていないのだが、すでに故人である。
西の空、深いところに残照。
宵の明星。
西からの強い風は、まだ吹き止まぬ。
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