本山線に乗る
駅は、
雀田(すずめだ)駅
浜河内(はまごうち)駅
長門本山(ながともとやま)駅
の三つ。
路線はごく短い。
2.3キロ。
JR西日本の西の西。
小野田線の小野田支線のこと。
時刻表の上では、小野田線と小野田支線を区別せずに両線とも小野田線と表示されている。
が、本山(もとやま)支線と書かれている資料が多い。
地元での呼称は本山線。(本記事内では「本山線」で統一する)
山口県の瀬戸内側海底には石炭が埋蔵し、同県台地には石灰岩が堆積する。
小野田線及び本山線は、石炭化学・石灰(セメント)産業会社の殖産鉄道を出自とする古い歴史を持つ。
海底炭鉱のほうは半世紀ほど前に閉じてしまったが、後継産業がうまく育ち、このあたり一帯は瀬戸内工業地帯の一部を成す。
本山線は、全線が小野田市(現:山陽小野田市)内にある市街線。
しかし、市街線にも関わらず、いざこの本山線に乗ろうとするとこれが結構難しい。
運行が1日に3往復のみ。
加えて更に、
長門本山駅行き列車の雀田駅発車が、6時59分・7時25分・18時12分
雀田駅行き列車の長門本山駅発車が、7時10分・7時38分・18時37分
と、日中時間帯の便がないので、よそ者にはなかなか都合をつけづらい。
【画像:上】
本山線へのアプローチは宇部新川駅から。
6時59分 本山線下り始発便 雀田駅発車。
わずか5分間。
短い鉄路の旅をへて終着駅。
7時04分 終着 長門本山駅着。
雨。
振り向けば、周防灘(すおうなだ)。
【画像:下】
7時04分に長門本山駅に着いた車両が、6分後の7時10分に発車の雀田駅行きの折返し便になる。
乗客は私を入れてふたりだけ。
定刻の7時10分。
長門本山駅から単行列車が出て行く。
長門本山駅は無人駅である。
コメント